本当にドリブルが上手い選手はパスも上手い!
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「得意なプレーはドリブル。」「ドリブルにこだわっている。」
そう答える選手はたくさんいます。
ただ、本当にこだわれているのかと言えばそうではない選手がたくさんいます。
本当に上手い選手なのか、ただの独りよがりの選手なのかは、そのドリブルを観れば分かります。
ドリブルという言葉をひとくくりにして考えてはいけません。
ドリブル(ボールを1人で持つプレー)の目的には様々な種類があります。
①突破(抜く事)
②運ぶ事〔前進する、味方にスペースと時間をつくる(パスをする)ために相手を引き付ける事〕
③キープ(守る事)
大きく以上の3つに分類されます。
そして、これらは、プレーエリア(自陣なのか、サイドなのか、相手ゴール前か等のフィールドの位置)や戦術的シチュエーション(2対1という数的優位の状況、1対1の状況、1対2などの数的不利の状況)によって①〜③のどのプレーを選択するかを判断する必要があります。
これが出来て初めて、サッカーに置けるドリブルが上手いと言えます。
これに加え、備えていれば魅力的なドリブルがあります。
④巧みさ(ジンガ、フリースタイル、タッチの滑らかさ等)です。
間違ってはいけないのは、①〜③をなおざりにして④に取り組んでしまう事です。
コーンドリブルやフリースタイルの練習をして、ボールタッチが滑らかになったりしても、①〜③が出来なければサッカーにおける効果的なドリブルが出来る選手とは言えません。
イニエスタやメッシは、ジンガやフリースタイルなどのドリブルをしませんが、ドリブルが上手です。
①〜③が上手いからです。
ただ、①〜③に加え④があれば選手としてさらに魅力的だと言えます。
ネイマールは①〜④が出来るから魅力的なんです。
①〜③を指導するためには、①〜③のそれぞれに存在するキーファクターが何なのかを指導者が理解する必要があります。
相手、味方が存在した中でのプレーを選手にイメージさせるような練習、指導が必要です。
僕の今までの経験上ですが、①〜③を備えている選手はパスも上手いです!!
②〜③のプレーが理解出来る選手はパスが重要なのを理解しています。決して独りよがりな選手はいません。
①〜③が出来て初めて本物だと言えるのです。
あと、ドリブルだけ、パスだけではなく、ボールを受けるレシーブ能力、味方に選択肢を持たせるポジショニング、モビリティなども突き詰めていかないといけないとサルヴァの選手から学びました。