「コードギアス 反逆のルルーシュR2」#13【過去からの刺客】残酷だよ、この仕打ちは。

ほんと、コードギアスは最後の数分間で、
「えええええーっ」
と、毎度声を上げさせてくれますよ。
シャーリー、フラグ立った予感はしてましたけど、
こんなに早く?
全く容赦ないです。

では、順に追って感想をば。

学校公認カップルになっちゃったシャーリーとルルですが、
シャーリーとしては、それどころじゃないわよね。
「好きなんだろう?私を撃つくらいに」
ってヴィレッタ、いきなりこんなところで何?
「辛かったよ。自分を撃った女と毎日にこやかに暮らさなくては
ならないなんて」
ちょ…待った!生徒の前でそれって…と思ったら夢ね。
シャーリーが悪夢にうなされていたようです。
そりゃ頭ぐるぐるするよね、シャーリーの場合、
２回ギアス掛けられてるから、余計ややこしいわけだし。

中華連邦の方は黎星刻や藤堂が上手くやってるみたい。
ロロはルルがいるから幸せそうだな。
池袋の様子を見に出かけるルル。
宿題は帰ってから見てやるって…ほんとに兄弟してるなぁ。
ロロの「行ってらっしゃい」の声と表情が凄い穏やかなのが、
印象的でした。

何が嘘で何が本当なのか。
悩むシャーリーが呼び出したのは、なんとスザク。
でもスザクを見たとたん、怯えて逃げようとしてしまいます。
スザクはグラサンのせいかと思った見たいですが、違うよね。
相談しようと思って呼び出してはみたけど、いざ顔見たら怖くなった。
スザクだって自分の知ってるスザクと同じとは限らない。
信用して良い相手かどうかなんて、わからないんだから。
２人の待ち合わせ場所が池袋だったのは、ラッキーだったね。
ちょうどそこに、ルルが通りかかりました。
スザクの姿を見た彼の顔にピリッと緊張が走る。

こちらは地下司令室。
入ってきたヴィレッタの、ルルーシュは?デートか?と問いに、
ちがいますよという声色で、
「G列車のテストに行きましたよ」と応えるロロ。
そう、ルルってば駅員たちにギアス掛けて、何かやらせてるみたいです。
ルルが不在とは好都合。ヴィレッタはかねてから聞きたかったことを
ロロに訊ねます。

－なぜ、寝返ったのか。

ヴィレッタと違い、握られるような弱みがあるわけじゃ
ないし、それに嚮団から派遣されてるわけだし…。
「なんですかその質問は」
呆れ口調で畳み掛けるロロ。
「兄さんと僕の間を…」
通報で中断された言葉の続きが気になるわね。
邪魔するものは容赦しないよって感じ?
演技する必要のない相手(ヴィレッタ)との会話でも、
ルルのことを「兄さん」と呼ぶ。
何よりも大切なこの「兄さん」という存在。
"嘘"を"本当"にしたいロロは、
兄弟という２人の関係が、設定にすぎないことを
思い出させる存在は排除しかねない勢いだ。
そしてそれは実際、後で行動に出てしまうわけですが…。

ロロの台詞をさえぎった通報は、不審者侵入の警告。
「Ｂ５、Ｂ９が確保に向かいました」
この２人は教師だよね。ルルが教師にも全員ギアスかけたんだもんな。
侵入者はオレンジです。
もう学園に来たのか早いな。
ヴィレッタはモニターに映し出された良く知る顔に、
愕然としてますわー。
クラブハウスに近づくオレンジを向かえたのは咲世子。
うひゃーこの２人のバトルが見れるとは。
咲世子ってほんと、スーパーメイドなんだね。

こちらはコーネリア＆バトレー。
皇帝の神殺し計画をコーネルアに話すバトレーですが、
神などいないと返すコーネリアに、
確かに背中に翼の生えた女神や長い髭の老人とかそんな神様はいない、と
突然現れたV.V.が横から口を挟みます。
しかし最後まで聞く事なく、コーネリアがナイフをV.V.向けて飛ばす!
早っ!!そして凄い腕してますね、お姉さま。
額ど真ん中ざっくりです。でもこんなことじゃ死なないのが彼ら。
「相手がどんなギアスを使うかわからん」
と捨て置いて進もうとするコーネリアに、
さすがコーネリアと起き上がるV.V.。
「僕も伯父として誇りに思うよ」
そう、伯父さんなんだよねぇアナタ。
人々を争わせるような神なら、殺してしまおうと誓ったのだというV.V.。
良いこと言ってるように聞こえますが、
額から流血のそんな怖い顔で言われてはね。
どー見ても悪人面ですよ?

