そのとんがりにはLOHASがつまってる。

インズヤンズ梟城 美化係
ブログといふものをしてみむとてするなり

ひとり、ひとつ。

2010-07-21 17:11:44 | 環境のこと
三浦市の市民センターで行われた『小網代の森保全の取り組みについての説明会』へ参加しました。
小網代の森の土地の買い上げが終了し、国から首都圏近郊緑地保全区域の指定を受け、
その後の保全についての説明会が開かれました。

なんというか・・・平日の中途半端な時間に開かれて、内容も曖昧なものでした。
貴重な自然、かけがえのない自然、だから保全する、と何度お話になっていたでしょう。
小網代の森の湿地は、人の手が入らなくなり枯れ始めているそうです。

そのすぐ隣の北川湿地は、40年人の手を入れなくても素晴らしい湿地を保っていたのに、
今、まさに残土処分場として埋められつつあります。
急いで埋める必要性もないまま、昭和45年に交わされた約束のために。

小網代の森は守ったから『自然保護』の役割は十分果たしたと、
県や市の職員、小網代の森を保全する方から出る言葉は「保全と開発のバランス」です。

「バランス」とはとても都合のよい言葉だな、と思います。
どこを中心にしたバランスなのでしょう?
自然環境のバランスは、とうに崩れきっていると思うのですが。

首都圏近郊緑地保全区域の指定を受けて国から入るお金は51億円。
北川湿地を埋める事で、将来的に入るであろうお金は200億円(推定)。
保護も破壊も、結局は『お金』なのでしょうか…。
小網代の森の保全にもいろいろ問題があるようですし。
「貴重な自然の保護」、という言葉がとても陳腐に聞こえてしまいます。


説明会の冒頭では「質問は小網代の森のみとさせていただきます」と言われ。
隣接する北川湿地に対する質問には、まるでそれが無かったかのような対応。

県の職員も、市の職員も、とっても険しい表情なのです。
後ろめたさがなければ、普通にしていればいいのに。
誠意の無い態度に、神奈川県に住んでいる人間として残念でした。
とにかく「がっかり」でした。

小網代の森も、北川湿地も、似て非なるもの、
それはまるで、姉妹のようだと私は思うのです。

妹さんの方がちょっと優秀だから、あなたには死んでもらいます。と言われ、
自分は死んでも妹が生きるなら、と思うかもしれませんが、妹はどう思うでしょうか?
私だったら、そんな状態では、生かされながら殺されてる気がします。
そして、両親はどう思うでしょうか、
どちらか一人残っただけでも、ありがたいなんて思うでしょうか?

それに、生物多様性は複雑なつながりのなかで保たれているのですから、
どちらか一方だけでは、今までのような見事な自然は保てないと思います。
私には、北川湿地も、小網代の森も、泣いているように感じます。

そして、こういった、ふわっとした感情だけでは自然保護はできない事も学びました。

企業は行政と組んでいつの間にか自然を壊します。
昔から日本にある「性善説」は、今は残念ながらありえないようです。

でも、変えることはできます!
それには、みんなが関心を持って、声をあげることっ

「環境問題に関心があるけど、どうしたらいいか分からない。」という方がいましたら、
自分の住んでいる地域の自然を知り、そこに問題が無いか確認するといいかも。
そして日本全国の環境についてもいろいろ知ろうと努力してみる、など。
あるいは、何かの団体に入ってみる事もいいかもしれません!
日本熊森協会などおすすめです!

そして、当事者意識を持つっ
自分のこととして、考える

まずは、ひとり、ひとつ。アクションを 

「めんどくさい」は敵が一番狙っている心のスキですよ~
(ま、私もあるんですけどね…。)


一時は無力感に、げっそりしてしまいましたが、
今はなんだかまたメラメラとやる気がまんまんです!!
明日は、下北沢で飯田哲也さんの「エネルギーシフト」のお話が聞けます!&冨田貴史さんも
当日券もあるようなので、よかったら一緒にお勉強しませんか~?

さあさあ、これからはいろいろなシフトの時代がやってきますよ~
乗り遅れないようにっ♪