ジャズとボサノヴァの日々

Days of Jazz and Bossa Nova

The Girl From Ipanema performed by Antonio Carlos Jobim and Vinicius de Moraes

2014-12-16 20:00:00 | Girl from Ipanema
昨日、リオ五輪とパラリンピックのマスコット2体のニックネームがトムとヴィニシウスに決まったという報道があった。なんでも投票で決まったそうで、ボサ・ノヴァを世界的に有名にしたアントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ジ・モライスが由来なんて、お偉いさんが好きそうなストーリーだ。



ヴィニシウス・ヂ・モライスをご存知でない方のため、Wikipediaから引用させて頂く。

マルクス・ヴィニシウス・ダ・クルス・エ・メロ・モライス(Marcus Vinícius da Cruz e Mello Moraes, 1913年10月19日 - 1980年7月9日)はブラジルの詩人、作家、作詞家、作曲家、翻訳家、外交官、歌手、ジャーナリスト。

1950年代後半、アントニオ・カルロス・ジョビンらとともにボサノヴァというポピュラーミュージックのスタイルを生み出した立役者の一人である。ジョビンが作曲し・モライスが作詞したナンバー「イパネマの娘」(1962年)はジョアン・ジルベルトとスタン・ゲッツの共演作品などによって世界的なヒット曲となった。洗練された詩風でボサノヴァの歌詞のあり方に指針を示し、以後のブラジルのポピュラー音楽に多大な影響を与えたと評されている。
# # # #

ジョビンを軸にボサ・ノヴァの流れを俯瞰すると、初めにジョアン・ジルベルトとの出会いでボサが生まれ、ヴィシ二ウスとの出会いで名曲が生まれ、そしてクリード・テイラーとの出会いでボサが世界中の人々に愛されるようになったと解釈できる。

ここまで書くと、マスコットのニックネームは当然の帰結だと思われるだろうが、実はこのヴィニシウス、とんでもない大酒飲みで、ライブパフォーマンスの際は、外交官という公職なのでの金銭は受け取らず、代わりに酒を要求したそうで、ライブ最中も延々と飲み続けたらしい。しかも招待した友人達の分まで要求したというから、おったまげたオヤジなのだ。

女性関係も華々しく、9度の結婚と離婚を繰り返すほどの恋多き男だったようで、リオ五輪の親善大使であるマスコットの名前には如何なものだろうね、と昨夜報道に接して唸ってしまった。勿論、それだけ人生を謳歌した人間こそがブラジル人の代表だという見方もあるけどね。

今日のビデオはタイムリーにトムとヴィニシウスの競演でGarota de Ipanema(The Girl From Ipanema)。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« The Girl From Ipanema perfo... | トップ | Maria Ninguém performed by Kei... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Girl from Ipanema」カテゴリの最新記事