25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

三田明

2018年04月24日 | 音楽

 「徹子の部屋」で三田明が出演していた。16歳でデビューした三田明の「美しい十代」は大ヒットした。このときの三田は本当に可愛い顔をしていて、歌はとても下手で、息を吸い込む音がマイクを通して「ガー」と鳴るほどだった。橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦の御三家に遅れてのデビューだったが、日本歌謡ベストテンで10曲が一位となっているから、これは大健闘である。吉永小百合ともデュエットしている。青春ソングを歌っていたが、やがて舟木一夫や西郷輝彦同様に、歌番組にでなくなってきた。
 三田明の顔が変わったのでびっくりしたのをおぼえている。整形手術をしたと当時なにかで知ったが、それは自宅の火事による被害だったことは今日までしらなかった。すっかり整形の顔になんでそんなことをしたのか残念に思っていたから、今日からは同情に変わった。
 マネージャーが三田の名義でお金を借り、使い込んだという事件もあり、その返済に全国を歌ってまわったらしい。
 三田明はずいぶん歌が上手くなった。一度彼のブログを覗いたことがある。久保浩という「霧の中の少女」でヒットを飛ばした歌手と今も仲がよいらしく、彼が経営するスナックバーが神戸にある、と読んだことがある。一度行ってみたいと思っているがチャンスが来ない。
 三田明は物真似もうまく、さらに5年ほど役者をしたらしいが、歌手の世界に戻ったと言っていた。舟木の「高校三年生」に匹敵する「美しい十代」があったからだろう。
 テレビで新曲「こんな俺でよかったら」を歌っていた。四十すぎくらいの男が歌っているようで、歌唱力もあった。歌ってみたくなるような男の歌であった 上から下、靴までも真っ白なスーツを着て歌っていた。声もよく出ていた。
 なんと70歳だと言っていた。ここにも年齢不詳の男がいた。
 しかし彼の若い時代に歌を歌うには恥ずかしく、時々客の一人が歌うのを聞いて中学時代を懐かしく思い出す。
 あの頃、可愛い男の子が歌手として出てきたのは初めてのことだったが、いかんせん、佐伯孝夫が作詞を担当しただけに、歌詞の古くささがもったいない。
 1970年代に入ると、歌の世界は急速に散らばっていった。グループサウンドからフォークの時代へと移り、テレビに出ない井上陽水なども出てくる頃だったときに三田明は姿を消していったのである。流行歌手の世界も大変な浮き沈みのある世界であるが、一時代に光輝いた歌手のその光はファンに支えられて一生涯放つものだと改めて思ったのだった。
 すると桑田佳祐はどうなる?
 



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