25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

ファーウェイの副会長逮捕事件

2018年12月17日 | 社会・経済・政治
ファーウェイの副会長逮捕は深刻な様相を帯びているように思える。カナダは条約があるばっかりに逮捕をさせられ、身柄をアメリカに送ることの代わりにカナダ製品の排除にかけられている。
 ファーウェイは100%民間会社で急速にしたら成長したらしいが、日本の企業に敬意を表しており、ファーウェイの機器の部品の半分ほどは日本企業のものらしい。その部品輸出で今年は6800億円になり、すぐに1兆円を突破するだろうと予測されている。

 ぼくらがアメリカのグーグルやアマゾン、アップル社やマイクロソフトのものを使うように、ファーウェイの機器や交換機を使うとなぜいけないのか。アメリカのものが正しいのか、ファーウェイのものが一党独裁の国の企業だからいけないのか、ちっともわからない。

 安全保障上の問題があると言っても、それはあまりにも難癖をつけるようなもので、それだったら車も電話そのものも、科学技術そのものから日常使う衣類や文具でさえ、戦争になれば使うものである。人間の叡知は戦争を二度と起こさない、という理想に向かうことにある。

 個人の自由、人権、平等を重んじ、標榜するアメリカ。かたや14億の人口をかかえ、一党による指導、支配の下、自由、人権、平等は党に逆らわない限りにおいて認めるという中国。トランプ大統領は習近平のようになりたいのではないかと思ってしまう。議会の片方をとられ、物事が遅々として進まなくなってくると、民主主義政治がよいのか、一党独裁の専制政治がよいのかわかりにくくなってくる。

 ヨーロッパは難民、移民問題でナショナリズムが台頭してきている。不気味なことであるが、一国主義でやれるはずもなく、互いに補い合い、やっているのが現在の世界である。ヨーロッパもどうなっていくのか。

 ただ、科学は進展していくので、技術の革新を止めることはでえきない。AIもIoTも情報処理能力やスピードもより機能を増していく。我々個人のデータなど本当言えば、もう何もかもおわかりではないか。
 日本はとうに早くからアマゾンにやられている。グーグルにやられている。しかし、アマゾンもグーグルも便利である。仕掛けも楽しい。5Gの携帯が入ってきて何が悪いか。皆競争すればいいではないか。それを政治で排除するというのはおかしなことだ。日本の部品メーカーも注視していることだろう。企業の存続に関わってくる。

 よくマスコミが中国人の振る舞いを報道番組で笑うかのように報じるが、中国はそんな国だとえらそうに(過去にやってきた日本人の振る舞い方も忘れ)見ていると見間違えると思う。
 14億の消費者に売り込める環境を作るのは外交の仕事であるが、民間はどんどんと偏見を越えていくことだろう。

  



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