或る午後王立公園にて

はしるんさんのお陰で見逃さずに済みました。もう彼女の方へは足を向けて寝れません。ほんとにほんとに有難うございました！！

いや・・こんなこともあるんですね・・
なんか、運命みたいなものを感じて怖くなりました。未だに信じられません。

ストックホルムの中心にある王立公園のアイス・リンクが今日６日の日曜日で今季閉めになる。その閉め会を兼ねて来るストックホルム・アイスのPRをしようという趣向のようです。それは良いんだけど、そこになんとベルントソンが来るという噂が・・
SIの顔本ページにちょこっと書かれてるだけ（はしるんさん、よく気づいたなあ）で、スケ連のHPにも公園のHPにも全く触れられてないんだから・・現場にたまたま居合わせた人にアピールってことだったんだろうな。まあ、スケートしに来てる人々ならまんざらターゲットもずれてないしね。

晴天のうららかな日曜日の午後、絶好のスケート日和で、王立公園のリンクは様々な年代のスケーター達で賑わっていた。
私はとはいえば、一体どこにいれば一番良くみえるかなと悩みつつ、結局舞台（その裏に楽屋がある）側のリンクの入り口近くに陣取った。なにしろリンクの中央にはグスタフ３世の銅像がおっ立っており、どこにいてもリンク全体は見渡せない構造なのだ。

いつ始まるのかなあなんてぼんやり思いながら、ふと気がついたら、すぐ隣になんか見覚えのあるイケメンが・・て、え？ええっ？？もしかして、フィリップ？！
うわあ、うわあと内心一人でひとしきり大騒ぎした後（周りはまったく無関心なので）、漸く落ち着きを取り戻して「そうか、スティラー君もスタッフしてるんだな」と納得。その後はリンクをあっちこっちして準備に余念のない彼をひたすら眼で追っていた。彼ってまじスゲエ男前だ、今更ながらにびっくりした。

で、暫くしてまたまたふと気がついたら（こればっかしやな）、フィリップの隣に立ってお喋りしている男性の顔に見覚えが・・て、え？ええっ？？もしかしてク、クリス？！

という感じで、本日の主役は一般市民に混じって恐ろしく地味に登場いたしました。ええ、周りは全く無関心（笑）

私は写真撮るのが大の苦手で、しかもアイドルにカメラ向けるなんて行為は恥かしくってほんと駄目なタイプなんです。だけど、あのフィリップとクリストファーが、目の前で和気藹々と打ち合わせしてるんですよ？こんな美味しい光景を眼前に見せ付けられて撮らなかったら世間から何と言われます？という義務感に苛まれて私はおずおずとシャッターを切りました。なんとなく、それでクリスに意識されちゃったみたいなのが辛かった・・

　


下手くそで済みません。これで背一杯でごぜえます。
変な帽子被ってるせいもあるんだけど、こうして私服で並ぶと映えるのは、やっぱり断然フィリップのほうだな。

結論として、フィリップは司会者でした。
クリスはおっそろしくまともな（これが彼の場合だと驚きだったりする）、かっこいいプロを滑った。曲名、ちゃんとフィリップが紹介してくれたのに失念（汗）。但し、SIではまた別なプロを滑るのでお楽しみにということだった（こわ・・）。



演技中のフィリップとクリストファーを撮ろうとしたんだけど、速度に間に合わなくて諦めました。
例の『ジャンプを紹介』ってのがどういう意味だったかもやがてわかった。素人さん（観客の大半）対象にジャンプの違いを説明するコーナーなんですよ。フィリップが説明してクリストファーが実演する。略してアクセルとルッツのみ。クリスってばアクセルのほうがやり易そうだったな。それからスピンも同様に各タイプを簡単に解説。クリス・ファン待望の腹チラも（笑）

