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日本人として日々の暮らしの中で思うこと、知りたかったこと

北朝鮮は非核化には一言も言及していない

2019-03-11 22:22:56 | 韓国・北朝鮮
2018/4/29(日) 午後 8:48

4月27日に南北朝鮮首脳会談が軍事境界線の韓国側にある板門店という場所で開かれたが、それに先駆けて、4月23日にトロントで開かれていた主要7国(G7)外相会合で採択した共同声明では、北朝鮮の核実験場廃棄やICBM発射の中止などの方針を歓迎する一方で、非核化まで結束して最大限の圧力を維持することが盛り込まれたそうだ。

そして北朝鮮に対しては完全で検証可能かつ不可逆的な核放棄(CIVD)実現という目標を共有、北朝鮮の人権侵害に対する懸念を表明し、拉致問題の即時解決を求めた。

つまり、韓国や日本の反日マスコミがいうところの「日本が、米朝韓+中露の対話ムードの蚊帳の外に置かれている懸念がある」のではなく、韓国文在寅政府が「最大限の圧力を緩めない世界の認識と異なる突出した動きを演じているだけ」なのだ。

南北朝鮮の共同声明でも、金正恩本人は「非核化」については一言の言及もなく、「全同胞が戦争のない平和な地で繁栄と幸福を享受する新時代を切り開いていくという確固たる意志を同じくし、実践的な対策を合意した」と話しているだけで「核に関する言及は一切なし」で、「腹話術」のように、横にいる文在寅が「韓半島の完全な非核化のために南と北はさらに緊密に協力していく」と述べているだけで、北朝鮮のCIVDには全く具体的に触れずに「在韓米軍の核」をも含むニュアンスの『韓半島の完全な非核化』という言葉に置き換えているだけ。

しかも、両者の話し合いは午前と午後の全ての会談を合わせれば約6時間以上に及んだはずだが、殆どが経済協力の話しばかりだったようで、「核」については、韓国大統領府が「金委員長の非核化の意志は複数の経路を通じて確認しており、肉声もあるが、別の機会に話す」などと言っているところをみれば、実際には「北朝鮮の非核化」を促すような話しを(文在寅大統領からは)切り出すことすらなかったもよう。

つまり、「両国の対話路線の平和ムード」を演出し、海上封鎖までされている北朝鮮とのホットライの新設や、2007年に盧ムヒョン大統領と金正日委員長との間で合意した10・4宣言の履行という14兆3000億ウォン(現在の為替レートで1兆5000億円)の事業を積極的に推進していくなど、G7の共同声明などは「どこ吹く風」で北朝鮮のCIVDの意志が曖昧な状況であるにも関わらず、韓国が率先して、「経済制裁解除」どころか、「経済協力の推進」を始めかねない勢いなのである。

ここで、日本の金をあてにするのはみえみえで、文在寅は「金委員長が安倍総理と話したいそうだ」などと余分な橋渡しする気のよう。

このような状況下での制裁解除などあり得ないし、そんなことをやれば国連安保理の経済制裁決議違反で、韓国は「セカンダリーボイコット」を受けることになるのだが。


それに、北朝鮮の豊渓里核実験場は、崩落による事実上の崩壊や、数度に渡る核実験の放射能漏れによる周辺住民への健康被害が中国や日本で報道されており、「核実験場廃棄」は、使えなくなったから廃棄するのであろうし、次にICBMを発射すれば、日本海に展開している米海軍の攻撃の口火を切りかねないから「出来ない」のであって。


北朝鮮は文在寅大統領と二人三脚の茶番劇をどこまで続けられるのか。

参考:
「非核化より経済協力の話が目立った南北首脳会談」朝鮮日報 2030/4/29
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/04/28/2018042800434.html




コメント

「腹話術のように」という表現が的を得ていて、これは金正恩と文在寅の関係をうまく言い当てています。
2018/10/28(日) 午前 0:06 泉城

> 石田泉城さん
本当に、文在寅さんという方はかなりの神経をしておられますね。あの図太さはある意味で韓国消滅も辞さない覚悟なのか、とすら思っております。金正恩本人は一言も言っていないのに、「非核化の意志がある」かのように周囲に話すのは、国際政治における稀代の「腹話術士」という称号が与えられるべきかと。
2018/10/28(日) 午前 1:14 kamakuraboy

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