25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

ネアンデルタール人

2018年05月14日 | テレビ
 NHKスペシャル「人類誕生」では書物での研究成果をぼくらが目にするのは研究成果よりずいぶんと後になる。ところが映像になると、先端の情報がわかる。
 アフリカを離れた十数種いた人類の祖先はやがて、ネアンデルタール人と、ホモサピエンスに分かれた。ネアンデルタール人の中には目が青いものもいた。筋力たくましく、ホモサピエンスよりも脳は10%大きかった。彼らは強かったから絶滅した。バッファローにも力で挑んでいくのである。だから死ぬのも早かった。一方サピエンスは弱かった。弱かったからこそ、テコの原理を利用した槍のようなものも作り、接近しなくても獲物を捕らえるようになった。大きな動物ではなく、ウサギのような小動物、いろいろな種類の食べ物を食べた。ネアンデルタール人は強かったから、せいぜい集団を作っても20人までだが、サピエンスは100人、1000人という集団を作った。原始宗教が誕生した。集団は他集団と同じ原始宗教を共有するものと合体してさらに集団が大きくなる。ネアンデルタール人の女の中においてはサピエンスと交わるものもいた。
 アフリカ赤道から下の民族にはネアンデルタール人の遺伝子はないが、ぼくら日本人も2%ー3%の遺伝子をもっていることもわかっている。
 
 ぼくがいるということは先祖を遡ることができるわけで、それは命知らずを繋いできたということである。無事に次の代を残すまでは生きたということである。男のネアンデルタール人は絶滅し、女はサピエンスに遺伝子を残した。

 この前、アメリカロッキー山脈での冒険競争にでる男や女はどうして白人が多いのか。またなぜこんな過酷な競争に参加するのか、と不思議に思った。それが昨夜の番組でわかるような気がした。もしかしたら白人の遺伝子にはにネアンデルタール人の遺伝子がわれわれ黄色人種より多いのではないか。アメリカのアクション映画をみていても筋骨隆々白人がでてくる。あれはいかにもネアンデルタール人だ、と思ってしまう。
 ネイビーシールズでも彼らは強く、たくましい。
 
 次回7月の第3回目「人類誕生」は日本列島である。どこから人々は移り住んできたかの謎が最新の研究で公開される。楽しみである。


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