フロリダ州の最高保健責任者であるジョセフ・ラダポ博士(Dr. Joseph Ladapo)が共同著者を務めたプレプリント論文によれば、ファイザーのCOVID-19ワクチンを接種したフロリダ州の成人は、モデルナのワクチンを接種した人に比べ、ワクチン接種後の死亡リスクが高いことが判明しました。
研究では、2020年12月18日から2021年8月31日までに、施設に居住していない約920万人のフロリダ州の成人のうち、ファイザーまたはモデルナのワクチンを6週間以内に2回以上接種した人を特定。その中から年齢や性別などを基準にマッチングを行い、約150万人を対象に分析しました。半数がファイザー接種者、残り半数がモデルナ接種者となっています。
解析の結果、ファイザー接種者の全死因死亡率は10万人あたり847人で、モデルナ接種者の618人よりも高く、心臓関連の死亡やCOVID-19による死亡リスクも高い傾向がみられました。
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ファイザーのCOVID-19ワクチン接種者の死亡率がモデルナより高い:研究
ファイザー製ワクチンの接種者は、モデルナ製より死亡率が高い可能性がある——フロリダ州の大規模研究で示された新たなデータ。注目されるのは、ワクチン間の差とその「非特異的効果」。今後のワクチン政策にも影響を与えるかもしれない研究の要点を解説します。
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