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特殊な専門職ではなく、むしろごくありふれた対人サービス職について、具体的な症例を紹介しながら、その感情的な辛さを浮き彫りにする。消耗する感情をいかにメンテするのか、その処方箋は、本書にはないし、ちまたにあふれる陳腐な処世術指南書にももちろん存在しない。顧客の不利益にならない程度に手ならぬ気持ちを抜くことと、自分を追いつめすぎないことが大切だろう。これから就職する若者に一読することをお勧めしたい。
目次
第1章 感情労働をめぐる今日的状況
「感情労働」で悩んでいませんか
仕事には全人格をもって当たれ ほか
第2章 現代的な感情労働―仕事別考察
教師の場合
営業職の場合
NPOの場合
第3章 職場と感情労働
職場における感情労働
「新型うつ」の登場 ほか
第4章 若者と感情労働
「就活」でアイデンティティを確立する
「就活は楽勝」のわな ほか
第5章 ミドルエイジと感情労働
理解不能な部下
上司の立ち位置 ほか
感情労働とは、仕事をするなかで、心の負担にポイントを置いた労働のことである。本来、営業職、客室乗務員など顧客相手の仕事を指していたが、今や職種を超えた広がりを見せている。たとえば職場では、パワハラ、成果主義、世代間の仕事観の相違などからくる感情労働的軋轢が深刻化し、怒り、落胆、戸惑い、不信感、虚無感、孤立感、無力感といった感情がいたるところで渦巻いている。若者と中高年における感情労働の特徴は何か?どのような背景が考えられるのか?本書は、これら感情労働に関わる現象を読み解いたものである。
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