みんな次々と羅刹になって行く~。
そりゃ史実では順番に彼らは亡くなって行くので、
生きながらえる為には変若水飲まなきゃね。
んで表向きは死んだ事にしなくちゃね。
でも色々と心配ですわ…。
心配と言えば、後残り1話なんだよね?
少し期間開いて2期があるとかないとかって噂を
この間聞いたけど、ほんとのところ、どうなんだろう…。
でもとりあえず終わらせるわけですよね。
鳥羽・伏見の戦いで終わるって事ですか…。
誰との恋愛も発展してませんが(あ)
やっぱ、あっちこっちつまみ食いしてるとノーマルエンドよね。
「遙か」アニメも誰ともくっつかずに終わったもんな。
アニメではそうするしかないか。
でもOPといい、
千鶴の頬染め度からいっても、
土方ルートっぽかったんだけどな。
あらすじは薄桜鬼公式サイトより。
第十一話「零れ落ちるもの」
薩摩・長州の両藩兵が京に集結して軍備を整える中、新選組も不動堂村から
伏見奉行所へ拠点を移し、臨戦態勢をとることとなる。奉行所に詰めてから数日後、
局長である近藤が軍議から帰る途中で何者かに狙撃される事件が
起こり、新選組に激震が走る。
「見上げた度胸です。だが…愚かだ」
「平助くぅぅぅぅん!」
の続きですね。
史実通り平助、ここは一旦お亡くなりに
(もしくはこのままでは死ぬだろう状態に)ならないと
マズイわよねと分かっちゃいますが、
やっぱりハラハラします。
「平助!」
新八が千鶴の絶叫に反応して振り向く。
目の前の藩士に刀を振るって平助の元へと駆けつける。
彼らをガードするのは左之1人。
「おい!平助は!?どうなんだ!?」
左之まで平助の傍に寄るわけに行かず、
前を見てなきゃいけないから、
苛立った口調で様子を訊く。
平助を思う新八と左之に、キュンキュン来ました。
そんな彼らを、匡は頭の良い連中だと皮肉ります。
「そんなに死に急ぎたいかねぇ」
「黙りやがれ!!」
左之が本気で怒ってる。
だけどこれだけの数に囲まれたら、
さすがに左之も「うっ」っと来ますよね。
新八も立ち上がり、刀を構えますが…。
-これが後に、油小路の変と言われる事件であった。
いやいやいや千鶴ちゃん。
今、この時点でそれ言うと、みんな誤解しませんかね?
10話でここに天霧達が現れるまでの部分が「油小路の変」ですよね。
伊東の遺骸を油小路に放置して引き取りに来た同士七名に
左之達が対峙して、平助含む3名が討死、逃れた4名が薩摩藩邸に
匿われたとありますが(wiki「油小路事件」)
薩摩藩士が油小路で加勢に入ったなんて事実はありませんよね?
どうなんですか?
薄桜鬼ファンの方は、皆さん史実しっかりご存知の方が多いから
大丈夫かもしれませんがね。
私なんて幕末詳しくないので
(幕末に限らず信長近辺以外の歴史はまるで弱い…)
ちょっとそんなこと思ったり。
「くそっキリがねぇ」
「新八!万一の時は千鶴だけでも…」
左之ぉ~。
貴方ったらほんといつも千鶴の事気に掛けてるわね。
その左之に向けて、結った髪が天パーの藩士が刀を振り上げた。
その時…。
サクサクサクッ!!
うっわー!一気に3人片付いてしまったわ。
こんな技、彼しか居ませんねっ。
「すまん、遅れた」
斎藤~っ!!
そうよね、ここんとこ左之ばっかり良いトコ持っていってるから
ここで斎藤の魅力もアピールしとかないとっ。
「ここは俺に任せろ」
ううっ惚れる~っ。
庭に出て流れる雲を見つめてる沖田。
急にまた咳き込み、ハンカチを口に当てる。
治まってハンカチを見ると、喀血した血が…。
気配がして振り向くと、千鶴が平助の寝ている部屋へ
入る所でした。
って、アバンの続きがいきなりここですか…?
