イヤシスの森 高砂の浦

年のしめくくり。ことしは暑かった。わたしの漢字は「島」だ。日本は島国。そして
四周の島々をめぐっていろいろなことが起きた年。台湾の異称は高砂。新年は
高砂の松のように睦まじく穏やかな年であることを。三河湾西浦。はるか伊勢。
ふと伊勢湾を越えて白雪が舞ってきた。台北紀行で年の瀬。いつか花蓮の旅。

イヤシスの森 Ilha Formosa 麗しき島

台湾はポルトガル人によって美しい島影を目にして「イラ　フォルモサ!(なんと美しい島だ)」と感嘆
したことから欧米ではTaiwanはフォルモサとも呼ぶ。台北から北に流れる淡水河の河口の淡水
付近はスペインが一時支配した。観音山から河口の景観は台湾のヴェニスとも称され、どことなく
欧風の雰囲気が漂い、冬でも温暖な海風が吹く。大晦日、寒波襲来の予報が当たらないように。

　淡水の町

　

イヤシスの森 台湾の風土から

いまから115年ほど前に清国から台湾は日本に割譲された。そして激動の
歴史のなかで発展してきた。しかし、その豊かな自然は今も昔のままある。
石油もレアーメタルもいずれ枯渇する。無駄なエネルギーを使うのは無駄。
国家とか民族を超えて地球規模で人類が延命していくことを考える世紀だ。
中華航空2011年初頭の言　flying high on the way to the future

　司馬さんは「街道をゆく・台湾紀行」で次のように書いている。
　　　台湾には、高い山が多い。--台湾は名山の国といってもいい。--
　　　台湾は、正月でも山野に緑があふれている。とくに田園の暮色が美しい。



　　台湾上空

イヤシスの森 teabreak

台湾は緑の島。茶の栽培に適し、烏龍茶など生産されている。
また茶は殺菌や消毒作用もあり、店先で籠に入れられている。
茶はチベット周辺が原産地とされ、世界に広まっていった。茶
のルートをたどればシルクロードと同様に世界史に踏み込む。
チャは世界に広がり、中国ではCH'A 、TAY 　ポルトガル語や
ペルシア語ではCHA、アラビア語、ロシア語でCHAI、トルコ語
でＣＨＡＹ、オランダ語ではTAYから派生してTHEE、ドイツ語で
TEER、フランス語はTHE'、イタリア語でTE'など共通している。
台湾山地の茶畑景観は静岡の牧の原や信州の赤石茶と同じ。

　

イヤシスの森 年末の空

寒気が入ってきて冷凍庫のような日本列島でしょうか。
雪雲の夕空は暖色だけど寒い。岡崎市から知多方面。