【雲南地域】森林・林業のお知らせ

(島根県東部農林水産振興センター雲南事務所 林業部が伝える情報ブログ)

ドングリの豊凶調査を実施しました

2018年09月21日 | 鳥獣

クマの秋の出没にはドングリの豊凶が関係しているのではないかと言われており、島根県ではクマがよく食べるドングリの豊凶調査を行っています。

昨年の10月12日のブログで「今年はドングリが豊作か!?」という記事を書きました。

URL:https://blog.goo.ne.jp/f-kisuki/e/fac7c32453ecbb88948cf8617d853715

※昨年はコナラ、クリ、アラカシは豊作、クマノミズキ、ミズナラ、ブナ(西部地域)は並作、ブナ(東部地域)は凶作であり、全体的には豊作でした。

  その影響もあってか昨年は9月以降のクマの出没は減少しています。

今年も 8月~9月にかけて、豊凶調査を実施しました。

【調査樹種】

 ■ 堅果類 : コナラ、シバグリ、アラカシ、シラカシ、スダジイ

 ■ 液果類 : クマノミズキ

また、ナラガシワ、ウラジロカシは調査種ではないですが独自に調べています。

 

  写真①:クマノミズキ 果実が多くついていた

 

  写真②:シラカシ 実が多くついていた

 

  写真③:ヤマボウシ 果実が多くついていた

 

今年もドングリは非常に多くついており、豊作の可能性が高いです。しかし、印象としては、コナラやカシ類、クリなどの実は比較的小粒であったように思えます。

クマがよく食べるクマノミズキの果実は非常に多くついており、ヤマボウシなども多くついていました。

これから、クマは冬眠に向けて、食欲が旺盛になります。たとえ実が豊作でも人里周辺に収穫されなくなったカキやクリが残ってしまうとそれを狙いにクマがやってくること考えられます。

人里にクマを寄せ付けないためにも、クリやカキの実をなるべく収穫したり、収穫しない木を伐採するなどの対策を行っていただけたらと思います。

 

 

 


最新の画像もっと見る