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島根県庁林業課林業普及スタッフからのお知らせ

伝統的技術を活かす

2009年11月25日 | 森林・林業関係の情報
 11月21日(土)の午後、
 浜田市の民家をお借りして
 『しまね木造塾』主催の講演会が開催されました。

○演題 「伝統的技術を活かす 新伝統木造工法と最近の動向について」
○講師 増田一眞 氏(NPO伝統木構造の会 会長)
・プロフィール 1934年広島県生まれ
        1958年東京工業大学建築学科卒業。㈱松村組入社
        1964年増田建築構造事務所設立。代表取締役。
・主な著書 「かたちのデータファイル」(彰国社)
      「建築構法の変革」(建築資料研究社)
       平成10年日刊工業新聞社第14回技術・科学図書文化賞受賞
      「架構のしくみで見る建築デザイン」(彰国社)

 
 
 県西部農林振興センターの木材担当 E林業普及員の司会進行でスタート!


 
 中央に立っていらっしゃるのが増田一眞先生。
 参加者は約40人!
 県内だけでなく、広島・山口県の建築士さんもいらっしゃるとのこと。


 

 今回の参加者は、建築士さんがほとんどですので、
 専門的な構造の話だけだろうと思っていました。
 
 しかし、増田先生からは、
 山が荒れていることを憂い、
 国産の無垢材を積極的に建築材として利用することの
 重要性を説かれていました。

 そして、日本の伝統木造構法は世界に誇れるものであるとも。

 今回参加された建築士の皆さんが、
 県産材利用について考えていただけることを望むばかりです。


 

 間伐木から挽いた材を曲げて
 アーチ加工を施した構造について説明が行われました。


 次の写真は体育館。ダボ重ね梁だそうです。 
 


 増田先生のお話しに続いて
 講演会会場となった民家の建築を手掛けた
 小松原峰雄氏に説明していただきました。

 築250年以上の古民家の使用可能な部材を活用し、
 足りない部材は
 施主さんの所有林から伐採して
 建築されたとのこと。

 実は
 小松原さんは
 社団法人国土緑化推進機構の
 平成21年度「森の名手・名人100人」
 選ばれている方なのです!

 匠の技をご覧ください。

 

 

 


 小松原氏による説明の後、
 協同組合ヴァーテックスの太田稔専務理事から
 『石州くんえん木材』が紹介されました。

 

 以前、アップしていますが
 東京ビッグサイトで開催された
 「ジャパンホームショー2009」にも
 出品された商品です。


 今回の講演会は
 事務局が予定した人数をはるかに超える参加があり、
 また、講演内容も素晴らしく
 大成功だったのではないでしょうか。

 事務局の皆さん
 大変お疲れさまでした。


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