朝起きてから…何やかやと仕度をして、7時過ぎに、ふと外に目をやると…
まだ少し暗いグレーの空から、さかんに雪が降りはじめたところでした。
フトンにもぐりこんで寝ているkirikouに「雪が降ってきたよ~~!!」と声をかけると…
ガバッと起き出して、窓際まで飛んできました。
「積もるかなぁ~?」と言いながら、またフトンの中に入ってしまいました。
夫を送りだして…一時して、本格的にkirikouの仕度に取り掛かります。
(といっても、とにかくフトンから出られるように声をかけて
着替えと喘息のクスリと何かを食べさせて…というだけのことなんですけれど。)
その間にも…ボタン雪になったり…
細かな雪が風に乗って斜めに激しく降ってきたりするなか…
先ほど、遅刻しない程度に家を出たkirikouを見送って
PCの前に座って外を眺めると…
家々の屋根も真っ白で、車の上も厚ぼったく雪化粧が施されていますね。
道路にもうっすらと積もって、(車の…とつけるとおかしいのかしら~?コレはひとり言デス…)
わだちがきれいに残っています。
ニュースの天気予報によると、
「横浜では、初雪。午前中はこのまま降り続き…積雪も予想されている」そうです。
思い返すと…このあたりでは、久しぶりの雪景色…のような気がします。
昨日も…(ブログを書いていたら…勉強会にギリギリになってしまい)
療育センターまで、ひとつ先の駅からタクシーに乗った際に
運転手さんから「この前は、雪の予報を聞いてタイヤを替えたのに…
いやぁ~、全くネ~!このあたりでは、チョッとの雪でも大変だから…」
なんて、お話を聞いたばかりでした。
(考えてみると、ゆっくりブログを書いている場合ではないんですけれど…
これも、チョッとした「準備体操」のようなところがあって、
ひとまず、お話を続けさせてくださいね…)
「平成19年度○部療育センター外来保護者教室」の第3回目の講師は
横浜市総合リハビリテーションセンター発達精神科の岩佐光章先生でした。
受付をして部屋に入ると…ちょうど2枚目くらいのスライドが映し出されていました。
(遅れて行ったにも拘らず…図々しく?)
空いていた前から2列目の通路側の席に座ると、お隣はおじいちゃんとおばあちゃんのようです。
(きっとお孫さんのことを知りたくて、いらしているんでしょうね…)
「高機能広汎性発達障害の基礎知識」というタイトルのお話でしたので
自閉症の全般的な定義や特徴について、わかりやすく説明しながら
後半では、いくつかの事例を挙げて具体的なお話をしていただきました。
「コミュニケーションの質的な困難さ」については
「言語のコミュニケーション」と「言語以外のコミュニケーション」に分けてお話になって
「単に言葉が遅れているだけではなく」「質的な困難がある」ことを
(補足ですが、流暢に言葉をあやつっているように見えても…という意味も含めて)
実際の私たちの暮らしの中で使われている「視覚的なメッセージ」の表示を写真で提示しながら
私たちに視覚的に体験的に説明してくださって、とても理解しやすく感じました。
(私の説明が…きっと、皆様にはわかりにくくて…スミマセン)
今回は、幼児期のお子さんをお持ちの保護者を、主な対象にしていたようですが
「基礎的なこと」は、
また違う先生から伺うと「違った表現と切り口から」ご説明していただけるので
ほんとうに何度伺っても、さらに理解が深まって勉強になるような気がしています。
「支援の基本的な考え方」について、お話いただいた中で
(レジュメでは、シーソーの絵や天秤ばかりを使って描かれていて、とても解りやすかったです。)
『できることを生かして、社会参加を目指す』ことと
「できないところをできるようにする・何らかの手段で代替させる」ことの
バランスが大切で、前者を見つけて社会参加を目指す方向性を重視することが大切ではないか…
とのことです。
特に小児期の場合『安心して楽しく過ごす』ことと
「社会の中で折り合いをつけて過ごす」ことのバランスが大切で
自由勝手にさせすぎると『気ままに過ごす』ことが重くなって「社会性の発達」を軽視することにつながり
バランスが崩れるし・・・
周囲との協調ばかりを強いると『自発性が育たない』ことになって
「いき過ぎたしつけ」に傾いてしまうというバランスのワルサにつながる…とのこと。
これは「親としては…ついつい、ドチラかにかたよってしまいがちで」
さらに、その「バランスを見失いがちになっていることに気づきにくい…」
という盲点を教えてくださったような気がします。
これから子どもが成長していく中で、見逃してはいけない
ほんとうに、大切なポイントですネ~~!!