その後ストックホルムKKの子供達のEXがあって、クリスも観客に混じって観戦していた。ソルナKKのミカエル・ノルデベック君（９歳）が素敵なプロを披露した時には、盛大に拍手、自分の昔を思ったんじゃないかな。いや、私も時の流れを思ってなんとも言えない気分になりました。
それからSIの説明があって、クリスも熱心にパンフ配りやってました。

こうしてのどかな空間をクリスとひと時共有出来て、それだけで私はもう充分と感じたのだけど・・

あまりの至近距離で観客の一人に頼まれて彼がポーズを取ってたもんで、つい私もお願いってことになって



２枚撮らせてもらった後、プレゼントを渡した。

これでもう言うことないじゃないと思ったんだけど、なんか近くでのんびりしててくれるもんで、このチャンスを逃したらファンの名に恥じるだろ？という強迫観念に囚われまして、結局サインもしてもらっちゃいました。



持ち合わせの紙じゃなく、去年のSIパンフの彼のページにお願いしたので、彼も嬉しかったみたいです。

今回の催しが試合ともショーとも異なる、かなり非公式なものらしいとわかっていたので、彼と普通では望めないようなカジュアルな出会いができそうな予感はありました。だから、試合やショーでは絶対考えだにしないであろう、プレゼントを渡す、写真を撮る、サインを貰う、といったことも一応可能性として考えたんです。でも、どれか一つでも実現できればいいや、と思っていたことで、全部達成したのには正直びっくりしました。何より、これまでずっと一方通行で見つめてきた存在が私の表情や言葉に反応してくれるのが、なんとも不思議でしょうがなかったです。
なんたってプレゼント渡したのも、サインをねだったのも私だけでしたから（笑）、その都度しっかり目線を合わせて応じてくれました。こんな贅沢普通じゃあり得ないかも（どうなんでしょう？）。話しかければ世間話にでも付き合ってくれそうな雰囲気でしたが・・それはしないが華と思って立ち去りました。どうでもいいことだけど、きっと彼にとっても一番印象に残った観客は私だったでしょうね。

その後自分だけ、そしてミカエル君と一緒のTVインタビュー



最後はSÄPO職員カリーナ・スコーグ女史の姿も見えました。


以上なんですけど
私としては例によって内的な感慨があります。
ご記憶の方もおありでしょうけど、私は昨季の終わりになんとかクリスにもう１シーズン続けて東京ワールドに来て欲しいという旨のメールをスケ連宛に送りました。時期からみてもそれが彼の決意に影響したわけではないのですけど、一応日本のファンを代表するような形で書きましたので。結果として、彼は続行してくれたけれど東京行きは叶わなかった。そこらへん彼はどんな気持ちでいるんだろうか、というのがとても気になっていたんです。出来るものならもう一度日本ファンを代表して彼に一言ことばを掛けたかった、でもその方法がない・・
このエベントの話が舞い込んだ時、だから私にはまさに天の配剤のように感ぜられました（これがあると知ったのは昨日（土曜日）です、まさに青天の霹靂）。
だから、なんとか機会をつくって彼と話をしようと決意しました。でも、果たしてその機会が与えられるかどうかわからないのだから、と思い直してカードを買い、そこに言いたいことを書いたんです。それをプレゼントと一緒に渡しました。
まあ話す機会は充分あったわけですが、どう考えてものどかな日差しの中で話す内容とはいえず、カードにして良かったと思っています。たった一つ貰ったプレゼントですから、彼もきっと読んでくれるでしょう。

カードにはこう書きました：
「貴方が東京に行けないのはとても残念です。だけど、日本のファンが貴方がトライしてくれたこと自体にとても感謝しているという事実を知って欲しいと思います」

彼は春の空のように清々しい様子でした。
私もこれで漸く過去にピリオドを打って新しい出発が出来る気がしています。
本当に感謝の思いで一杯です。

神様、はしるんさん、ありがとう

以上です、なんか長いばかりで取り留めのない内容で申し訳ありません。