講師:星野源
音楽の楽しみ方が多様化してき時代
見せる音楽として進化
伝説のヒットメーカー秋元康
”J-POPにおいての踊りとは?”
*テレビというメディアが出てきたときが踊る「見せる」の始まりで
2006年以降は「コミュニケーションとしての踊る」がもっと出てきた
それはSNSで個々になった日常から
非日常の中だけはみんなで合わせることをしたくなったのかなと思う
「一緒に何かをすること」が「歌の持つ役割」になったのかもしれない(秋)
例:Cling Cling(Perfume)
夜の踊り子(サカナクション)
盛者必衰の理、お断り(KANA-BOON)
インベーダーインベーダー(きゃりーぱみゅぱみゅ)
*日本人に染み付いた音階
ヨナ抜き(長調)ニロ抜き(短調)音階
*明治以降西洋音階が入ってきた
*ヨナ抜き音階をトッピングすることで情緒や郷愁感を感じさせる
例:時よ間奏(星野源)
*この時代は一緒に踊って一体感を感じることが重要になってきた
*耳だけでなく全身で音楽を楽しむ時代になってきた
亀田メモ
★イントロや間奏を踊るためのパートにアーティストが進化させている
「詩と声の大進化!」
例:新宝島(サカナクション)
ロマンスがありあまる(ゲスの極み乙女)
Dragon Night(SEKAI NO OWARI)
*「響き」をより追求する時代
*口が気持ちいい歌詞の響き(ゲ)
*歌詞の響きとダンスミュージック
例:ポリリズム(Perfume)
RPG(SEKAI NO OWARI)
長く短い祭り(椎名林檎)
ボーカルエフェクトの効果
*歌声の微妙なゆらぎやニュアンスが機械的に整理される
*歌詞が印刷された文字のように浮き上がってくる
<実験>亀田音楽専門学校校歌
*ボーカルエフェクトで広がる表現
亀田メモ
★詩と声の役割が進化
★様々な技術を使って詩と歌を印象的に!
伝説のヒットメーカー秋元康
”歌作りについて”
*歌詞は読むというより「聴く詩」だと考えている
それを誰の口からその言葉がでてくる発せられるのかを考えている
(乃木坂の歌は1000曲の中から1曲を選んでいる)
”歌詞の変化をどうとらえている?”
*わざとひねるより素直な方が伝わる時代
昔はボーカルが立っていたが
あるところからボーカルが下がってバックトラックが上がってきた
それは声が楽器の一つになったから
でも自分が考えるJ-POPは日本語で違和感があっても
そこは日本語で耳に残したいと考えている
作っているのは流行歌であり歌なんだ
J-POPとは「歌」なんだということを叫び続けましょう(秋)
*CD・配信・ストリーミング・ライブと音楽の楽しみ方が多様化した時代
亀田メモ
★音楽で踊るということがコミュニケーションとして浸透した
★聖域であるボーカルも進化させてカラフルなサウンド・言葉を生んだ
伝説のヒットメーカーが語るJ-POPの未来へのヒント
織田哲郎:
混沌とした時代に入ってきて
この状況はしばらく続くと思う
すごくカッコイイ若者が出てきて状況を変えるような
カッコイイパワーを見せてほしいな
小室哲哉:
僕の勝手な方程式
驚き→感動→思い出を
この先10年20年と数は多くなくても
図式にはまる曲が出たらいいなと思いますね
小林武史:
視覚的な要素がすごく発達したけど
音楽の魅力だけで心をつかまれたり揺さぶられたり浸ったりしてほしい
音楽の送り手側の人間としては
音楽をもっと大切にしなきゃなと思います
秋元康:
J-POPとは日本人が選んだ音楽
脈々と流れていくと思うし
日本人って音楽好きだよねって言われたい
亀田校長の未来へ託す希望
人が心で感じること人が伝えたい思いは普遍的
その思いをJ-POPに乗せて人々の毎日を豊かにしていきたい
J-POPをみんなと一緒に未来につなげていきたい!