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日本人として日々の暮らしの中で思うこと、知りたかったこと

ト―ベとムーミン

2019-03-02 18:23:25 | トピックス

さてムーミン谷はどこにあるのでしょう。

2014年はトーベ・ヤンソン(1914~2001)の生誕100周年ということで、彼女の故国であるフィンランドでは、国内最大の美術館である国立アテネウム美術館で3月から9月までの半年間に大回顧展が行われました。

ムーミンを愛してやまない日本でも、フィンランド国内での開催のあとの日本巡回展として、2014年10月から2015年の7月までの期間、神奈川、北海道、新潟、北九州、大阪の順で、全国5カ所の美術館で「トーベ・ヤンソン展~ムーミンと生きる~」というタイトルで行われましたね。お出かけされた方もいらっしゃるかと思いますが、私も夏休みに訪れたあべのハルカス美術館でたまたま同展をみることができました。

彫刻家の父、切手や本の表紙のデザインやイラストを手掛ける母という芸術一家で育ったトーベは、子供のころから画家を目指していたそうです。ムーミンの絵は10代の頃から彼女の中にイメージとして生まれ、「ガルム」という政治風刺雑誌の挿絵で登場したのが1944年、第二次大戦のさなかでした。

彼女はスウェーデン人の母の母国のストックホルムの芸術大学に16歳のときに留学し挿絵や装飾美術を学び、その後ヘルシンキのアテネウム美術学校に入学して絵画を専攻。

トーベの故国フィンランドは、第二次大戦中に、ソビエトとの2度の戦い、冬戦争(1939~1940)、継続戦争(1941~1944)を経験し、更にドイツとのラップランド戦争(1944~1945)を戦い、そのさなかにトーベは、スターリンやヒットラー、ナチズムに対する批判や戦争の悲劇を、彼女の最大の武器であるユーモアで大胆に風刺。ムーミントロールと名付け主人公として戦時中に執筆した物語は「小さなトロールと大きな洪水」として1945年に出版されました。その後1970年の第9作「ムーミン谷の十一月」まで次々と続編を発表。その後は絵本シリーズなどでも表現されています。

画家としてだけでなく国際アンデルセン賞を受賞するほどの童話作家でもあったトーベのムーミンの物語は、やんわりと心にしみるエピソードで、子供だけではなく大人の読者にも訴えかけてきます。キャラクターは皆個性豊かですが、それらはトーベの周りの人々がモデルであったそうです。キャラクターたちの台詞、たとえばスナフキンの台詞などは、今の日本でちょっとしたブームでもあるミニマリズムの精神をうまく表現しており、それに共感し、そのように生きたいと思ったりもしますが、さてどうでしょうか。



コメント
ムーミンについてキャラクター以外はほとんどわかりません。
周りの人々がモデルであったとすると、ムーミン谷のモデルもフィンランドかスウェーデンにあるようですが、どこにあるのでしょう!?
2019/1/11(金) 午後 9:33 泉城


> 泉城さん
たしかセンター試験の地理B問題で「ムーミン谷はどこにあるか」という問題が出題されて、「不適切問題では」などいろいろ話題になったので、この記事を書きました。

今詳しく調べてみますと、ムーミンが取り上げられたのは、センター試験1日目の13日の地理Bの問題。スウェーデンのアニメ「ニルスのふしぎな旅」とスウェーデン語の組み合わせが示され、「ノルウェーとフィンランドを舞台にしたアニメ」としてムーミンと「小さなバイキングビッケ」のどちらがノルウェーでどちらがフィンランドかを選ぶよう求めた」そうです。
正解はトーベの生まれたフィンランドを思い浮かべてほしかったのでしょうが、「ムーミン谷」は架空の物語の中に出てくるものなのですし、変な問題ですね。
でも私はムーミンの物語は結構好きで、特にスナフキンのようなミニマリストに自分もなりたいと日頃考えております。(なかなかなれませんが)
2019/1/11(金) 午後 9:43 kamakuraboy


ムーミン谷はやはりフィンランドがモデルですか。フィンランドというと森と雪の国のイメージですからどこにでもありそうな気がします。
私は、それほどモノに執着していないですが変に拘るところがあるのでミニマリストにはちょっとなれそうにもないです。ただ、もともと背伸びはしていないというかできないといいましょうか、比較的自分らしく自由には生きているかなと自分を分析します。ミニマリストとは違いますがシンプル・ライフには近づけるでしょうか。
2019/1/11(金) 午後 10:18 泉城


> 泉城さん
泉城さんは何かとてもそんな感じがします。絵やテニスや古代史研究に夢中になられているというのは、自分の好きなことに心底没頭できるという生き方で、自分の魂が喜ぶことをするという「シンプル・ライフ」ですね。私もそういう生活に憧れておりますが、なかなかまだそのようになれません。
2019/1/11(金) 午後 10:29 kamakuraboy


2018年1月25日ヤフーブログに投稿した記事より

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