あの薩摩の連中は斎藤が片付けたとしても、
天霧と匡が居たんだよね…。3対2でも勝てると思えないけど…。
また見逃してくれたってこと?
これはちょっと違和感ありますよね。
平助は死ななかったようですが…。
本当に死ななかったのか、あるいは…。
「羅刹隊なんてよ、あんなモンいつまで続けるつもりなんだよ。
そりゃ俺だって平助に死んで欲しいわけじゃねーけどよ」
あぁやっぱりそういう事ですか。そうだよね。
史実で亡くなってる人を、
存命させるなら人でないものに変えるしかない。
もうですか…既に平助は変若水を飲んだんだね。
先ほどのシーンで、沖田も千鶴も意味ありげな顔をしていた。
そりゃみんな、複雑だよね。
斬ったはったをやっていれば、自分が斬られてしまうこともある。
「だがここは、死ぬ事も許されねーのか」
「お前の気持ちも分かるけどよ」
槍の手入れをしつつ左之が応える。
落ち着いた声だ。
「羅刹になると決めたのは、平助自身だろ」
自ら望んだのなら周りがとやかく言う権利、ないわな。
あの腐った計画に賛成なのかと新八は左之に噛み付く。
「いや…だが何が正しいかなんて、
俺には言い切れない気がしてな」
「話になんねーな」
新八は出て行ってしまう。
「そんな風に怒れるお前が、羨ましいよ」
ここはまた…左之にキュンと来たなぁ。
慶応三年十二月。
伏見奉行所。
-油小路の変から一月後、薩長両藩は本格的に軍備を整え
京へ軍隊を集結させていた。
そして新選組もまた、それに対抗するために、
伏見奉行所に入り、戦闘に備えることとなった。
井戸で湯のみを洗っている千鶴の背後に近づく影。
「よぉ」
慌てて振り返り立ち上がった千鶴は
持っていた湯のみを落として割ってしまいました。
それほど彼女は動揺してる。
つまりは変若水飲んでも、
ちゃんと成功するかどうか分かんないからだよね。
変若水のおかげで怪我は治ったようです。
前と何も変わらない、だけど…。
「今は黄昏が夜明けに見えるし、月が太陽に見えるかな」
何も変わってなくないじゃん!!
と突っ込んで良いですか。
まさしくヴァンパイアですよねぇ。
「ごめんなさい。私を庇ってくれたから…」
責任感じてるらしい千鶴。
「え?お前のせいじゃないって」
そりゃ、そういうよね。
「俺がもっと強ければ、怪我なんかしなかったんだから」
ここの”強ければ”のポーズ見て、
つくづく吉野さんだと思ったよ。
平助って、ほんと吉野さんっぽい。
「悪いのは俺の弱ささ」
平助も良いヤツだよなぁ。
それに薬を飲むと決めたのは自分。
まだ遣り残したことがあるような気がするから。
「だから千鶴は気にすんなって」
頷いた千鶴はさっき落として割った湯のみを
片付けようとして指を切る。
あ~予想通りの展開ですな。
そう来ると思ったよ。
千鶴の血を見て、平助の身体に異変が起きる。
苦しみ出し地に身体を伏せた平助は
千鶴に来るなと言うのがやっと。
髪はみるみる白に変化して行きます。
「それは吸血衝動です」
淡々とした、ちょっとけだるい声がそう告げた。
「血を飲めば治りますよ」
山南、どんどん悪っぽい雰囲気になって来たなぁ。
「いっ嫌だ…俺は絶対…そんな…血を飲むだなんて…」
抵抗する平助に、何を耐える必要がある、と山南は言う。
「血が欲しいのであれば、口にすれば良い」
平助に変なことを吹き込まないで、
なんて千鶴が山南に言うから面白い。
でも山南はもう開き直ってるのよね。
