シュールはシュル太のシュ

益々すげえことになってきた。
ストックホルム市内でマイナス25℃越え。地下鉄とかも凍り付いて動かない。
温室効果はどこへいった？環境汚染がまだ足らないってのか！？

ま、いいか。ここらで五輪後のシュルタイスを取材した記事を一つ訳しとこう。

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Adrian Schultheiss feels very much at home on ice.
"I want to look like crazy"

19 February 2010 Svenska Dagbladet

バンクーバーにて：目を閉じて内気なズラタン（スウェーデンの国民ヒーロー的サッカー選手）を想像してみて欲しい。続いて統合失調症、パッディングされた独房を想像する。さあ目を開けて、アイス上で気分最高なアドリアン・シュルタイスを見てみよう。
「狂ってるみたいに見せたいのさ」と決勝で15位になったアイス上の五輪の狂人は語る。

パシフィック・コリセウムに坐ってエフゲニー・プルシェンコの出番を待っていた観客すべてが、このスウェーデン人の常識はずれな衣装に気づいたとは思えない。

「グーグルで見つけたアイデアなんだ。それをもとに僕のトレーナーの奥さん（ガリーナ・ルトコフ）がデザインしてくれた」と矛盾に満ちた自由思想家であるとともに内気でもある、スケート靴を履いたトーマス・デ・レヴァともいうべき、フィギュアスケーターは語る。

あの気ちがいじみた音楽は友人であるダンスグループ、クレイジーフィートのトニー＆デニー・フルセンがミックスした。アドリアンが立ち上がり、拘束服を振り解いて滑走を始めた時点で、良識ある北米人たちは、ピザのスライスを床にとり落としたのに違いない。

この21歳はキャリアで最高の点（137,31）に至り、消耗し疲れ果ててミックスゾーンにあるGPの指示で置かれた椅子に座り込んだばかり、アドリアンはまだ動悸の激しいハートからの心境をこう語った：

「フィギュアの観客には目覚ましが必要だ。何か新しいものがね。ここでも多くの者が僕のとこにそう言ってきた。だからクアドは当然だ。それが未来だというプルシェンコに全く同感だ」

「簡単なトリプルだけで選手権に勝てるなんて何か間違ってる。ブライアン・ジュベール（2007年ワールド優勝）を見てみてよ。まるで熊手が滑ってるようだ。感情のないロボットみたいな滑走。彼に僕より上になる資格はないね」と芸術的なクングスバッカの息子は言う。事実のちに総合でこのフランス人を追い越すことになるのだが、この時点ではまだ知らない。

アデプトの隣りに座したフィギュア連盟のスポーツ主任カリーナ・スコーグは、まるで無理解な母親のように、ジュベールに対する批判には同意できないことを強調していた。

北欧選手として初めてクアドを決め、今再び確実にそれを再現した彼だが、2008年のワールド以来気分が優れず、ずっと新しい道を模索してきたんだと言う。

その野望において、彼は同僚のクリストファー・ベルントソンを称賛する；

「より深い感情を伴って滑走できるようずっと努力してきた。その手引きを求めるにおいては、クリストファーを観察した。漸く今になって審査員も僕に気づき始めたみたいだ。それでもちょっとケチな採点だったと思うけど」とアドリアンは言う。

今や自信は最高レベル？

「これを維持しながら、平静でいたいと思う」とアドリアン。

エフゲニー・プルシェンコと話をしたことは？

「僕は厚かましいタイプじゃないから。でも挨拶し合ったことはある。お互い尊敬し合っている」とアドリアンは言う。