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Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

子どもの本・・・

2008-09-27 15:19:47 | お気に入り
雲は多めながら、時おりお日さまの光の差し込む土曜の午後になりました。

皆様の身近な地域や学校でも、秋の運動会シーズンに入っているのでしょうか?


家族揃っての休日は、アレヤコレヤとしていると
コチラでゆっくりとお話しをする時間を取れませんけれど…

何かしら思いつくままに書いている(=お話しているつもり)ということは、
実は、案外私にとって、うれしい息抜きの要素もあることに気づいてからは

スキマと言いましょうか小さな暇を見つけて、PCを開けられると
チョッと一呼吸入れたり、何ともいえない気持の余裕が生まれてきます。


大方の方も一人ぽっちは、確かにさみしく感じるでしょうし
みんなでワイワイするのは、タイヘンに愉しいこととはおもいますけれど

時には、一人で物思いにふけったり、考え事をしたり…
何かに没頭して我を忘れるような時間を過ごすことも

また、それはそれでとっても愉しい…事なのかもしれません。


ということで、いつもの調子で昨日のお出かけのことを
アチコチと寄り道をしながら、お話をいたしましょう。


一番大切な目的は、神楽坂にある星槎教育研究所に行くことでしたが

(どうせ東京まで出るなら、もう一箇所くらい行ってみたいところもあるし…
などと、プランを考えて)

用事もあったので、まずは県立神奈川近代文学館に寄って(09月28日までの)

『かこさとし「だるまちゃんとてんぐちゃん」展』と

「文学の森へ神奈川と作家たち」展
 第一部夏目漱石から萩原朔太郎まで』を見て来ました。


先日、さいたま文学館まで行った後で

「そうだ~!!横浜にも文学館があるのに行ったことがなかったっけ。」と思って、調べてみたところ
(昨夏の佐藤さとるさんや渋沢龍彦展にも、結局行けませんでしたので。)

かこさとしさんの展覧会や
10月4日(土)から始まる「堀田善衛展スタジオジブリが描く乱世」のことなど
どうにも気にかかっておりました。


(予定より遅れ気味で、デパートと本屋さんに寄り道をして
嬉しいことに、例のPR雑誌「本」と「ポンツーン」を見つけて…)

地下鉄で「元町・中華街駅」まで行きましたが
この駅を使うのは、おそらく初めてでしたので、その様子にはチョッと驚きましたし

港の見える丘公園の中を、木の間の階段を登って歩いていきましたが
どうも以前に訪れた時の記憶とは、なかなか繋がらなくて
不思議な感覚にとらわれてしまいました。

赤く塗られた風車の横を抜けて、ウッドデッキの辺りまで来て
3歳くらいの男の子連れのお母さんと行き会って
「海が見えるのかと思っていましたけど…」なんて言いながら

ビルやベイブリッジが見える景色を前にお話をしました。

もう少し行くと、見覚えのある展望スペースと洋風の庭園につながっていました。

三脚を立てて写真機を覗いている方に、「何を撮っていっしゃるんですか?」と伺うと

ちょっと間をおいて「風を撮ろうと思っています…」とのこと。

「風…ですか?なるほど…とっても難しそうですけれど。

私も知り合いの方のブログで、横浜の風景の写真を見せていただいてます。」
などと、しばしお話をいたしました。


それからもう一時、噴水のある庭園を歩いて
大仏次郎記念館の前を通っていくと橋の向こうに文学館が見えてきます。

受付で、葉書で申し込んでいた10月11日(土)に開かれる
「 宮崎駿さんの講演「方丈記私記と私」と

11月15日(土)に行われる「堀田善衞展記念朗読会」
出演=夏八木勲さんのチケットを買いました。

(モチロン俳優さんとして、よく存じ上げておりますが
先日参加したシンポジウムで奥様とご一緒のところをお見かけしたこともあって
やっぱり、独特の雰囲気をお持ちでいらっしゃるんだなぁと思っておりましたので
お声を聞くのが、今からとっても楽しみです。)

さて、「かこさとしさん」については、私は詳しいことをほとんど知りませんでしたので
工学を学ばれたこと、学生時代のこと、その後の様々な活動や
たくさんの「科学絵本」を手がけられたことなど、

