LifeScanSystemLite

定期更新ゲームのブログでしたが
最近はアナログゲームとかTRPGとか

50日目

2008-08-15 00:29:07 | 07日記
ちょっと正直ヤバイかもしれない!!!







*~*~*

一方その頃

バルドゥイノとファーデンの会話~~Ocean Blue Sky Orange(3)

---D&C社セントラルパークリーフLv24E区画『キャッツカフェC』

バルド: 課長も昔関わってたらしいんでお伺いしますが。今の「フルーツクリップ(FC)」は、俺には続けても会社にとって損になるとしか思えないんですよ。そのあたり課長はどう考えてらっしゃいます?
ファーデン: むーん。損になる、と考えた理由は何でしょうか。
バルド: 現場の人間としては、FCを再起動するにあたって掲げた看板が、嘘っぱちにしか見えんということです。詳細は2日目の日記参照で。
ファーデン: 詳細……誰に向かって喋っとりますか。


バルド: http://blog.goo.ne.jp/ent_m/e/34eba13362d3e22c979351eedc396fc0
ファーデン: すごい勢いでぶっちゃけた話になりましたね。
バルド: 中の人の照れ隠しだと思いますよ。シリアス展開を作るのは好きなくせに見られるのは恥ずかしい。とかいうワガママを言いますから。
ファーデン: シリアスになるんでしょうか?


バルド: さあ、知りません。ともあれ、ドナの言う
『07の活動調査とその解析は、生命の寿命を飛躍的に延ばす可能性を含んだ重要度の高い案件であると確信しています。』
という部分のことですな。
どこまで報告が上がってるか俺にはわからんのですが、はっきり申し上げれば、解析はとっくに終了してます。
ファーデン: 報告は受けています。
バルド: じゃあ、成長停止の機構は解析したけど他の種に移植することは極めて困難であるし、仮に実施したら膨大な手間暇と人件費がかかって割に合わない、って話も把握してますか?
ファーデン: もちろん了解してます。


バルド: ……聞いてない、とか言われたら1500文字くらい使ってt_07の遺伝子構造を講釈せにゃならんところでした。
ファーデン: 13対目というか、対が無い例の『リファレンス』と称した箱が、完全に個体専用になっているということですよね。
バルド: そうです。で、そこで質問なんですが。
ファーデン: はい。
バルド: 何故我々は顧客確保の見通しも立たず利益も出ないと判った上で、現状維持っつぅか、t_07の観察を続けているのか。俺には理解できんのですよ。
ファーデン: そうでしょうね。
バルド: どうなってんすか?
ファーデン: たいへん残念な話ですが、『上』からの指示でこうなってます。
バルド: ……やっぱそうでしたか。


ファーデン: 知りたいと思いますのでいろいろと実も蓋もない話をしますが、良いでしょうか?
バルド: もちろん。
ファーデン: そもそもFCは、山本さん本人と少数の重役の個人的な趣味で始まったものです。
バルド: そうらしいですなー。
ファーデン: 山本さんは量産して商品としての販売を視野に入れるという名目で、企画会議にてFCを承認させました。もしかしたら当時の山本さんは、それを本気で考えていたのかもしれませんね。
バルド: あの人のこっちゃ「俺の嫁」とか言いながら、むしろ量産化しない方向に持って行きそうですがね。
ファーデン: はは……どうですかねぇ。知っての通り、量産化にはほど遠い段階で主要研究員だったあなた方は病院送りになり、山本さんは亡くなり、プロジェクトは一度凍結されました。
バルド: あー、はい。
ファーデン: しかし、後押ししていた重役は今も健在です。
バルド: 要するにイェスペル取締役主計っすよね?
ファーデン: おや。山本さんからでも聞いていました?
バルド: そういうことにしたほうが丸く収まりそうですな。そうします。
ファーデン: むーん。


ファーデン: しかし、このあたりの事情はドナも知っているはずですが、貴方には何も?
バルド: そうなんすか?どうにもあやふやな話しかされませんでしたが?『まだ上での結論が出てないからとりあえず続行』って言われ続けたりしてまして。
ファーデン: そりゃいけませんね。私から、変な隠し事は身内にしないように言っておくべきだったかもしれません。だから私に直接話に来たわけですか。
バルド: そういうことに、なりますかね?


バルド: 彼女にしてみりゃ変な引け目とか、もしかしたら俺らの知らない何かがあったのかもしれませんなー。
ファーデン: というと?


