癒しなるポエム

eyasys tour for lost scenery
ユキコロブ

お道を

2014-02-18 23:59:59 | インポート
--この県境い上で、--松野町の習慣では、南へ去る知人を県境いまで
送るという。私どももその習慣どおりに送られた。まるい顔の藤原さんは、
右手をすこしあげて、「お道を。ー」と、呪文のようにつぶやいた。お道を、
とは南伊予のことばで、一路平安を祈る、という意味である。この優しい
習慣は、江戸期からこの街道筋で伝えてきているらしい。 (お道をの章)

司馬遼太郎さんの「街道をゆく14 南伊予・西土佐の道」。心に沁みいる。
目線は低く、今の為政者達に原発や途絶した町や村の声は聞こえない。
奥三河では出征兵が見えなくなるまで見送った峠を万歳峠とよんでいる。
そのことは宮本常一さんの忘れられた日本人 名倉談義に描かれている。
ソチ五輪は終わっても終わりではない。平昌、東京へのお道だ。(終わり)

この道は ゆきし人なし 枯野道 斑雪踏み 谷間を下る /眼下に天竜  
積雪に被害があっても忘れさられた村があること国は気がついていない。

 砥部焼

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