オレンジVS咲世子。
オレンジが改造人間だと知る咲世子ですが、
十分アナタも改造人間並みの身体能力ですよー。
ロロがギアスで時間を止めて咲世子に始末させようとするが、
自分に掛けられたギアスもキャンセルして咲世子の背を切りつけるオレンジ。
いやーっ!!咲世子がぁぁぁ。
せっかく咲世子も出番が増えて、最近面白いキャラなんだから、
退場させるのは辞めてよー。
あぁロロが篭絡されてることもバレちゃった。
ロロ、嚮団から始末されちゃうかな。
当の本人は兄さんを殺しにきたのかとルルの方を心配してますが…。
こりゃ自分の命がヤバくなってもルルを売ったりしないなコイツ。
と、そこにヴィレッタが!
「ジェレミア卿!」
「あ?…ヴィレッタ?」
このオレンジの言い方が良いですね、成田さん!!
微妙にオレンジの名残があるんだな。
ちょっとオバカだった名残が。
その後の台詞はまともなんだけど
そう…完璧ではないんだよね。かつての"ジェレミア卿"とは、
また違った人格というか。
成田さん３役演じてるようなもんだな。
ヴィレッタはルルが今、池袋にいることをオレンジに告げ、
「私を解放してください」
と懇願する。ヴィレッタを睨みつけるロロの表情が凄いですよー。
「…引き受けた」
オレンジは押さえつけてたロロの上からあっさり退いて、承諾。
ロボットっぽい感じもありますね。

さてシャーリーたち。
三人三様、それぞれを警戒しつつ脳内は忙しく各自推理。
スザクはリヴァルから、ルルがずっと日本に居たと聞かされても
信じられない。その信じられない自分が、よくわからない。
いやぁアナタの感は正しいんだからしょうがないわ。

咲世子、命に別状はないようだけど…心配です。
ヴィレッタはてっきり裏切ったのかと思った。
いやあの状況なら、妥当だと思ったよ。
でも違うの?
ヴィレッタは１人ここに残るから、ロロに池袋へ向えという。
先にルルに連絡を入れて、オレンジを挟み撃ちにしろと。
ヴィレッタ…信じて良いの?

租界とゲットーの境い目まで歩いてきたシャーリーたち。
この境界線をいつか失くしてみせるとスザク。
シャーリーはルル=ゼロということをスザクに告げるべきかと思うのだけど、
２人は共犯である可能性もある。
そう思ったら急に怖くなり、２人に対して怯え始める。
「嘘つき!みんな偽者のくせに!私はっ」
ちょっシャーリーそんなところに上っちゃ危ないって!
わわっ落っこちるー!!
と、ルルがシャーリーの手を掴んで…でも落ちて
そのルルの足をスザクが捕まえてる、と。
スザクどんだけ腕力あるの。アナタも改造人間ですか?って感じよねぇ。
ま、スザク居なかったら死んでますね、二人とも。

手を掴んでるのがルルだと知ったシャーリーは、放してと叫び暴れますが、
「俺はもう…俺はもう失いたくないんだ。何一つ失いたくない。
シャーリー!」
ルルの泣きそうな顔と切迫した声に、
「…うん」
と頷くシャーリー。
その声と表情見て、眼が覚めた感じですね。
自分から手を伸ばしてルルを掴みました。
引っ張り上げるスザク。やっぱアナタ…(以下略)

