25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

ドイツと日本の比較

2018年05月02日 | 社会・経済・政治
「5時まで働くドイツ人、5時から頑張る日本人」という本を読んだ。
 ドイツでは一日10時間以上働くことが禁じられている。上司や会社に罰金がかかる。2時間の残業がたまっていくと8時間で1日休みがとれる。早く帰ってもよい。
 長期有給休暇は30日で、これも100%消化されている。
 社内ではファイルが共有化され、休んでも代わりの者が引き受ける。自分はいつ長期休暇をとるか事前に社内で決めておく。祭日は州によってことなるが、12日から16日。ガソリンスタンド以外は土曜、日曜は休みである。
 
仕事は優先順位を決め、メールの、やり取りは簡潔に、少なく、能率的にする。どうやらドイツの人たちはムダを嫌うようだ。日本のサービスも過剰に思えるらしい。包装からおもてなしまでもだ。
 365日のうち休みは146日くらいとなり、24時間でいえば8時間が労働ということになる。
 女性の育児休暇は最高3年である。職場への復帰も約束されている。
 大企業のなかには、週に30時間労働というところもある。
 一人あたりのGDPは日本の1.41倍である。

 ぼくの知る限り、会社に勤める知り合いたちは考えられないくらい働く。ある会社でセミナーをしたとき身体がボロボロだったのをよく覚えている。当人たちは残業が当たり前だと思っていた。
 5時から頑張って残業してもドイツ一人あたりの生産高が違うことに、ぼくらはもっと意識化するべきだろう。
 ドイツでは残業をさせないで生産力を上げるのができる上司や管理職である。とにかく、個人の自由を最大限尊重することが国民に意識化されている。
 日本はドイツのような労働時間をいつ獲得できるのだろうか。情けない先進国である。すでに中国との経済力の差は、2.5倍になっている。

ついでに言えば、時代の先端、他の国の憧れともいえる憲法を改正し、自衛隊を明文化でぃて、徴兵制への扉を開いておこうとしている。つまり歴史を後退させる姿勢である。その意気軒昂は異次元の金融政策の失敗と化している。
 次の政権はすべての分野で前政権の尻拭いとなる困難な政権だ。
 「働き方改革」でよく月100時間までの残業を許すね。これだから生産性が上がらないのだ。みなぼんやりと、朦朧として働いているのではないか。



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