さらに『特徴と持ち味は表裏一体!』と言うスライドの説明で
例えば『融通がきかない』⇔『妥協をしない』
『周りにあわせられない』⇔『一本気で筋を通す』
『強いこだわり』⇔『深い知識豊かな趣味』などというように
見方を変えれば、違った捉え方ができるそうです。
特徴をプラス面に捉えて、持ち味を生かしていく…ことができたら
ほんとうに良いですね!
さて、質問コーナーでは「選択性かん黙」についてお聞きになった方のあとで
私から「私自身の経験から感じることで
幼児期には、親自身も混乱していたこともあって
なかなか子どもの困り感に気づきにくかったり、
子どもの行動の意味などを理解しにくいことがあると思いますが
そのことを踏まえて「子どもを観る時の視点」について、何かお話いただけますか?」
というつもりのご質問をしました。
(実際には、きちんと整理できた言葉では伺えなかった・・と思いますけれど)
岩佐先生からは、
「いつも接しているお母さんの言葉かけより、お父さんの言葉かけにはきちんと対応する場合など
子どもにとって『どんな指示や言葉かけが入りやすいのか』を考える手立てになったりする。
(家庭は、安心できたり慣れている環境なので、見えてきにくい困り感については)
集団の中での様子を保育士さんや療育のスタッフなどから聞きながら
子どもの理解を進めていくと良いのでは。」というお話がありました。
また臨床心理士のU先生からは、集団の中での活動を見た際に
そのお子さんの(様々な行動などによって)「周りが困っている」ケースと
問題となる行動が見えていないため「周りは、ほとんど困っていなくて」
気づかれていないが、当の「お子さんが、実はとても困っている」ケースがある、とのこと。
行動などから、オモテから見えやすいお子さんも
「実は、本人に不安があったり混乱している…という困り感」を持っているということに
気づいていくことが、大切でしょう、との補足をいただきました。
(実は…U先生は、私の友人を介して聞いたところによると…
記憶違いでなければ…高校の同窓生…でいらっしゃると想います。
ご挨拶をしたくらいで親しくお話したことはありませんが…
ここにも…力強いサポーターがいてくださる!!と、うれしく思っています。)
今年も、あと1回保護者教室が開催されるそうですが
もう定員オーバーで締め切ったとのこと。
来年度も同じような勉強会が予定されているそうです。
ぜひ、このような機会を利用したり
いろいろな方々の様々な視点からのお話を伺ったりしながら
解らないことの解消に努めたり、何か良い手立てを探していけると良いですね。
帰りがけ、お隣にいらしたおじいさんとおばあさんに
思わず「お孫さんのことでいらしているんですか…
お子さんのことをわかってくださる方が、周りにいらしてくださって
ほんとうに、助かりますね…」とお声をおかけしました。
そのあとで、通級や母親の集まりで知っている人を見かけて、アレコレとお話をしながら
(再診療のみお支払いするので)会計の受付に向かいました。
会場にいらっしゃる他の保護者の方々は…
どことなくお顔も曇りがちで、思いつめたような…表情に見えました…
私もそんな時があったんだろうな…と、自分も通ってきた道を想い返しつつ…
いまの自分にできること…を考えながら、知り合いと一緒に帰りのバスに乗りました。
窓の外は…明るくなってきましたが、まだしきりに雪が舞っていますね…
道路わきに向けて、アスファルトの上も白さが増してきましたが…
kirikouたちが帰る頃に、雪遊びができるくらいに…積もるでしょうか~?