人間が食事をするのと同じように、
羅刹は血を求めるのが自然なこと。
そこまで言って、山南はふと気付く。
「鬼には吸血衝動がないのですか?」
純血種は浅ましい真似はしませんよ。
ね?枢。(物語が違います)
「大丈夫だよ千鶴」
平助が千鶴を庇うように腕を横にあげる。
コイツには指一本触れさせないって感じ。
相手は山南なのに、まるで敵に対するような態度じゃないか。
「俺は血なんて飲まない。
そんなの人間がする事じゃない。…だろ?」
一生懸命耐えてるんだよね平助。
そんな君の姿を見るのも、辛いよ。
「貴方はまだ自分の事を人だと…」
あれ飲んでしまったら、もう人間では無いよね。ほんとは。
羅刹でありながら人間の善悪に縛られている平助は
不幸だと山南。
けれど自分も同じ立場だから平助の動揺は分かると言う。
血を求めるのがどうして嫌なら、と
山南は紙に包んだ薬を平助に見せる。
松本が作った吸血衝動を抑える薬だそうで。
ほんとかなぁ…。
平助は飛びつくようにそれを手にして早速飲む。
羅刹化はすぐに解けたけど…効果ありすぎでちょっと怖い。
千鶴は山南に礼を言うが、
それは所詮その場しのぎに過ぎないのだと言う。
この先、主要メンバーがドンドン羅刹化していくと
思うんだけど、大丈夫かしらね…。
「我々羅刹の苦しみは、血を口にするまで続くのです」
山南はそれだけ言うと背を向けて行ってしまう。
また見回りだそうで、腰には刀が…。
見回り、ね。
なんか怪しい感じしたんですけど、やっぱりでしたね。
慶応三年十二月十日。
沖田は自室でまた咳き込んでいました。
袖から取り出したのは薫が置いていった変若水。
これを飲めば蝕まれた身体も治ると言った
薫の言葉が頭をよぎった。
ふと廊下を歩く足音が部屋に近づいてると気付いた沖田。
袖に変若水を戻して障子が開くのを待つ。
顔を出したのは近藤でした。
具合はどうだと訊き、身体を起してる沖田を見て
寝てなきゃダメだと叱る。
部屋に入り体に手を回した近藤は、
沖田の身体がすっかり冷えてると知る。
突然自分の羽織を脱いで、そんな沖田の肩に掛ける近藤。
優しいな…。
「冷えは万病の元だぞ」
いや、死病患ってるこの男にそれ言っても…と
ちょっと思いましたが、これが近藤らしいところ。
通りかかった千鶴に熱いお茶を入れてくれるよう
近藤が頼みました。
貴方、熱いお茶が好きだな。
「近藤さんの匂いがする」
羽織を掛けてもらった沖田が呟く。
「ん?に、匂うか」
と羽織を掴んでクンクンする近藤が笑えます。
「あっはははは」
「ん?何がおかしいんだ?総司」
別にと返した沖田は、近藤のそういう所が好きだと微笑んでる。
「好きって…俺の匂いがか?」
「あっははははは」
ズレてるなぁこっちの近藤も。
沖田が貴方の匂いに表情を和らげる理由を、
貴方は全然分かっていないんですねぇ。
でもそんな鈍い所も含めて、沖田はとても貴方が好きなんですよね。
ふふ。
あぁそれはBL的な好きではなく。
男同士のそういう"好き"って、私はあると思ってるんで、
ここは自然に見れましたよ。
廊下を歩いて来た土方が、そんな2人の声を聞いて
柔らかく微笑んでるのがまたツボですね。
「近藤さん、そろそろ出かけねぇと」
出かける…うわわっそうだ、12/10と言えばアレですね。
アレの前に、沖田とこのイベントですか。(イベント言うな)
沖田的には余計堪えるな。
