問題は、IPCCや各国政府が依存している炭素強度データのほとんどは、透明性の欠如、あるいは中国の製造業者からの不正確な、または「でっちあげられた」データのせいで、太陽光発電の炭素排出量を大幅に過小評価している可能性が高いモデリングに基づいている(Photo by China Photos/Getty Images)
非営利団体Environmental Progress(以後、EPとする)は、気候変動に関する国連機関が中国製太陽電池の炭素強度(排出されるCO2量を一次エネルギー総供給で割った値)を1/3以下に過小評価していると主張している。調査ジャーナリストは、ソーラーパネルのゴミは有毒かつ回収コストが高いと指摘した。
調査ジャーナリストのマイケル・シェレンバーガー氏がブラインド・スポット氏とイタリアのアナリストのエンリコ・マリウッティ氏との協力で共同設立した非営利団体であるEPの最近発表された報告書で、中国製ソーラーパネルは気候変動科学を評価するための国連機関「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が主張しているものと比べて、生産時のCO2排出量が約3倍だと主張している。
「ソーラーパネルはCO2を排出しないと言われているが、実際には排出している。そして今、EPによる大規模な新たな調査が、エンリコ・マリウッティ氏の研究に基づき、中国製ソーラーパネルが少なくともIPCCの主張する3倍以上のCO2を排出していることを発見した」と、シェレンバーガー氏は7月24日にツイートした。
IPCCは、ソーラーパネルのカーボンフットプリント[1] は、1kWhあたり約48gのCO2であると主張。しかし、EPは報告書で、マリウッティ氏による研究によると、真のCO2排出量は1kWhあたり約170~250gであると明かした。これは国連が報告した数値の3倍から5倍に相当する。
[1] カーボンフットプリント
原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量
「10年間、IPCCは太陽光発電エネルギーの炭素強度に関する誤解を招く証拠を提示してきた」と、マリウッティ氏は7月24日のツイッター投稿で指摘した。
IPCCは、コメント要請に応じていない。
- CO2排出量がIPCCのデータ3倍以上
- 廃棄物が山ほどかつ有毒
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