ふと思い出すのは…雪の結晶に魅せられて…
科学者として…そして、言葉を紡ぐ人として生きた方のことです…
その一つのことに真摯に向き合って…
ひっそりと、けれど確かな言葉を遺していく…
その方の生きる様に、えもいわれぬ憧れを抱いてしまう…私でした。
まだ少し暗いグレーの空から、さかんに雪が降りはじめたところでした。
フトンにもぐりこんで寝ているkirikouに「雪が降ってきたよ~~!!」と声をかけると…
ガバッと起き出して、窓際まで飛んできました。
「積もるかなぁ~?」と言いながら、またフトンの中に入ってしまいました。
夫を送りだして…一時して、本格的にkirikouの仕度に取り掛かります。
(といっても、とにかくフトンから出られるように声をかけて
着替えと喘息のクスリと何かを食べさせて…というだけのことなんですけれど。)
その間にも…ボタン雪になったり…
細かな雪が風に乗って斜めに激しく降ってきたりするなか…
先ほど、遅刻しない程度に家を出たkirikouを見送って
PCの前に座って外を眺めると…
家々の屋根も真っ白で、車の上も厚ぼったく雪化粧が施されていますね。
道路にもうっすらと積もって、(車の…とつけるとおかしいのかしら~?コレはひとり言デス…)
わだちがきれいに残っています。
ニュースの天気予報によると、
「横浜では、初雪。午前中はこのまま降り続き…積雪も予想されている」そうです。
思い返すと…このあたりでは、久しぶりの雪景色…のような気がします。
昨日も…(ブログを書いていたら…勉強会にギリギリになってしまい)
療育センターまで、ひとつ先の駅からタクシーに乗った際に
運転手さんから「この前は、雪の予報を聞いてタイヤを替えたのに…
いやぁ~、全くネ~!このあたりでは、チョッとの雪でも大変だから…」
なんて、お話を聞いたばかりでした。
(考えてみると、ゆっくりブログを書いている場合ではないんですけれど…
これも、チョッとした「準備体操」のようなところがあって、
ひとまず、お話を続けさせてくださいね…)
「平成19年度○部療育センター外来保護者教室」の第3回目の講師は
横浜市総合リハビリテーションセンター発達精神科の岩佐光章先生でした。
受付をして部屋に入ると…ちょうど2枚目くらいのスライドが映し出されていました。
(遅れて行ったにも拘らず…図々しく?)
空いていた前から2列目の通路側の席に座ると、お隣はおじいちゃんとおばあちゃんのようです。
(きっとお孫さんのことを知りたくて、いらしているんでしょうね…)
「高機能広汎性発達障害の基礎知識」というタイトルのお話でしたので
自閉症の全般的な定義や特徴について、わかりやすく説明しながら
後半では、いくつかの事例を挙げて具体的なお話をしていただきました。
「コミュニケーションの質的な困難さ」については
「言語のコミュニケーション」と「言語以外のコミュニケーション」に分けてお話になって
「単に言葉が遅れているだけではなく」「質的な困難がある」ことを
(補足ですが、流暢に言葉をあやつっているように見えても…という意味も含めて)
実際の私たちの暮らしの中で使われている「視覚的なメッセージ」の表示を写真で提示しながら
私たちに視覚的に体験的に説明してくださって、とても理解しやすく感じました。
(私の説明が…きっと、皆様にはわかりにくくて…スミマセン)
今回は、幼児期のお子さんをお持ちの保護者を、主な対象にしていたようですが
「基礎的なこと」は、
また違う先生から伺うと「違った表現と切り口から」ご説明していただけるので
ほんとうに何度伺っても、さらに理解が深まって勉強になるような気がしています。
「支援の基本的な考え方」について、お話いただいた中で
(レジュメでは、シーソーの絵や天秤ばかりを使って描かれていて、とても解りやすかったです。)
『できることを生かして、社会参加を目指す』ことと
「できないところをできるようにする・何らかの手段で代替させる」ことの
バランスが大切で、前者を見つけて社会参加を目指す方向性を重視することが大切ではないか…
とのことです。
特に小児期の場合『安心して楽しく過ごす』ことと
「社会の中で折り合いをつけて過ごす」ことのバランスが大切で
自由勝手にさせすぎると『気ままに過ごす』ことが重くなって「社会性の発達」を軽視することにつながり
バランスが崩れるし・・・
周囲との協調ばかりを強いると『自発性が育たない』ことになって
「いき過ぎたしつけ」に傾いてしまうというバランスのワルサにつながる…とのこと。
これは「親としては…ついつい、ドチラかにかたよってしまいがちで」
さらに、その「バランスを見失いがちになっていることに気づきにくい…」
という盲点を教えてくださったような気がします。
これから子どもが成長していく中で、見逃してはいけない
ほんとうに、大切なポイントですネ~~!!
