米国務省は7月24日、モスクワの裁判所が法輪功信者に4年の実刑判決を下したことを受けて、ロシア当局による法輪功への弾圧の激化を非難した。
国務省報道官はエポックタイムズに対し「米国は法輪功学習者を含む宗教的少数派への弾圧を行うロシア政府の行為を非難する」と語った。さらに「ロシアにはすべての人が信教の自由を行使できる権利を尊重するよう求める。すべての宗教的少数派は干渉を受けることなく信仰および集会の自由を享受すべきだ」と述べた。
モスクワの裁判所は前日、2015年に制定された物議を醸す法律により「好ましくない組織」とされた地元の法輪功グループに関与したとして、47歳のナタリア・ミネンコワさんに懲役4年の判決を言い渡した。同法について批評家は、「この法律によって国際的な非営利団体が、政治的な理由で狙い撃ちにされ、訴追されることが可能になった」と指摘している。同じ週の初めにはシベリアの法輪功学習者宅が捜索され、携帯電話やノートパソコンが押収された。
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ロシアによる法輪功弾圧を非難 =アメリカ国務省
ロシアは近年北京との関係を強化する中、法輪功に対する弾圧を強化している。複数の有罪判決や家宅捜索が続く中、米国務省は信教と集会の自由を守るようロシア政府へ強く求めた。
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