みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

膝痛。「カニさん(横) 歩きなら痛くない」

2012-10-24 | いろいろな症状

「歩くと左膝が痛いので、家の中を、

カニさんみたいに、横歩きしてるんですよ。

横歩きなら、膝は痛くないんです。

何故でしょう、ねぇ?」

・・・Mさんは81歳。~~加齢という理由もありますが・・、

 

「横歩きなら、痛くなくて、歩ける。

でも、前に歩こうとすると、右膝が痛くて歩けない」

・・・それは、何故・・?

・・「原因は、膝関節の異常」でしょうか?

・・・ボディークイズですね。

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急な坂道や、長い階段を上るとき、

「体を斜めにして、斜めに上がっていくと、楽ですよ」

って、言われたこと、ありませんか?

そこには、カニさん歩きと同じ理由があります。

 

階段を上がる時は、足を上に持ち上げる力が必要です。

歩く時も、一歩踏み出す時に、足を持ち上げる力が必要です。

しかし、カニさん(横) 歩きの場合は、

足を上に持ち上げる力は、あまり要らない。

つまり・・・、

Mさんの左膝の症状は、

左足を持ち上げる力(足力)の減衰が反映している、

と考えることも出来ます。

 

・・・抽象的な話になりますが、

足力の減衰は、重力との闘いに負けている、ということです。

重力の力は大きい。

体(特に足)には、常に下方向に力(負荷、重力)がかかっています。

体(特に足)は、重力に対抗して、常に上方向に力を発揮し続けなければなりません。

ましてや、体を移動する時は、重力の2倍以上の力が必要なのです。

それを、何気なくやっている体は、エラい。

足も、ガンバっている。頑張り続けてもらいたい。

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左膝が痛い時は、左膝関節の治療を優先して行うのが一般的ですが、

Miz 整体の場合は、上のような理由から、

左足を上げる力の減衰で、一番の原因は何か、どこかを調べます。

Mさんの体を調べてみると、

(・・説明が抽象的ですが、ごめんなさい・・)

1上体を右ひねりする姿勢の癖により、力の方向性に狂いが生じ、

2そのため、左大腿筋群の力の方向性にも狂い(捻じれ)が生じている。

3つま先(左足指と指の付け根)に体の負荷がかかっていない。

4そのため、つま先力が働かず、足(体)を上げる力が減衰している。

5左膝は、1~4の力の葛藤の狭間で、痛みの悲鳴を上げている

・・・・・・

 

この体の状況を、Miz 整体ではどのように対処するか、

その説明は、具体性に欠けますが、

1体の右ひねりの姿勢を補正し、

2左鼠径部~大腿筋群の方向性の狂いを補正し、

3左つま先にも、体重がかかるように体を補正し、

4つま先力を高めて(つま先立ちが出来るように・・)、

5膝関節の狂いを補正する

という手順(手法)で作業を進めます。

・・この作業、「言うは易し、行うは難し」でキツい仕事です。

 

Mさんは81歳。・・完治ではないけれど、

その日は、来室時よりは前向きで歩けるようになって、

お帰りになりました。

 



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