25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

割に合わない貴乃花

2018年09月13日 | テレビ
 大相撲を毎日4時からしっかり観ている。稀勢の里はひやひやもので、それだけで場所は盛り上がる。御嶽海は快進撃で、鶴竜、白鵬は強い。白鵬の反応のよさは群を抜いている。栃ノ心には故障で稽古ができなかったあせりのようなものがあるようだ。怪我をしないのも実力のうちだと思う。膝の断裂で休場していた宇良は三段目にまで落ちて今場所ようやく復帰している。今日のところで1勝1敗である。遠藤も膝と足首で停滞していたが、この二三場所は調子がよいと思ったら、またどこか悪そうである。

 それにしても北の富士の解説は大胆で面白く、舞の海の解説は小さく、遠慮がちで、寺尾の解説は舞の海をからかう、反論する場面もあって、やはり解説は横綱経験者がするべきものなのか、と思うが、その壁を打ち破るような親方が一人いる。名前は忘れた。たぶん一回ぐらいは向こう正面の解説で出てくるときがあると思う。この人の場合、相撲の取り口を理論的に語るので納得がいく。自分が横綱になれなくても、いかに相撲を観戦するか、そのことに焦点を当てていれば北の富士の後を継げるはずである。

 ぼくは舞の海の解説があまり好きではない。相撲をよく知っていそうで案外知らない。大乃国もいけない。霧島、琴欧洲にいたってが聞いてられない。貴乃花もどうようである。解説には解説のプロ的な領分があってたとえ横綱経験者でなくともできるはずだ。

 蒸し返すようで恐縮だが、相撲協会は日馬富士の暴行事件を知っていながら日馬富士を出場させた罪は大きい。なのに貴乃花だけがマスコミにモミクチャにされた。マスコミはいつも貴乃花にははそうである。彼の頑なな態度に協会側は貴乃花を守るべきであり、まっさきに日馬富士を出場させたことを謝り、酒の席に同伴していたものへの訓告なり戒告を申し渡すべきだったのに、頭の悪い彼らはしなかった。マスコミもその点を突こうともしなかった。割に合わないのは貴乃花である。
 怪我のことも含めて大相撲のあり方を見直すべきところに来ているのかもしれない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