美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

景観重要建造物

2007年06月02日 | ノート
関西学院時計台とランバス礼拝堂が兵庫県景観重要建造物に指定されたのをご存知でしたか?


地域の景観形成に大きな役割を果たす県の景観形成重要建造物に、関西学院大の時計台とランバス記念礼拝堂が指定されました。(2007.5)

 この指定は、地域に広く親しまれ、地域の景観の雰囲気を生み出している建物や樹木を保全する目的で兵庫県が2年前に始めたものです。

 関西学院時計台(1929年建設)とランバス記念礼拝堂は、W・M・ヴォーリズが設計したもので、5連窓のデザインや窓の形、入口の構造など、細部にいたるまでヴォーリズの美意識がよく表れている建築といえます。

六甲山系甲山(かぶとやま)を背景に、時計台~中央芝生(広場)~正門~桜道と1直線の基軸が通っており、深く広がりのある景観を生み出しています。
(*正門あたりからは時計台の後ろに甲山が見えますが、中央広場の中に入ると時計台の屋根の下に甲山は見えなくなります。)
(*現在も、新校舎建築などの際に、この基軸周辺の景観が損なわれないように細心の注意が払われています。)

その美しさに、初めてこの学院を訪れる人は驚きます・・・


ヴォーリズの関西学院レイアウト図面です。

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