この世界で生きてゆくために

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ウサギを蹴り殺した少年たち

2006年02月15日 21時32分56秒 | 社会、政治、経済
今日の夕刊に、ウサギをサッカーボールのように蹴りあい、
殺した後、川に捨てた少年たちが、動物保護条例により補導された。
少年たちは、小学校の飼育小屋から、ウサギ一匹を盗み出し、
まるでボールのように蹴りあっていたという。
うち一人は同小学校で飼育部に所属していたため、
泣いて止めに入って、彼だけは、補導を免れた。

新聞の記事に載る事件などは、文字数だけで伝えられるため、
どこまでが真実で、何が事実なのかは、私にはわかりません。
私は、自分に「影」の心を持っています。それは非常に攻撃的ですが、
自分よりはるかに力の無いウサギを蹴り殺す神経は、持ち合わせていません。

専門学校時代、経営者のご子息の生徒がいて、彼は成績優秀な私と私の友人以外、
他の生徒を見下していました。これには抵抗がありましたが、ひとつだけ、
彼の主張に同調できることがありました。
「こいつらバカだから、知的な遊びは理解できない。
脳髄を直接、刺激するような遊びでしか、わからないんだ」
人を「バカ」呼ばわりするのは、問題ですが「脳髄を直接刺激すること」
のみに反応する生徒は、確かに多かったです。
これはテレビゲームの影響を、無視できないでしょう。

テレビゲームの元は、パソコン、それも昔20年以上前のパソコン。
理系で英語が理解でき、電気知識のある人間でしか使えなかった地代。
ようするに「大人」の遊びとしての「ゲーム」だったわけです。

ところが、ファミコンが発売され、いまでは小学校行く前の幼児でさえ、
テレビゲームに夢中です。

頭の出来上がった、知的なコンピュータ利用層が、どんなゲームをしても、
心理に影響などは出ないでしょう。ま、例外はあるにしても。

ところが、言語中枢さえ、まだ未発達な幼児が、画面から発せられる情報を、
ただ鵜呑みにして、両手を使い、ゲームの世界にのめりこむ。
これは、幼児体験として、非常に成長心理に多大な影響を与えてしまいます。
最近では、ゲーム脳と呼ばれる、脳の発達障害も報告されています。

ウサギを蹴り殺した少年が、過激なゲームをしていたか?それは不明です。
しかし現在 10代の少年がゲームをまったくしないとはいえない。事実でしょう。
攻撃的なゲーム(例えば、ファイテンング、剣で斬りあう、ガンシューティング)
よりも、RPG(ドラゴンクエストやファイナルファンタジー)のようなゲームが
より子どもを攻撃的にすると、言われています。
敵を倒し、倒すと経験値とお金が手にはいる。
まったくもって「非現実的」ですが、ゲームの世界ではそれで楽しめる。

大人なら、別にいいんです。「ゲーム」の世界です。疲れた日常を離れ、
遊んでいるだけですから。
ところが、まだ未発達というより、これから発達する脳に、
RPGゲームが及ぼす、脳の危険性は、否定できないのが事実。

ゲーム好き、とくにRPG隙の私には、残念です。


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