25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

量子コンピューター

2017年02月12日 | 社会・経済・政治

 量子コンピューターができるという。順番に計算したりデータをとるものが、同時に1億分の1秒でコンピューターが働くというのだから、これがAI などに使われるのも時間の問題だ。事務屋が要らなくなり、相談屋も多く不要になるのだろう。銀行などは本店以外はAIに替わるのではないか。証券会社も斜陽となるのではないかと思えてくる。

 産業としての漁業は陸で行われる。海外との取引は銀行を通すことなく、交換される。農業もコンピュータ管理がさらに高度化され、ロボットが働くようになる。

 人間の体の中にはチップが埋め込まれ、健康情報だの位置情報などがわかり、それが自己証明にもなる。

 そんなことを想像していると、NTTのINS構想が発表され、全国に光ファイバー網を敷設ぢていくと言っていたのが30年ほど前もことだから、あっという間に、IT技術は発展していくのだろう。

 この分野では人類はより一体化していくように思える。しかし一方で宗や文化対立があり、キリスト教圏とイスラム教圏がどのように折り合いをつけていくのかも気になるところだ。ITは文化や宗教を越えたところにある。ただ精神や人同士との触れあいはITには及ばないところだ。いや、そうではない、と言ったら、人類が別種の生き物を生んだことになる。

 人と会って酒酌み交わし、笑い、談義し、好きだと思い、嫌いだとも思うことが人間の基本として残ることだ。ネアンデルタール人が滅んだのは主張する言語をもたなかったからだという。サピエンスは言語を持った。そしてコンピューターのための別言語を作った。それが量子というところまで行くことが見えてきた。凄まじいものだ。核と同様不要な物を生み出すのでなければよいが。



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