福音館書店メールマガジン『あのねメール通信』が届いて
角野栄子著「魔女の宅急便」の最終巻が、今日刊行されるそうです!
福音館書店のHPにも、インタビュー記事が掲載されています。
そういえば、つい先日NHKの朝の番組で角野さんのインタビューを観ましたっけ。
お話の仕方やしぐさのなんとも可愛らしい、白髪の素敵な方でした。
私の手元にあるのは、鎌倉文学館で開かれた企画展の時に購入した
「ファンタジーが生まれるとき 『魔女の宅急便とわたし』」という
岩波ジュニア選書です。(以下一部引用)
『こんなふうにキキの物語を書きすすめていくのは、とてもたのしい。これはだれにでもできることだと思う。大好きになれる主人公を考え出せれば、上手に書いて誰かに読んでもらおうなんて、自分の気持ちに縛りをかけないで、あくまでも心を自由にしていれば……そして冒険する心と、旺盛な好奇心と、想像するたのしみさえあれば……なんて偉そうについつい言ってしまうけど、ときどき私も筆がパタリと止まってしまうことがある。(中略)
でも、人に書いてもらうんじゃない。すべては私のどこからか生まれてくるものなのだから、良いんじゃないのと思いなおした。この時から、私は前よりもう少し自由になれたような気がしている。今では、一見いいかげんに見えるこの自由な気持ちを失ってはいけないとさえ思っている。それからはからだの中から、突き上げてくる何かを素直に感じて書いている。それがいちばんの頼りだ。』(引用ここまで)
そして「音と言葉」の最後の文章には
『私は肩がかるくなるぐらいの「ぽっ」がすきだ。大切な家族を思う魔女の心のなかにあった言葉はきっとこのぐらいの「ぽっ」だと思う。そういう言葉を使って、みんながそれぞれの感じ方で、気楽に遊べる物語を書きたいといつも願っている。わたしの物語は、たぶん私が書いているのだけど、読む人ひとりひとりの物語になっていったら、嬉しい。それが最高!』とあります。
おいくつでいらしても、素直でまっすぐなお気持ちを言葉にできる方なんですね!
そんな、できるならば「目標にしたい女性」の言葉に出会って納得すれば…
全く違うジャンルの本の面白さに出会うこともありますね。
このところのお出かけの際には、必ず持参してググッと引きこまれるようにして
読み終わったのが、稲見一良著「ダック・コール」です。
二人の男たちの出会いによって「鳥と男たちにまつわる6編の短編へ誘われて…」
男の人の思考回路や視線や行動の特性…のようなモノを想像しながら
私としては、どこか親しみやすいモノを感じたのは、なぜなのでしょうか?
「自分の感性や生き方を、頑ななまでに守ろうとする…」
「大多数の、ごく当たり前の生き方に馴染めなかったり
そこから、敢えてはずれていても、なお、生き生きと動いている少年たち」の
姿を描き出しているからでしょうか?
M部長さんのおススメのおかげで、
静かな森の中にあるログハウスの樹の香りに包まれて、
透き通った景色の中で、鳥の鳴き声を聴きながら過ごしているような…
世界を感じさせていただきました。
ほんとうに、その方それぞれの物語の世界があるんですね…
角野栄子著「魔女の宅急便」の最終巻が、今日刊行されるそうです!
福音館書店のHPにも、インタビュー記事が掲載されています。
そういえば、つい先日NHKの朝の番組で角野さんのインタビューを観ましたっけ。
お話の仕方やしぐさのなんとも可愛らしい、白髪の素敵な方でした。
私の手元にあるのは、鎌倉文学館で開かれた企画展の時に購入した
「ファンタジーが生まれるとき 『魔女の宅急便とわたし』」という
岩波ジュニア選書です。(以下一部引用)
『こんなふうにキキの物語を書きすすめていくのは、とてもたのしい。これはだれにでもできることだと思う。大好きになれる主人公を考え出せれば、上手に書いて誰かに読んでもらおうなんて、自分の気持ちに縛りをかけないで、あくまでも心を自由にしていれば……そして冒険する心と、旺盛な好奇心と、想像するたのしみさえあれば……なんて偉そうについつい言ってしまうけど、ときどき私も筆がパタリと止まってしまうことがある。(中略)
でも、人に書いてもらうんじゃない。すべては私のどこからか生まれてくるものなのだから、良いんじゃないのと思いなおした。この時から、私は前よりもう少し自由になれたような気がしている。今では、一見いいかげんに見えるこの自由な気持ちを失ってはいけないとさえ思っている。それからはからだの中から、突き上げてくる何かを素直に感じて書いている。それがいちばんの頼りだ。』(引用ここまで)
そして「音と言葉」の最後の文章には
『私は肩がかるくなるぐらいの「ぽっ」がすきだ。大切な家族を思う魔女の心のなかにあった言葉はきっとこのぐらいの「ぽっ」だと思う。そういう言葉を使って、みんながそれぞれの感じ方で、気楽に遊べる物語を書きたいといつも願っている。わたしの物語は、たぶん私が書いているのだけど、読む人ひとりひとりの物語になっていったら、嬉しい。それが最高!』とあります。
おいくつでいらしても、素直でまっすぐなお気持ちを言葉にできる方なんですね!
そんな、できるならば「目標にしたい女性」の言葉に出会って納得すれば…
全く違うジャンルの本の面白さに出会うこともありますね。
このところのお出かけの際には、必ず持参してググッと引きこまれるようにして
読み終わったのが、稲見一良著「ダック・コール」です。
二人の男たちの出会いによって「鳥と男たちにまつわる6編の短編へ誘われて…」
男の人の思考回路や視線や行動の特性…のようなモノを想像しながら
私としては、どこか親しみやすいモノを感じたのは、なぜなのでしょうか?
「自分の感性や生き方を、頑ななまでに守ろうとする…」
「大多数の、ごく当たり前の生き方に馴染めなかったり
そこから、敢えてはずれていても、なお、生き生きと動いている少年たち」の
姿を描き出しているからでしょうか?
M部長さんのおススメのおかげで、
静かな森の中にあるログハウスの樹の香りに包まれて、
透き通った景色の中で、鳥の鳴き声を聴きながら過ごしているような…
世界を感じさせていただきました。
ほんとうに、その方それぞれの物語の世界があるんですね…