お茶を飲む沖田の動作をじーっと見てる千鶴。
口元がちょっとほころんでますよね。
「何?さっきから」
「その羽織を着てるとますます近藤さんみたいですね」
くふふふ。
ほんとは沖田、凄く嬉しいんだろうなぁ。
近藤さんが羽織掛けてくれたこと。
で、千鶴はそれを分かってるんだな。
沖田は照れ隠しにこんな台詞。
「君、あんまり生意気言うと、本当に斬っちゃうよ」
斬れるもんなら斬ってみなさいな。
もう沖田の"斬っちゃうよ"は愛情表現にしか思えませんわ。
沖田の部屋を出て廊下を歩く千鶴の足元に、
どこからか黄色い菊の花が投げられて落ちました。
庭を見ると樹の横に忍び装束の君菊が立っています。
千鶴が気付くとキチンと頭を下げました。
庭に下りて君菊の傍まで行き、どうしたのかと千鶴が訊く。
急ぎ、近藤に話したい事があるらしい。
あいにく彼は今留守なわけですが、じゃあ土方に、と
樹の影から千が顔を出す。
近藤と違って土方は厳しいよ~千。
「本来ここは部外者は立ち入り禁止なんだが…一体何の用だ」
ほらほら。
どうしても今日しなきゃいけない話があったから、と千は詫びる。
千鶴にも聴いて欲しいその話とは…羅刹のこと。
「彼らは失敗作なのに、いつまで使うつもりなんですか?」
そういわれた時の土方の顔が綺麗だけど凄く怖かったよ。
新選組、鬼の副長の顔だよね。
羅刹は新選組の手に余るもの。
これ以上あれに関わるべきではないという千ですが、
土方にして見れば、千にごちゃごちゃいわれる
筋合いは無い、と。
それは確かにそうなんですけど…。
でも羅刹隊が見回りと称して、
辻斬りをやってるのは問題です。
土方は知らなかったんですけどね。
彼らが突然壊れる症状は、なんら改善されていない。
都の治安を守るべき存在が罪も無い民を斬ってるんじゃ
本末転倒も良いところ。
君菊の言うのはもっともです。
それを聴いて千鶴には思い当たる事がある。
千鶴の血を見て羅刹化した平助に
衝動を抑える薬を与えた山南。
あの時の見回りに行くという彼は、どこか変だった。
それからもう一つ、千がここに来た目的は、
千鶴でした。
一緒に来ないかと再び誘う。
もうすぐ京は戦場になる。
以前にも誘ったけど、あの時とは状況が違う。
今の方が京は危険ですものね。
「それに貴女が私達と来れば、
この人達も戦いに専念出来る」
それを言われるとねー。辛いところですな。
すると…
「出て行きたかねぇんだろ」
言い方はこんなですけど、
「だったら余計な事を考える必要はねぇ。ここに居りゃいい」
それが土方仕様。
愛されてるなぁ千鶴~。
思わず頬赤くなりましたね…。むふふ。
もしかして千鶴の思い人って…と千に言われ、
「えっ!?いや…えっと…いっ今は、新選組の皆さんの傍に居て
何か力になれれば良いなって…」
この照れ顔可愛いよねぇ。
「私のご先祖様はね、人間に恋をして都まで
付いて来たんですって。
どんな事情も立場も恋の前には無力なものよね」
千は千鶴の恋、応援モードです。
千が良い子なので、ほっとするよ。
もうそろそろ行かないとと君菊に促され、
千は千鶴の両手を握る。
またいつか会いましょう、そう言い残し、
彼女達は風になって消えた。
さて…軍議を終えて戻る途中の近藤を
竹林の中から狙撃しようと構えている者がいます。
放った一発は近藤の右胸上辺りを貫通…。
「局長ー!!」
竹林に響く島田の声。(島田だよねこれ…違う?)
