癒しなるポエム

eyasys tour for lost scenery
ユキコロブ

イヤシスの森 旅からの遥かなメッセージ

2011-05-01 17:52:42 | インポート
宮本常一さんのような人が今こそ必要な時。瀬戸内を軸に日本を歩き続けた。
東北は瀬戸内ほどではないが、それでも菅江真澄を研究した。師の渋沢敬三
氏は二高で仙台に縁がある。佐野眞一氏は「旅する巨人」で次のように書いた。

 宮本はよく旅の巨人といわれる。しかし、その大きさは、歩いた距離にある
わけではなかった。宮本の本当の大きさは、歴史というタテ軸と、移動という
ヨコ軸を交差させながら、この日本列島に生きた人々を深い愛情をもって丸ご
ととらえようとした、その視点のダイナミズムとスケールにあった。
 
 

「日本文化の形成」遺稿、治者を含め宮本さんの地域への眼を学んでほしい。
宮本さんは歩いた。ヘリコプターだけでは本当の日本は見えてこない。遍路。
経営者は土下座した。そんなことよりも東京から道のりを歩いて行ってほしい。
佐野さんは民俗学を未来学といった。そして民俗学は未来の国土学でもある。
その意味で「東北学」を提唱された復興会議の赤坂憲雄さんには期待したい。

宮本さんの理念は目標を見失ったこの国の指針として今尚褪せることはない。


 *ちくま学芸文庫は絶版。講談社学術文庫がその一部を抄録。




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