風まかせ

日々の生活の中で出会った風景を、写真としてご紹介していきます。~PENTAX K-7とともに~

江ノ島 再び(後編)

2009-08-23 21:24:10 | *Photo Travel*
江ノ島に訪れた人であれば、誰しも一度は耳にする言葉「エスカー」
なんのことはない。ただのエスカレーターである。

この「エスカー」は有料で、券売機で切符を買う必要がある。
今回、階段で登ろうかと考えていたが、島の上部にある展望台の入場券もセットになっていたので、どうせ買うのならばと結局「エスカー」+「展望台入場券」をセットで購入。エスカーを利用する事になった(笑

3ヶ所に分かれているエスカーを乗り継ぎ、島の最上部にたどり着くと、なにやら騒がしい。誰かがマイクを使って騒いでいるようだ。誰か喧嘩でもしているのかと思ったが違った。なんてことはない。ちょうどエスカーの降り口の真ん前で、やたらハイテンションかつ自虐的なストリートパフォーマーが、マイクで喋りながら手品を観客に披露していたのである。彼には用が無いのでスルー。展望台へ。


展望台からの景色


ペンタックス K-7 DA21mmF3.2Limited
AE f9.0 ISO:200 WB:CTE


この日は天気に恵まれ、文字通りの夏日となった。
そのおかげで、海は青々と輝き、潮風が実に爽やかで気持ちがよかった。
前回は強風のため締め切られていた展望台の外階段を登ると、オープンデッキになっていた。すぐ近くにトンビがホバリングしているのは心臓によくないが、目の前に広がるオーシャンビューは、まさに湘南の風景そのもので、なかなか爽快であった。こういう景色は、何時間眺めていようと飽きがこないから不思議だ。


ちょうど展望台から降りたところで昼飯時となった。
ここで今回の江ノ島再訪のメイン目的、生シラス丼を食すことにした。


生シラス丼


ペンタックス K-7 DA21mmF3.2Limited
AE f3.2 ISO:500 WB:CTE


ちなみに、筆者は今回が生・初体験である。
前回以来、塩茹でしたものならばかなり食したが、ついにあの時叶わなかった願いが実現したのだ。嬉しさのあまり、生シラス丼だけに相当数のシャッターを切ってしまった(笑
生シラス、食べてみるとこれがなかなかオツなものである。
付け合せの生姜を混ぜ、上から醤油をサッと廻しかけてから箸をつけたのだが、まずそのツルッとした滑らかな食感に思わず呻る。
いわゆる「魚」の食感ではない。
かといって肉や野菜とは似ても似付かぬ。
強いて例を挙げようとも、その例が思い浮かばない、独特の食感である。
その日のうちに獲れた新鮮なシラスでしか成し得ない妙味、しかと堪能させていただいた。
江ノ島に天気がいい日に訪れた方は、ぜひ食してみることをおススメする。


生シラス丼で腹を満たした後は、仲見世を冷やかしながらふら付いた。
数ある土産物・食べ物屋のなかで、ひときわ目立つ店があった。
なにやら店先に長蛇の列が出来ている。
様子をみてみると、どうやら名物の「タコせんべい」なるもののお店だった。
イイダコを水で溶いた小麦粉とともに高温の鉄板上でプレスして、せんべい状にしたものを、皆が次から次へと買って行っては頬張っているではないか。
前回来たときには、ソフトクリームに夢中でまったく気がつかなかったが、こんな名物もあったのかと驚いた。


タコせんべい


ペンタックス K-7 DA21mmF3.2Limited
AE f3.2 ISO:500 WB:CTE

タコがせんべいになってしまう原理はいわゆるエビせん等と同様と思われるが、ついさっきまで原型をとどめていたタコが、数分後にはペッタンコのせんべいになってしまうことに少々おどろきつつ、人間は残酷だな・・・と思った。
そうは言いつつも、せんべいとなったタコは美味しくいただいた・・・(笑
焼きたてということもあり、ほのかな甘みが感じられてなかなかの味だった。ついビールを欲しそうになったが、ここは我慢した。




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天気にも恵まれ、身も心も満足した一日であった。
江ノ島に訪れる際には、生シラスとタコせんべい、おススメである(笑



江ノ島 再び(前編)

2009-08-23 20:57:19 | *Photo Travel*
ほぼ一ヶ月ぶりに、再び湘南は江ノ島へ行ってきた。

前回、さくら組の合宿で訪れた際には、まるで台風よろしく吹き荒れる風によって、心理的にあまりゆっくりと観光することが出来なかったのと、名物の生シラス丼を食べ損ねてしまったことが心残りであった。
そこで今回、ふたたび湘南方面へで出掛けるチャンスに恵まれたので、前回のリベンジを兼ねて江ノ島を再訪した。



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藤沢発の江ノ電は、始発からずっとギュウギュウの満員であった。
すわ、こいつら全員江ノ島に行く気か??と戦々恐々としていたが、そんなこたあない。江ノ島で降りたのは我々を含めて20人程度だった。

しかし、安堵したのもつかの間。
駅を出た瞬間、前回と何かが大きく違うことに気付く。
そう、人の量がハンパ無く多いのだ。
駅から海に向かう路地(?)はカップルや若者のグループで溢れかえっており、本当は、一直線に島まで駆けて行きたかったのだが、人の波を縫うように歩いていくのが精一杯だった。

そして、島と陸側を繋ぐ橋の袂まで来たとき、決定的な事実が判明した。
まるで北海道の海岸に押し寄せたアザラシの大群よろしく砂浜を埋め尽くす人、人、人、人、人・・・・・・・・・・・・・・・・・。。。。。
そう、江ノ島は完全に海水浴シーズン真っ盛りの状態だった。
とても一ヶ月前の状況からは想像も出来ないような盛況。
「お盆が過ぎれば、海水浴客も減るだろう」・・・という自分の中での勝手な定理はガラガラと音を立てて完全に崩壊した。

とりあえず、ただ驚いていても仕様が無い。
今回の旅の目的を遂行しなくてはならぬ。
私は橋を渡り、さらに仲見世をパスしてエスカーのり場まで一気に突き進んだ。