風まかせ

日々の生活の中で出会った風景を、写真としてご紹介していきます。~PENTAX K-7とともに~

カメラ内現像が面白い件について

2009-08-30 00:02:08 | *Photo Snap*
K-7を手に入れて以来、撮影後のデジタルフィルター処理が面白くて仕方がない。

今回は、デジタルフィルターとカスタムイメージを使って、デジカメっぽくない写真に挑戦してみた。





「太公望」


ペンタクス K-7 DA32mmf3.2
f9.0 AE ISO:3200
カスタムイメージ:モノトーン

川を堰き止めている、堰と一体型の橋上から撮影。
逆光に煌く水面と、太公望のシルエット、そして雲間から覗く天使の階段(チンダル現象)の光の共演が印象的だった。
フィルムのような粒状感を出すためにあえて高感度に設定し、ノイズを加えた。








「不穏な空」


ペンタクス K-7 DA32mmf3.2
f9.0 AE ISO:200
カスタムイメージ:雅


この日はゲリラ雷雨の予報が出ていた。
突然、夏空が黒雲に遮られ、今にも夕立が降りそうな空模様になった。
太陽が完全に隠れてしまう瞬間、雲間が美しい色のコントラストで彩られた。






「筑波山遠景~小貝川より」


ペンタクス K-7 DA32mmf3.2
f9.0 AE ISO:3200
カスタムイメージ:モノトーン


写真では一面水で覆われている場所だが、これは農繁期のみの光景。
農業用水を確保するために、小貝川が堰き止められるため、川幅が拡大しているのである。秋から冬季にかけては川幅が狭くなり、夏の間水に覆われていた場所には、いっせいにオナモミなどの草本が繁茂する。
この写真も、古いフィルム写真のような描写になるよう、撮影時にパラメータを調整した。









デジカメではとかくノイズは嫌われるが、逆手にとれば写真に“味”を出してくれる名脇役となりうることが実感できた。何事も、要は使いようである。






江ノ島 再び(後編)

2009-08-23 21:24:10 | *Photo Travel*
江ノ島に訪れた人であれば、誰しも一度は耳にする言葉「エスカー」
なんのことはない。ただのエスカレーターである。

この「エスカー」は有料で、券売機で切符を買う必要がある。
今回、階段で登ろうかと考えていたが、島の上部にある展望台の入場券もセットになっていたので、どうせ買うのならばと結局「エスカー」+「展望台入場券」をセットで購入。エスカーを利用する事になった(笑

3ヶ所に分かれているエスカーを乗り継ぎ、島の最上部にたどり着くと、なにやら騒がしい。誰かがマイクを使って騒いでいるようだ。誰か喧嘩でもしているのかと思ったが違った。なんてことはない。ちょうどエスカーの降り口の真ん前で、やたらハイテンションかつ自虐的なストリートパフォーマーが、マイクで喋りながら手品を観客に披露していたのである。彼には用が無いのでスルー。展望台へ。


展望台からの景色


ペンタックス K-7 DA21mmF3.2Limited
AE f9.0 ISO:200 WB:CTE


この日は天気に恵まれ、文字通りの夏日となった。
そのおかげで、海は青々と輝き、潮風が実に爽やかで気持ちがよかった。
前回は強風のため締め切られていた展望台の外階段を登ると、オープンデッキになっていた。すぐ近くにトンビがホバリングしているのは心臓によくないが、目の前に広がるオーシャンビューは、まさに湘南の風景そのもので、なかなか爽快であった。こういう景色は、何時間眺めていようと飽きがこないから不思議だ。


ちょうど展望台から降りたところで昼飯時となった。
ここで今回の江ノ島再訪のメイン目的、生シラス丼を食すことにした。


生シラス丼


ペンタックス K-7 DA21mmF3.2Limited
AE f3.2 ISO:500 WB:CTE


ちなみに、筆者は今回が生・初体験である。
前回以来、塩茹でしたものならばかなり食したが、ついにあの時叶わなかった願いが実現したのだ。嬉しさのあまり、生シラス丼だけに相当数のシャッターを切ってしまった(笑
生シラス、食べてみるとこれがなかなかオツなものである。
付け合せの生姜を混ぜ、上から醤油をサッと廻しかけてから箸をつけたのだが、まずそのツルッとした滑らかな食感に思わず呻る。
いわゆる「魚」の食感ではない。
かといって肉や野菜とは似ても似付かぬ。
強いて例を挙げようとも、その例が思い浮かばない、独特の食感である。
その日のうちに獲れた新鮮なシラスでしか成し得ない妙味、しかと堪能させていただいた。
江ノ島に天気がいい日に訪れた方は、ぜひ食してみることをおススメする。


