25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

イギリスのある学校の試み

2018年09月10日 | 社会・経済・政治
 イギリスのある小学校では6年生の親のうちどちらかがある期間、たしか二週間程度だったと思うが親だけのクラスを作り、他の6年生と同様、校則を守り、同じ内容の授業を受ける、最後の広々は運動会である。算数のテストもある。運動会にトラウマをもつ男親もいる。半分は算数が苦手である。校則を破る親もいる。
 小学生をもつ親はだいたい40歳くらいで、自分が小学生だった頃から30年ほど経っている。親のころの学校は割合にのんびりでいい加減だと思っていた。学校に通ってみると、ルールが多く、学ぶことも多くなっている、と感じる。またこどものほうが親より成績がよう、インタビューにも論理的に、また客観的に述べる。
 美術の授業ではこんなものが何の役に立つんだ、と洩らす男もいた。弁護士秘書をして、死んでしまった妹の子を育てている。算数は苦手だが、美術の価値について、男に語ると、男も納得いったような表情をした。
 この学校もよくやるもんだと思う。
 アメリカの学校で、すべて生徒に楽器をに触れさせることが方針の一つだった。市民が楽器指導をやってくれる。やってみたい楽器が選べるのだ。赤ちゃんぼ重さのものを抱いたり、背負ったりする実感を得させる宿題もあった。
 学校はやりようによってナマケミノの巣にもなるし、能力を引き出し、集団生活での注意点なども教えてくれる社会への橋にもなる。

 ぼくは以前にも書いたが、教育について、あるシステム作りを提案したい。
 妊娠をした母になる女性は月に一回の検査診断のあとに別教室で、2時間程度の講習を義務づけることである。父になる人も最後には参加する。

 人類がどうやって進歩したか、胎児期に受精の瞬間から生命の歴史を再現し、産まれたあともなお成長を続けることも、父母の役割や父母がやってはいけないことなど、再教育をうけていただくのがよいと思う。
 右に倣えが大好きな日本人もイギリスの学校を真似ることができるだろうか。もう余裕はないような気がする。女性が働くことがなんだか輝いているようだから、仕事があるからいけないわよ、という反応になりそうである。しかし、精神の病気のおおかたの原因にもなる時期のことである。薬で治るとも思えない。結核を駆逐した人類に今立ちふさがっているものは「うつ病」という病である。

 ぼくは男と女は法的に平等であるが、役割が共通部分と違う部分があると思っている。
胎児期から2歳までは母親からのオキシトシンホルモンによって愛情をもって育てられるのがよく、男は経済的な安心感を与え、家族を守る姿を見せるのがよいと思う。そうであれば自殺やいじめはしないし、うつ病にもならない、とぼくは思う。男は女に威張る必要もない。気がつけば子育ても手伝えばよい。妻が疲れてるなあ、と思えば何か気晴らしになることでも勧めてみるとか、役割の一部を引き受けることもあるだろう。

 人間は関係性が絶対の生物である。生き残っていくための複雑な脳が作ったのは、自己で、他者
自己のなかに自己他者も中の他者および自己である。これはそうとうに複雑系である。
 この複雑系を成人するまで引き延ばすことで脳の成長を可能にした。

  


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