バルド: 脊髄の手術に、とんでもなく高価い代替組織を使ったって聞いてますけど。あれって会社から全額費用出たんすよね?
ファーデン: むーん、大元の予算握ってるのは主計ですし、ということですか?
バルド: 憶測に過ぎませんがねー。少なくとも、俺の給料じゃ手が出ないブツっすよ。
ファーデン: 私でも厳しいと思いますよ。で、どうしますか。


バルド: どうしますか、と言われるとは思いませんでしたね。
ファーデン: つまり今、1人の取締役のシュミによって会社の利益にならない計画が動いているわけです。
バルド: そうですね。
ファーデン: 現状は、私もプロジェクトリーダーもそれを容認しているわけです。
バルド: しちゃうんですかぃ。
ファーデン: せざるをえない、のかもしれませんが。
バルド: 他人事くさいっすね。
ファーデン: 上からの声には従わざるをえないシーンというのも出てきてしまうのですよ。ウチはただのシェルターではなく、企業でもありますし。


バルド: つまり、従わざるをえない状況をひっくり返せるような手段があれば問題がないと?
ファーデン: ああ、この件に関して保安部からCクラスの監査パスが出ていることは、宝積寺から聞きました。
バルド: ほんっとに見かけに反して、おしゃべりですね。あの人は。
ファーデン: それのことですか?
バルド: ええ。
ファーデン: むーん。一言ではお返事できませんね。ひっくり返した結果、悪影響が出る場合もありますよね。
バルド: あっれぇ?
ファーデン: 正されようとするものと正されたことによる害を比較し、前者のほうが軽微であれば現状維持で良いのではないですか。
バルド: んー。めんどくせーですね……


ファーデン: バルドゥイノ君。
バルド: はい?
ファーデン: 我々は会社員ですが、この大シェルターの住民の命を預かっている管理者でもあります。
バルド: そうですね。


ファーデン: 我々の目下の仕事は、会社を健全化する事や、住民全員を護る事ではありません。
バルド: はいぃ?
ファーデン: 犠牲者を最小限にすることが我々の使命です。
バルド: ……。
ファーデン: 私は環境対策でしか貢献することができませんが、貴方は直接武器を取ることもある人です。……TPOで向きを変えても構いませんから、なるべく多くの人へ利益をもたらすよう、注意を払って行動する事を望みます。


バルド: んー……
ファーデン: 何か疑問点などがありますか?
バルド: あ、いやぁ……もう少し課長って、堅いかたかと思っていたもので。
ファーデン: 君は単一の価値感を奉じるタイプじゃないと思いましたので、君と会社の双方に益があると思われる指針を提案しただけです。
バルド: んあ~……確かに、そうかも、しれませんがねぇ。
ファーデン: ああ、何か気分を害していたら申し訳ありません。他意は無いのですが。
バルド: 正直、見透かされているように感じるのは、気分のいいもんではないですね。
ファーデン: 以後、気をつけます。


バルド: あー、ともあれ、細かいデメリットやらの話をすっとばしてですね。1度俺の考えてきた改善策を聞いていただいていいすか?もちろん却下してもらって構いませんので。
ファーデン: どうぞ。
バルド: FCを完全に終了させて、浮いたリソースを全部そちらの緑化プロジェクトに
ファーデン: ちょっ、それは略号でお願いします。一応は部外秘なんですから。
バルド: あ、すいません。あー、ともあれ、FCに回ってた予算をGCに回したほうが、最終的にみんなニコニコ笑えませんかねぇ?
ファーデン: むーん。確かにそれは、悪くはないと思います。
バルド: ですよねー?そうしましょう。はい決定!
ファーデン: 勝手に決定しないでください。しかし、よろしいのですか?


バルド: ん?何がでしょう。
ファーデン: 君たちにとっては、何年も関わってきたプロジェクトです。それが全く中途で終わってしまうことに対して抵抗はありませんか?
バルド: ドナはどうだか知りませんが、俺は全く問題ありません。


ファーデン: 私は、ドナは首を縦に振らないと思います。君はどう思いますか?
バルド: ……おそらく、そうでしょうね。感情的な理由で。
ファーデン: むーん。
バルド: 女ってのは困ったもんですな。
ファーデン: 性別が関係あるかどうかはともかく。終わらせる場合、予算と資材はともかく、t_07の処遇は?
バルド: 常識と社則で考えれば、遺伝子汚染の原因になりかねませんので採取したサンプル含め焼却処分するのが当然かと思いますが。
ファーデン: やれますか?
バルド: あー。戦力的な意味合い……では、ちょいと厳しいかもしれません。まぁ、なんとか……その時はおそらく、高い確率で、宝積寺さんをお借りすることになると思います。


ファーデン: わかりました。大まかにはFCを終了させる方向で、前向きに考えます。
バルド: ありがとうございます。
ファーデン: ただし、皆がニコニコするために、条件を2つつけます。
バルド: と、いいますと?
ファーデン: 1つは、ドナの同意を取り付けることです。で、直接私のところへ了承したと言いに来るようにしてください。
バルド: うえー。きっついですなぁ。
ファーデン: 2つ目ですが、t_07を私に下さい。





バルド: はあ?



Ocean Blue Sky Orange---end.

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2 Comments

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ややや… (早瀬)
2008-08-15 22:21:31
焼きミカン!

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おお (楽屋の)
2008-08-20 20:20:38
焼きミカンいくない!

言われてみれば確かに焼きミカン;
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