大変!ってシーンなんでけど、
最後の竹林の画が凄く綺麗で見とれちゃったわ。
ゴメン近藤。
Bパート感想はこちら。
「薄桜鬼」#11-2【零れ落ちるもの】羅刹沖田は迫力あるなぁ。
そりゃ史実では順番に彼らは亡くなって行くので、
生きながらえる為には変若水飲まなきゃね。
んで表向きは死んだ事にしなくちゃね。
でも色々と心配ですわ…。
心配と言えば、後残り1話なんだよね?
少し期間開いて2期があるとかないとかって噂を
この間聞いたけど、ほんとのところ、どうなんだろう…。
でもとりあえず終わらせるわけですよね。
鳥羽・伏見の戦いで終わるって事ですか…。
誰との恋愛も発展してませんが(あ)
やっぱ、あっちこっちつまみ食いしてるとノーマルエンドよね。
「遙か」アニメも誰ともくっつかずに終わったもんな。
アニメではそうするしかないか。
でもOPといい、
千鶴の頬染め度からいっても、
土方ルートっぽかったんだけどな。
あらすじは薄桜鬼公式サイトより。
第十一話「零れ落ちるもの」
薩摩・長州の両藩兵が京に集結して軍備を整える中、新選組も不動堂村から
伏見奉行所へ拠点を移し、臨戦態勢をとることとなる。奉行所に詰めてから数日後、
局長である近藤が軍議から帰る途中で何者かに狙撃される事件が
起こり、新選組に激震が走る。
「見上げた度胸です。だが…愚かだ」
「平助くぅぅぅぅん!」
の続きですね。
史実通り平助、ここは一旦お亡くなりに
(もしくはこのままでは死ぬだろう状態に)ならないと
マズイわよねと分かっちゃいますが、
やっぱりハラハラします。
「平助!」
新八が千鶴の絶叫に反応して振り向く。
目の前の藩士に刀を振るって平助の元へと駆けつける。
彼らをガードするのは左之1人。
「おい!平助は!?どうなんだ!?」
左之まで平助の傍に寄るわけに行かず、
前を見てなきゃいけないから、
苛立った口調で様子を訊く。
平助を思う新八と左之に、キュンキュン来ました。
そんな彼らを、匡は頭の良い連中だと皮肉ります。
「そんなに死に急ぎたいかねぇ」
「黙りやがれ!!」
左之が本気で怒ってる。
だけどこれだけの数に囲まれたら、
さすがに左之も「うっ」っと来ますよね。
新八も立ち上がり、刀を構えますが…。
-これが後に、油小路の変と言われる事件であった。
いやいやいや千鶴ちゃん。
今、この時点でそれ言うと、みんな誤解しませんかね?
10話でここに天霧達が現れるまでの部分が「油小路の変」ですよね。
伊東の遺骸を油小路に放置して引き取りに来た同士七名に
左之達が対峙して、平助含む3名が討死、逃れた4名が薩摩藩邸に
匿われたとありますが(wiki「油小路事件」)
薩摩藩士が油小路で加勢に入ったなんて事実はありませんよね?
どうなんですか?
薄桜鬼ファンの方は、皆さん史実しっかりご存知の方が多いから
大丈夫かもしれませんがね。
私なんて幕末詳しくないので
(幕末に限らず信長近辺以外の歴史はまるで弱い…)
ちょっとそんなこと思ったり。
「くそっキリがねぇ」
「新八!万一の時は千鶴だけでも…」
左之ぉ~。
貴方ったらほんといつも千鶴の事気に掛けてるわね。
その左之に向けて、結った髪が天パーの藩士が刀を振り上げた。
その時…。
サクサクサクッ!!
うっわー!一気に3人片付いてしまったわ。
こんな技、彼しか居ませんねっ。
「すまん、遅れた」
斎藤~っ!!
そうよね、ここんとこ左之ばっかり良いトコ持っていってるから
ここで斎藤の魅力もアピールしとかないとっ。
「ここは俺に任せろ」
ううっ惚れる~っ。
庭に出て流れる雲を見つめてる沖田。
急にまた咳き込み、ハンカチを口に当てる。
治まってハンカチを見ると、喀血した血が…。
気配がして振り向くと、千鶴が平助の寝ている部屋へ
入る所でした。
って、アバンの続きがいきなりここですか…?