その製作に向かう取り組み方や子どもたちに対する姿勢など
ほんとうに素晴らしい方だなぁと思いました。


もうひとつの展示では、「漱石山房書斎」を再現したコーナーから入って
さらには、神奈川にゆかりのある作家の方々を紹介するコーナーがありました。

作家の名前や題名は知っているけれど、読んだことのない数々の文学作品が紹介されていますので
いつか、少しでも時間に余裕が見つけられたら…
どこかしらに、取り掛かるきっかけを作って、ぜひ読んでみたいものばかりでした。

ついついゆっくりしてしまい、12時を過ぎた頃

往きとは違うルートで、バラ園を抜けてイギリス館の前に出て
坂道を下って駅に向かいました。

途中、車道から右に逸れて、公園脇の階段を下りていくと…

今にも雨の降り出しそうな曇り空を抜けていく湿った強い風が
木々を激しく揺らして、ザワザワと音をたてていました。

もしかしたら、こんな風を「野分」と言うのかしら…などと思っていると
ようやく、先ほど通った公園の入り口が見えてきました。


それから地下鉄で横浜経由で銀座まで行って、

(前々から一度行きたかった)教文館の「子どもの本の店 ナルニア国」に行きました

私の持っているパロル舎の画本シリーズの宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の原画展を
9月28日までやっています。


奥の原画展まで行く前に、ほんとうにたくさんの子どもの本が揃っています。

ベビーカーに乗ったお子さん連れのお母さんたちも何組か来ていましたし
ビジネスマン風のお父さんらしき人も見かけました。

石井桃子さんのコーナーもあって、100歳の記念にお書きになった色紙の言葉も素敵です。(以下引用)

『  本は一生の友だち

  本は友だち、一生の友だち。

  子ども時代に友だちになる本

  そして大人になって友だちになる本。

  本の友だちは一生その人と共にある。

  こうして生涯話し合える本と

  出会えた人は仕あわせである。』    (引用ここまで)



また、読み聞かせの講座の際にもお話を伺ったことのある
「東京子ども図書館」に関連するコーナーもありました。

いくつか欲しい本もありましたけれど
以前ブログの中でもご紹介した「河合隼雄先生のQ&Aこころの子育て」の文庫本があったので
買うことにして、レジ前に行くと…

なんと!!(いつもは探してもなかなか見つからなくて、
わざわざ武蔵野図書館まで行ってコピーしていた)

雑誌「熱風」の9月号が飾ってありました。

それも特集は「堀田善衛」さんデス!!

早速、頂いて「今まで、なかなか見つけられなかったのに
とってもうれしいです!!」と、店員さんにお礼を申し上げました。

その作家の方のことはモチロン、ご本も読んだことがありませんでしたが

その冊子で語られていることから受ける印象だけでも
真摯で真っ直ぐな視線をもって物事を捉えて
文章になさった方であろうことが窺えました。

文学館での展示を観る前に、
ひとつくらいは作品を読んで行きたいなぁと思っています。


それから、(下調べどおりに地下鉄を乗り継いで神楽坂駅の赤城神社のあるほうへ出て)
星槎教育研究所に伺いました。

前もってご連絡もせずに伺いまいしたが、三森先生にもお会いできて
お願いやら、ご相談などさせて頂いて
フリースクールの情報などもいろいろと教えていただくことができました。

建物の一階に、学習スペースが移っていて、とても明るい雰囲気になっています。

(ちょうど、中学生の男の子が、とても熱心にパソコンを使った学習をしていました。)

ちょうど3時少し前で、これから真っ直ぐに帰れば
kirikouが6時間授業を終えて帰る時間に、何とか間に合いそうです。


帰りの電車の中で、先ほど頂いた冊子に目を通しながら

本になるチョッと前の文章に触れたり
様々な本や人との出逢いのもたらす喜びについて、多くの方の語る言葉を伺って

私にとっては「本に親しみ、本と共にある暮らし」が、ますます大切なモノに思えました。


kirikouたち、今の子どもたちにとっての

「本とのお付き合い」は、いったいどんな風になっていくのでしょう?


そんなことをツラツラと考えながら
今日のおしゃべりを、終えることにいたします。



すっかり秋の空気に包まれて、日の暮れるのも早くなりました。

季節の変わり目は、ウッカリしていると風邪を引いたりしがちです。


皆様も、お身体にはくれぐれもお気をつけて
おこころもかろやかな、佳き一日をお過ごしくださいネ!!



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