生シラス丼で腹を満たした後は、仲見世を冷やかしながらふら付いた。
数ある土産物・食べ物屋のなかで、ひときわ目立つ店があった。
なにやら店先に長蛇の列が出来ている。
様子をみてみると、どうやら名物の「タコせんべい」なるもののお店だった。
イイダコを水で溶いた小麦粉とともに高温の鉄板上でプレスして、せんべい状にしたものを、皆が次から次へと買って行っては頬張っているではないか。
前回来たときには、ソフトクリームに夢中でまったく気がつかなかったが、こんな名物もあったのかと驚いた。


タコせんべい


ペンタックス K-7 DA21mmF3.2Limited
AE f3.2 ISO:500 WB:CTE

タコがせんべいになってしまう原理はいわゆるエビせん等と同様と思われるが、ついさっきまで原型をとどめていたタコが、数分後にはペッタンコのせんべいになってしまうことに少々おどろきつつ、人間は残酷だな・・・と思った。
そうは言いつつも、せんべいとなったタコは美味しくいただいた・・・(笑
焼きたてということもあり、ほのかな甘みが感じられてなかなかの味だった。ついビールを欲しそうになったが、ここは我慢した。




* * * * * * * * * * * *




天気にも恵まれ、身も心も満足した一日であった。
江ノ島に訪れる際には、生シラスとタコせんべい、おススメである(笑



江ノ島 再び(前編)

2009-08-23 20:57:19 | *Photo Travel*
ほぼ一ヶ月ぶりに、再び湘南は江ノ島へ行ってきた。

前回、さくら組の合宿で訪れた際には、まるで台風よろしく吹き荒れる風によって、心理的にあまりゆっくりと観光することが出来なかったのと、名物の生シラス丼を食べ損ねてしまったことが心残りであった。
そこで今回、ふたたび湘南方面へで出掛けるチャンスに恵まれたので、前回のリベンジを兼ねて江ノ島を再訪した。



* * * * * * * * * * * * * * * *



藤沢発の江ノ電は、始発からずっとギュウギュウの満員であった。
すわ、こいつら全員江ノ島に行く気か??と戦々恐々としていたが、そんなこたあない。江ノ島で降りたのは我々を含めて20人程度だった。

しかし、安堵したのもつかの間。
駅を出た瞬間、前回と何かが大きく違うことに気付く。
そう、人の量がハンパ無く多いのだ。
駅から海に向かう路地(?)はカップルや若者のグループで溢れかえっており、本当は、一直線に島まで駆けて行きたかったのだが、人の波を縫うように歩いていくのが精一杯だった。

そして、島と陸側を繋ぐ橋の袂まで来たとき、決定的な事実が判明した。
まるで北海道の海岸に押し寄せたアザラシの大群よろしく砂浜を埋め尽くす人、人、人、人、人・・・・・・・・・・・・・・・・・。。。。。
そう、江ノ島は完全に海水浴シーズン真っ盛りの状態だった。
とても一ヶ月前の状況からは想像も出来ないような盛況。
「お盆が過ぎれば、海水浴客も減るだろう」・・・という自分の中での勝手な定理はガラガラと音を立てて完全に崩壊した。

とりあえず、ただ驚いていても仕様が無い。
今回の旅の目的を遂行しなくてはならぬ。
私は橋を渡り、さらに仲見世をパスしてエスカーのり場まで一気に突き進んだ。

K-7で試し撮り

2009-08-21 12:53:30 | *Photo Snap*
先日、K20Dと*istDS2、および使わなくなったレンズ群をドナドナしてK-7を入手した。

自動水平補正やらCTEやら様々な新機能が搭載されていて、実にワクワクさせてくれるカメラだ。

初期不良チェックも兼ねて、近所の公園でスナップしてきた。





ペンタックス K-7 DA21mmf3.2Limited
f9 ISO:AUTO デジタルフィルター「トイフォト」







撮影条件同上







撮影条件同上
DPPでトリミング





人によって好みは分かれそうだが、まるでトイカメラで撮影したような処理ができてなかなか面白い。
デジタルフィルターを撮影時に適用するためにはJpegで撮影する必要があるが、Rawで撮影しても後にフィルターをかけることはできる。
ほかにも色々なフィルター機能があるので、だんだんに試していきたいと思う。