あの薩摩の連中は斎藤が片付けたとしても、
天霧と匡が居たんだよね…。3対2でも勝てると思えないけど…。
また見逃してくれたってこと?
これはちょっと違和感ありますよね。
平助は死ななかったようですが…。
本当に死ななかったのか、あるいは…。
「羅刹隊なんてよ、あんなモンいつまで続けるつもりなんだよ。
そりゃ俺だって平助に死んで欲しいわけじゃねーけどよ」
あぁやっぱりそういう事ですか。そうだよね。
史実で亡くなってる人を、
存命させるなら人でないものに変えるしかない。
もうですか…既に平助は変若水を飲んだんだね。
先ほどのシーンで、沖田も千鶴も意味ありげな顔をしていた。
そりゃみんな、複雑だよね。
斬ったはったをやっていれば、自分が斬られてしまうこともある。
「だがここは、死ぬ事も許されねーのか」
「お前の気持ちも分かるけどよ」
槍の手入れをしつつ左之が応える。
落ち着いた声だ。
「羅刹になると決めたのは、平助自身だろ」
自ら望んだのなら周りがとやかく言う権利、ないわな。
あの腐った計画に賛成なのかと新八は左之に噛み付く。
「いや…だが何が正しいかなんて、
俺には言い切れない気がしてな」
「話になんねーな」
新八は出て行ってしまう。
「そんな風に怒れるお前が、羨ましいよ」
ここはまた…左之にキュンと来たなぁ。
慶応三年十二月。
伏見奉行所。
-油小路の変から一月後、薩長両藩は本格的に軍備を整え
京へ軍隊を集結させていた。
そして新選組もまた、それに対抗するために、
伏見奉行所に入り、戦闘に備えることとなった。
井戸で湯のみを洗っている千鶴の背後に近づく影。
「よぉ」
慌てて振り返り立ち上がった千鶴は
持っていた湯のみを落として割ってしまいました。
それほど彼女は動揺してる。
つまりは変若水飲んでも、
ちゃんと成功するかどうか分かんないからだよね。
変若水のおかげで怪我は治ったようです。
前と何も変わらない、だけど…。
「今は黄昏が夜明けに見えるし、月が太陽に見えるかな」
何も変わってなくないじゃん!!
と突っ込んで良いですか。
まさしくヴァンパイアですよねぇ。
「ごめんなさい。私を庇ってくれたから…」
責任感じてるらしい千鶴。
「え?お前のせいじゃないって」
そりゃ、そういうよね。
「俺がもっと強ければ、怪我なんかしなかったんだから」
ここの”強ければ”のポーズ見て、
つくづく吉野さんだと思ったよ。
平助って、ほんと吉野さんっぽい。
「悪いのは俺の弱ささ」
平助も良いヤツだよなぁ。
それに薬を飲むと決めたのは自分。
まだ遣り残したことがあるような気がするから。
「だから千鶴は気にすんなって」
頷いた千鶴はさっき落として割った湯のみを
片付けようとして指を切る。
あ~予想通りの展開ですな。
そう来ると思ったよ。
千鶴の血を見て、平助の身体に異変が起きる。
苦しみ出し地に身体を伏せた平助は
千鶴に来るなと言うのがやっと。
髪はみるみる白に変化して行きます。
「それは吸血衝動です」
淡々とした、ちょっとけだるい声がそう告げた。
「血を飲めば治りますよ」
山南、どんどん悪っぽい雰囲気になって来たなぁ。
「いっ嫌だ…俺は絶対…そんな…血を飲むだなんて…」
抵抗する平助に、何を耐える必要がある、と山南は言う。
「血が欲しいのであれば、口にすれば良い」
平助に変なことを吹き込まないで、
なんて千鶴が山南に言うから面白い。
でも山南はもう開き直ってるのよね。
人間が食事をするのと同じように、