前にもこんなことあったね、とアーサーの追っかけっこのことを
懐かしく思い出すシャーリー。
それにしても、なんでこんなバカなことしたのか、
シャーリーに聞かない２人も凄いね。
引き上げる役はいつもスザク。逆だったら落ちてるよ確かに。
「そこまで言うなら落ちる前に助けろよ」
「無理言うなよ」
仲良しモードな会話をしてしまい、ハッと我に返るスザク。
ユフィ殺したルルと笑いあうなんて許せないわけだ。
『違う…１人なんだ、ルルは』
２人の様子を見て、スザクとの友情は壊れてると知るシャーリー。
ルルの孤独を感じます。

ロロからの連絡が入り、その様子にまた疑いを向けるスザク。
そんなスザクの頭を手でポカッと殴り、
「だめだよスザクくーん。私の用事が先でしょ?」
いや…いきなり自殺未遂しといてそれは…とかちょっと思ったけど、
ルルを助けるためだと分かったよシャーリー。
そういえば２人は待ち合わせしていたんだよなとルル。
「ヤキモチ焼いてくれた?」
苦笑する彼に、
「ありがと、ルル」
って言うシャーリーが、切なかった。
そして問答無用でスザクを引っ張っていってくれるシャーリーに、
愛を感じたよ。
ルル、幸せもんだな。どれだけの良い女たちに救われてんだ、キミ。
オレンジと対峙すればここは戦場となる。
スザクと居ればシャーリーは安全だと考えて見送るルル。
そう…安全なはずだったさ。
でもキミは分かってなかったね、シャーリーの思いの深さを。

池袋に着いたオレンジ。早速警備員にもギアス掛けられてると知り、
無効化します。それを上から眺めているルル。
駅前モールにも色々仕掛けをしているのねー。
「さぁ上がってこい、オレンジ」
ここのルルの顔がとても可愛いわね。

スザクを人気のないところまで連れて行き、
スザクはルルのことが嫌いか?と訊ねるシャーリー。
「僕は…好き、だった」
「今は?」
「…」
良くも悪くも正直だねースザクは。
「おかしいと思ったんだ。前はあんなに仲良かったのに
喧嘩でもしたの?」
許せないんだというスザクに、許せないことなんて無いとシャーリーは応える。
それは許せないんじゃなくて、スザクが許さないだけ。
許したくない、だけ。
ハッとするスザクに、
「私はもうとっくに許したわ」
とさっぱり笑顔なシャーリー。
その言葉にスザクは何か感じたようですが、駅前モールの騒動で中断。
スザクはナイトオブセブンとして、消防と警察の指揮にあたる。

中華連邦の黒の騎士団。呼ばれてない会議に玉城がズカズカ入ってくる。
拗ねて嫌がらせかと思いきや、扇にゼロから緊急通信が入ってるとのこと。
どーも様子がおかしいという玉城だが、その通信を入れたのは…
ヴィレッタ。
何かあったのかと問う扇の声に、うっと身体を固くするヴィレッタが
良いわね。
「扇…」
その声だけで誰かわかる扇がまた…にひひ。

ビルの屋上に到着したロロは、待ってて兄さんと走り、
警察に守られるべきシャーリーも、待っててルルと走る。
「１人きりになんて、させないから」
嬉しい。涙が出るよシャーリーその台詞。
「やっぱり戦ってるんだ。ルルは…１人で」
でもキミがそんな気持ちになってあげるのは、
フラグがどんどん…。

機械の身体にギアスキャンセラー、執念だなとルルの言葉に、
忠義だというオレンジ。
「あの皇帝のどこに、忠節を誓う価値がある」
ルルは列車の仕掛けを作動。
やはりオレンジの身体にはサクラダイトが使われている。
てことは、ゲフィオン・ディスターバーが有効なわけだ。

オレンジには確かめたい真実があった。貫きたい忠義があった。
え…マリアンヌ?
オレンジの初任務はマリアンヌの護衛だったのに、
守れなかったことを今も悔いていて、
ルルが母のためにゼロになったと確認すると歓喜の涙を流す。
これ…演技なのか、本気なのか…。
自分の主君はV.V.じゃなくマリアンヌだというオレンジを、
助けて仲間にしちゃったけど…。ほんとに良いのか?ルル。
これも狙いじゃないのか?バックにはV.V.がいるんたぜ?