夏の夜空

2009-08-19 21:01:53 | *Photo Nature*
お盆に帰省した折、天の川を撮影する機会に恵まれた。



Canon EOS40D Tokina11-16mm f2.8
f2.8 100秒 ISO:3200
KENKO PRO SOFTON







今年の夏はジメジメとした曇りの日が多く、いつまでたっても梅雨が明けないような天気だったが、“ついに”というか“やっと”というか、お盆を迎えると同時にカラッとした夏空に出会うことができた。


夏の日は、昼間よく晴れたからといって夜に星がよく見えるかと言うと、そうとも限らない。
昼間の熱気で入道雲が発生し夕立が降ると、今度は降った雨が再び蒸発して空の透明度が下がってしまうことが考えられる。
もっとも、その場合は気温が下がる深夜まで粘れば済む話ではあるが、この日はそんな心配も杞憂だった。


南の空には木星が煌々と輝いていたが、私が写真を撮っている間に南中してしまい、画角に収めることはできなかった。残念。








Canon EOS40D Tokina11-16mm f2.8
f2.8 105秒 ISO:3200
KENKO PRO SOFTON


普段、PENTAXの絵作りに惚れ込んでいる私だが、やはり高感度使用時・長時間露光時のノイズの少なさはCanonが群を抜いている。
EOSはほとんど天体写真専用カメラとして使用する事になりそうだ。

ちなみに、上2枚の写真に写っている天の川は肉眼ではまったく見えなかった代物である。高感度技術と長時間露光が成せる、いわば人の視覚を越えた世界である。
もっとも、数十年前まではこのような星空はふつうに見えたらしいのだが・・・









Canon EOS40D Tokina11-16mm f2.8
f2.8 1200秒 ISO:100
KENKO PRO SOFTON





こちらも人の目では見えない世界。
北天の要、北極星とカシオペアが写っているが、どれだかわかるだろうか?


夏かぜ

2009-08-18 21:15:06 | その他
お盆の帰省より帰ってきたものの、

余計な物を持って帰ってきてしまった。

それはタイトルの通り

「夏風邪」




寝冷えしたらしく、首のリンパが腫れていていたい・・・(T_T)

完全に“やらかした”感じで今年のお盆は過ぎて行った。。。

休息

2009-08-08 21:27:07 | *Photo Macro*
この所、とある発表の準備があるためちょっとお疲れモード。


土日くらいはヒマな時間にしないと、とてもじゃないけど持たない・・・


ということで、今日はそんな自分にご褒美(笑






PENTAX K20D FA50mm f1.4
AE f2.0
ISO:1600 WB:太陽光





マンゴーを練りこんだプリンのようなケーキ。

夏らしいデザートで糖分補給。

さあ、また一仕事するか・・・

釣りに行ってきた

2009-08-02 19:22:11 | *Photo Travel*
鹿島灘に釣りに行ってきた。

朝の3:00に出発し、夜明けと共に現地着・行動開始。
張り切って釣りの準備をする仲間達を横に見ながら、
私は釣り竿ではなくカメラの三脚を組み立てていた(笑)


今回のお目当てはどちらかというと魚ではなく、
海での長時間露光を試してみたかったのだ。


以下、今回撮れた写真。
*すべてK20D DA55-200mm f4.0-5.6 絞り優先AEで撮影。






「潮騒とテトラポット」シリーズ

その①





その②





その③





その④





「海明かり」





「煌きと堤防」





「マイ・タックル」





「本日の獲物」










波を長時間露光で撮影すると、こうも雰囲気が変わるものかと実感。
波のしぶきがまるで雲か絹のような滑らかさで描かれる。
これは面白い。

ただ、今回は夜が明けきってからの撮影だったため、最大絞りを使ってもシャッタースピードを確保することが難しかった。
次回までにNDフィルターを用意しておこうと思った。














ちなみに今回の“釣りの”獲物は、上の写真のワカシ(ブリの幼魚)とカニ一匹だけだった・・・。

しかもブリを釣ったのは私ではないorz

次に行くときは色々とリベンジしなくては。







彩雲

2009-08-01 07:39:22 | *Photo Nature*

PENTAX K20D DA55-200mm f4.0-5.6
ISO:100 WB:マニュアル
f8.0 19秒




曇り空を見上げると、


隙間から半月がのぞいていた。


まわりの薄雲を、


七色に染めながら。