さらに『特徴と持ち味は表裏一体!』と言うスライドの説明で
例えば『融通がきかない』⇔『妥協をしない』
『周りにあわせられない』⇔『一本気で筋を通す』
『強いこだわり』⇔『深い知識豊かな趣味』などというように
見方を変えれば、違った捉え方ができるそうです。
特徴をプラス面に捉えて、持ち味を生かしていく…ことができたら
ほんとうに良いですね!
さて、質問コーナーでは「選択性かん黙」についてお聞きになった方のあとで
私から「私自身の経験から感じることで
幼児期には、親自身も混乱していたこともあって
なかなか子どもの困り感に気づきにくかったり、
子どもの行動の意味などを理解しにくいことがあると思いますが
そのことを踏まえて「子どもを観る時の視点」について、何かお話いただけますか?」
というつもりのご質問をしました。
(実際には、きちんと整理できた言葉では伺えなかった・・と思いますけれど)
岩佐先生からは、
「いつも接しているお母さんの言葉かけより、お父さんの言葉かけにはきちんと対応する場合など
子どもにとって『どんな指示や言葉かけが入りやすいのか』を考える手立てになったりする。
(家庭は、安心できたり慣れている環境なので、見えてきにくい困り感については)
集団の中での様子を保育士さんや療育のスタッフなどから聞きながら
子どもの理解を進めていくと良いのでは。」というお話がありました。
また臨床心理士のU先生からは、集団の中での活動を見た際に
そのお子さんの(様々な行動などによって)「周りが困っている」ケースと
問題となる行動が見えていないため「周りは、ほとんど困っていなくて」
気づかれていないが、当の「お子さんが、実はとても困っている」ケースがある、とのこと。
行動などから、オモテから見えやすいお子さんも
「実は、本人に不安があったり混乱している…という困り感」を持っているということに
気づいていくことが、大切でしょう、との補足をいただきました。
(実は…U先生は、私の友人を介して聞いたところによると…
記憶違いでなければ…高校の同窓生…でいらっしゃると想います。
ご挨拶をしたくらいで親しくお話したことはありませんが…
ここにも…力強いサポーターがいてくださる!!と、うれしく思っています。)
今年も、あと1回保護者教室が開催されるそうですが
もう定員オーバーで締め切ったとのこと。
来年度も同じような勉強会が予定されているそうです。
ぜひ、このような機会を利用したり
いろいろな方々の様々な視点からのお話を伺ったりしながら
解らないことの解消に努めたり、何か良い手立てを探していけると良いですね。
帰りがけ、お隣にいらしたおじいさんとおばあさんに
思わず「お孫さんのことでいらしているんですか…
お子さんのことをわかってくださる方が、周りにいらしてくださって
ほんとうに、助かりますね…」とお声をおかけしました。
そのあとで、通級や母親の集まりで知っている人を見かけて、アレコレとお話をしながら
(再診療のみお支払いするので)会計の受付に向かいました。
会場にいらっしゃる他の保護者の方々は…
どことなくお顔も曇りがちで、思いつめたような…表情に見えました…
私もそんな時があったんだろうな…と、自分も通ってきた道を想い返しつつ…
いまの自分にできること…を考えながら、知り合いと一緒に帰りのバスに乗りました。
窓の外は…明るくなってきましたが、まだしきりに雪が舞っていますね…
道路わきに向けて、アスファルトの上も白さが増してきましたが…
kirikouたちが帰る頃に、雪遊びができるくらいに…積もるでしょうか~?
ふと思い出すのは…雪の結晶に魅せられて…
科学者として…そして、言葉を紡ぐ人として生きた方のことです…
その一つのことに真摯に向き合って…
ひっそりと、けれど確かな言葉を遺していく…
その方の生きる様に、えもいわれぬ憧れを抱いてしまう…私でした。
昨日の朝も京都では雪が降りました。
お寺巡りをしたかったです・・・。
お元気でいらっしゃいましたか・・・
私は、相変わらず気になる講演を伺ったりなどで、
なかなか家で落ち着いていられません。
京都のほうは、やっぱりお仕事か研修ですか~?
雪景色を眺めるだけならば・・・ほんとうに風情があるんですけれど。
ウチの近所は、坂道が多いので積もると雪かきをしたり
道が凍ってしまって大変です。
やはり、雪が降って大喜びなのは・・・子どもたちだけでしょうか~?