きぼうがく

―　この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない　―

村上龍氏の『希望の国のエクソダス』の有名なフレーズだそうです。



ＮＨＫの『クローズアップ現代』という番組が好きで、時々見ています。
先日の番組のテーマが「希望を科学する」で、村上龍氏の言葉で始まり、
思わず最後まで見てしまいました。

人はどうやって希望を持ち、どんな時に希望を失うのか。
東京大学の玄田有史教授が、「希望」というものを科学的に解く、
『希望学』の研究をしているそうです。

将来的に人口が減り、経済的にも衰退していくであろう日本で、
いったい若い人達は、どうやって希望を持って生きて行けばいいのか？

番組内で話されていたポイントとなる言葉をあげますと。。。


『ローカル アイデンティティの再構築』
これは、製鉄で有名な岩手県釜石市での調査で、
製鉄所がすべて閉鎖された後、市の雇用を生み出すために、
安定的に企業に誘致してもらうにはどうすればいいか、
悩んだ市の企業誘致推進担当の職員が、
釜石市の持つ製鉄で培った技術や港など、地域の持つ特性を再検討し
そしてそれを企業にアピールし、安定的な誘致に成功したのだそう。

ないものを嘆くのではなく、あるものを活かす。
これは、人にも当てはまるように思えます。
自分はダメだと思ってしまうよりは、自分はこんな事もできる！と
長所も短所と同じくらい見つけることができる人ほど、
人生を楽しんでいるように思えます。

でもこれって、意外と難しくもあるんですよね～。


『ウィーク　タイズ（ゆるやかな人とのつながり）』
Ｕターンで故郷に戻った人が家業を継ぎ、成功させたきっかけが、
たまに会う大学の後輩とのつながりだったのだそうです。

いろいろな人と会うと自分にはない新しい価値観に出会えるのだそうです。
これは、自分でもよく経験する事で、
客観的な意見を聞くと、びっくりするようなアイデアを頂いたりできます。
これは、自分の強みを発見するきっかけにもなると思います。


『風を起こす』
これも、Ｕターンした人々が、どうにか故郷をよくしたいという気持ちから行動を起こし、
その情熱が人から人へと伝わり、地域を活性化する、、といった感じだったかな？

とにかく、迷ったら人に会う。一歩前に出て、会などに参加してみる。
すると、新しい価値観に出会える。
１人の希望が、みんなの希望に、そして、社会の希望になっていく。

若い人達が希望を持てないのは、私たち大人の責任でもあると思います。
でも、ひとりでも自分たちの将来の為に頑張ってる大人がいる！ってだけで
すごい励みになると思うんです。


これからはいろいろなことが「成長」ではなく、
「コンパクト化」していくことは避けられないと思います。
でも、それは決して失望に値するものではないと思いますし、
そんなにたくさん物を持たなくたって楽しく生きていけるし、
「失敗」したって、何度でもやりなおせばいい。


「ある問題を起こしたのと同じマインドセットで、その問題は解決できない」
とは、アインシュタインの言葉。

つまずいた時こそ、いろんな価値観に触れてみよう。
そしたら新しいものが見えてくるかもっ！

でも、そんな元気もありません、って人もいるかも。
そんな人には、食事を変えてみることをついつい薦めちゃいます。
精神論だけでは解決できない心の問題も、
食事を改善するだけで良くなることがあるんです！
You are what you eat!!!
心と体の健康あってこその元気です。（心と体は繋がってます）
元気があれば、なんでもできる♪

「希望」って、意外と近くに見つけられるのかもしれません


てな、ひとりごとでした。