ロロと出くわしたシャーリーはロロの気持ちを確認する。
ルルの味方ならば、自分もそこに入れてくれと懇願するシャーリー。
ルルの幸せを取り戻したい。
そこまでは良いんだよ。ロロもそれは願うこと。
だけどシャーリー、ナナリーは禁句だったの。
彼女を出しちゃいけなかった。
だって、ナナリーが「真実」でロロが「嘘」なんだもの。
「嘘」が「嘘」である現実を、ロロはもう見れない。
見たくない、認めたくない。
正してしまえば、ロロの居場所はなくなる。
「嘘」は必要なくなる。
そうしようとするものが現れれば…排除するよ。

ルルが携帯で連絡を取ってるのは、ロロだね。
もうオレンジは味方なんだから戦うなと指示してる。
そしてビル内を移動していたルルは、横たわる人影を見つけるのだ。
ルルが操作した煙がまだ残ってるから、すぐにははっきりと見えなくて…。
晴れた時にルルの眼に映ったのは、血の海をシーツにして仰向けに
倒れてるシャーリーの姿。
ロロがギアスを掛けてシャーリーが持っていた銃で彼女を撃ち、
再び彼女の手に銃を戻して立ち去ったんだね。

気づいたシャーリーは傍にいるのがルルと知り、
最後に話せてよかったと、医者を呼ぼうとするルルの手を止める。
記憶が戻って凄く怖かったというシャーリー。
そしてこんな世界で１人で戦っていたルルのことを思い、
自分だけは彼の本当になってあげたいと思ったと、
苦しい息の中で告げる。
ルルが父を巻き込み死なせたことを分かっても嫌いにはなれず、
記憶を消されても、やはりルルを好きになった。
「記憶をいじられても…また好きになった」
死ぬなとルルはギアスを掛けるが、もう間に合うはずがありません。
腹部から流れる血は床にどんどん広がって行き、同じスピードで
シャーリーから生気が抜けていく。
「何度生まれ変わっても、きっとまた…ルルを好きになる。
…これって運命なんだよね?」
死ぬな、死ぬなと何度もギアスを掛け続けるルルが、
痛ましくて、もぉ…。
「だから…良いよね…ルル。生まれ…変わっても…
また…ルルを好きになっても…何度も…何度も…好きに…な…るから…」
ルルの泣き叫ぶ声が、ほんとに苦しくて…
胸が痛い。

これは…あまりに残酷だよ。

ルルは幸せになっちゃいけないのね…やはり。

EDでシャーリーの翼が生えてる姿を見て、
また泣けました。
予告のルルの台詞にもまた…

あぁロロを憎んでしまいそうだよ。

ユフィの時と同じだね。
こんな状況下でもルルを理解し、味方になろうと、
手を取って協力しようとする存在が潰される。
それもルルの気持ちも少し揺らいだ後で。
苦しい息の中から必死に言葉を残そうとする姿も、
ユフィと重なった。
彼女の傍にいたのは、スザクだったけど、
ユフィが最後まで気に掛けていたのは、行政特区日本のこと。
ゼロと…ルルと作ろうとしていたモノの事だった。

酷いよ。こんなの。
幸せを、安らぎを目の前にチラつかされて、
掴んだと思ったら砕けるなんて…。

シャーリーを撃ったのがロロだと知ったら、
ルルは彼を殺すでしょうか。
当初はボロ雑巾計画の中にいたロロでしたが、
最近のルルを見ると、ロロの献身ぶりに、
気持ち変わってきてるような気がしてるんですよね。
何度も助けられていますからね。
ロロが本気で助けてる(計算じゃなく)のも分かってるだろうし。
今では可愛く思ってたりして…と思ってた。
でも、これはダメでしょう。
ルルの大事なもののランクの中でも、
シャーリーはだいぶ上位にいたはずです。負い目のこともあって。
だからロロが末端に加えられていたとしても、
度合いが違いますからね。
コレは許されないと思うんだ。

次回、見るのが怖いような…早く見たいような。
複雑な心境…。



「ロイド・アスプルンド伯爵閣下をお慕いする会」略して「ロイ愛で会」会員証♪
今期も発行されてるようなので、興味持たれた方は
『李羅の咲く庭で・・・』の怜奈会長をお尋ねくださいね。