羅刹は血を求めるのが自然なこと。
そこまで言って、山南はふと気付く。
「鬼には吸血衝動がないのですか?」
純血種は浅ましい真似はしませんよ。
ね?枢。(物語が違います)
「大丈夫だよ千鶴」
平助が千鶴を庇うように腕を横にあげる。
コイツには指一本触れさせないって感じ。
相手は山南なのに、まるで敵に対するような態度じゃないか。
「俺は血なんて飲まない。
そんなの人間がする事じゃない。…だろ?」
一生懸命耐えてるんだよね平助。
そんな君の姿を見るのも、辛いよ。
「貴方はまだ自分の事を人だと…」
あれ飲んでしまったら、もう人間では無いよね。ほんとは。
羅刹でありながら人間の善悪に縛られている平助は
不幸だと山南。
けれど自分も同じ立場だから平助の動揺は分かると言う。
血を求めるのがどうして嫌なら、と
山南は紙に包んだ薬を平助に見せる。
松本が作った吸血衝動を抑える薬だそうで。
ほんとかなぁ…。
平助は飛びつくようにそれを手にして早速飲む。
羅刹化はすぐに解けたけど…効果ありすぎでちょっと怖い。
千鶴は山南に礼を言うが、
それは所詮その場しのぎに過ぎないのだと言う。
この先、主要メンバーがドンドン羅刹化していくと
思うんだけど、大丈夫かしらね…。
「我々羅刹の苦しみは、血を口にするまで続くのです」
山南はそれだけ言うと背を向けて行ってしまう。
また見回りだそうで、腰には刀が…。
見回り、ね。
なんか怪しい感じしたんですけど、やっぱりでしたね。
慶応三年十二月十日。
沖田は自室でまた咳き込んでいました。
袖から取り出したのは薫が置いていった変若水。
これを飲めば蝕まれた身体も治ると言った
薫の言葉が頭をよぎった。
ふと廊下を歩く足音が部屋に近づいてると気付いた沖田。
袖に変若水を戻して障子が開くのを待つ。
顔を出したのは近藤でした。
具合はどうだと訊き、身体を起してる沖田を見て
寝てなきゃダメだと叱る。
部屋に入り体に手を回した近藤は、
沖田の身体がすっかり冷えてると知る。
突然自分の羽織を脱いで、そんな沖田の肩に掛ける近藤。
優しいな…。
「冷えは万病の元だぞ」
いや、死病患ってるこの男にそれ言っても…と
ちょっと思いましたが、これが近藤らしいところ。
通りかかった千鶴に熱いお茶を入れてくれるよう
近藤が頼みました。
貴方、熱いお茶が好きだな。
「近藤さんの匂いがする」
羽織を掛けてもらった沖田が呟く。
「ん?に、匂うか」
と羽織を掴んでクンクンする近藤が笑えます。
「あっはははは」
「ん?何がおかしいんだ?総司」
別にと返した沖田は、近藤のそういう所が好きだと微笑んでる。
「好きって…俺の匂いがか?」
「あっははははは」
ズレてるなぁこっちの近藤も。
沖田が貴方の匂いに表情を和らげる理由を、
貴方は全然分かっていないんですねぇ。
でもそんな鈍い所も含めて、沖田はとても貴方が好きなんですよね。
ふふ。
あぁそれはBL的な好きではなく。
男同士のそういう"好き"って、私はあると思ってるんで、
ここは自然に見れましたよ。
廊下を歩いて来た土方が、そんな2人の声を聞いて
柔らかく微笑んでるのがまたツボですね。
「近藤さん、そろそろ出かけねぇと」
出かける…うわわっそうだ、12/10と言えばアレですね。
アレの前に、沖田とこのイベントですか。(イベント言うな)
沖田的には余計堪えるな。
お茶を飲む沖田の動作をじーっと見てる千鶴。
口元がちょっとほころんでますよね。
「何?さっきから」
「その羽織を着てるとますます近藤さんみたいですね」
くふふふ。
ほんとは沖田、凄く嬉しいんだろうなぁ。
近藤さんが羽織掛けてくれたこと。
で、千鶴はそれを分かってるんだな。
沖田は照れ隠しにこんな台詞。
「君、あんまり生意気言うと、本当に斬っちゃうよ」
斬れるもんなら斬ってみなさいな。
もう沖田の"斬っちゃうよ"は愛情表現にしか思えませんわ。
沖田の部屋を出て廊下を歩く千鶴の足元に、
どこからか黄色い菊の花が投げられて落ちました。
庭を見ると樹の横に忍び装束の君菊が立っています。
千鶴が気付くとキチンと頭を下げました。
庭に下りて君菊の傍まで行き、どうしたのかと千鶴が訊く。
急ぎ、近藤に話したい事があるらしい。
あいにく彼は今留守なわけですが、じゃあ土方に、と
樹の影から千が顔を出す。
近藤と違って土方は厳しいよ~千。
「本来ここは部外者は立ち入り禁止なんだが…一体何の用だ」
ほらほら。
どうしても今日しなきゃいけない話があったから、と千は詫びる。
千鶴にも聴いて欲しいその話とは…羅刹のこと。
「彼らは失敗作なのに、いつまで使うつもりなんですか?」
そういわれた時の土方の顔が綺麗だけど凄く怖かったよ。
新選組、鬼の副長の顔だよね。
羅刹は新選組の手に余るもの。
これ以上あれに関わるべきではないという千ですが、
土方にして見れば、千にごちゃごちゃいわれる
筋合いは無い、と。
それは確かにそうなんですけど…。
でも羅刹隊が見回りと称して、
辻斬りをやってるのは問題です。
土方は知らなかったんですけどね。
彼らが突然壊れる症状は、なんら改善されていない。
都の治安を守るべき存在が罪も無い民を斬ってるんじゃ
本末転倒も良いところ。
君菊の言うのはもっともです。
それを聴いて千鶴には思い当たる事がある。
千鶴の血を見て羅刹化した平助に
衝動を抑える薬を与えた山南。
あの時の見回りに行くという彼は、どこか変だった。
それからもう一つ、千がここに来た目的は、
千鶴でした。
一緒に来ないかと再び誘う。
もうすぐ京は戦場になる。
以前にも誘ったけど、あの時とは状況が違う。
今の方が京は危険ですものね。
「それに貴女が私達と来れば、
この人達も戦いに専念出来る」
それを言われるとねー。辛いところですな。
すると…
「出て行きたかねぇんだろ」
言い方はこんなですけど、
「だったら余計な事を考える必要はねぇ。ここに居りゃいい」
それが土方仕様。
愛されてるなぁ千鶴~。
思わず頬赤くなりましたね…。むふふ。
もしかして千鶴の思い人って…と千に言われ、
「えっ!?いや…えっと…いっ今は、新選組の皆さんの傍に居て
何か力になれれば良いなって…」
この照れ顔可愛いよねぇ。
「私のご先祖様はね、人間に恋をして都まで
付いて来たんですって。
どんな事情も立場も恋の前には無力なものよね」
千は千鶴の恋、応援モードです。
千が良い子なので、ほっとするよ。
もうそろそろ行かないとと君菊に促され、
千は千鶴の両手を握る。
またいつか会いましょう、そう言い残し、
彼女達は風になって消えた。
さて…軍議を終えて戻る途中の近藤を
竹林の中から狙撃しようと構えている者がいます。
放った一発は近藤の右胸上辺りを貫通…。
「局長ー!!」
竹林に響く島田の声。(島田だよねこれ…違う?)
大変!ってシーンなんでけど、
最後の竹林の画が凄く綺麗で見とれちゃったわ。
ゴメン近藤。
Bパート感想はこちら。
「薄桜鬼」#11-2【零れ落ちるもの】羅刹沖田は迫力あるなぁ。