1月最後の月曜日、チョッと遅刻モードのkirikouと一緒に家を出て
いつもより、足取りの重いkirikouを正門前で見送ってから
私は「第11回横浜市発達障害検討委員会」の傍聴に向かいました。
遅くなったことの、特別な理由はないような…
まぁ、強いてあげるとすれば、前日の寝不足…でしょうか。
実は、昨日のソフトボールの練習に、私は役員当番で参加することになっていましたが
私との「話し合いの結果」結局、kirikouは練習をパスして
家で一人で過ごすことになりました。
kirikouの座っている、ちょうど後ろに置いてある食器戸棚の中に
何気にしまってあった「愛・地球博で買ってきた地球儀型のジグソーパズル」に
どうも目がいったらしく…
私が帰って来た時には、すっかりパズルにハマっている様子でした。
(どうも、ソフトボールに対する意欲が、減退していることもあって
「夫が一緒に練習に参加する」というようなプラスの誘因がないと
自主的に練習に参加する動機が弱まっているようです。
今後、続けるのかどうか?やる気があるのかどうかも含めて
最後は「本人が選択できる」ように
きちんと話し合うことも、そろそろ必要になりそうです。)
それは、国連館のお土産コーナーで、私の趣味で買ってきた
6インチ240ピースの3-D球体パズルです。
その当時は、kirikouがまだ2年生でしたから
夫が主に組み立てて、カナリ難しかったので
kirikouは、(最初だけ挑戦していましたが)
途中からほとんど関心を示さなかったように記憶しています。
このところの社会科の影響でしょうか、
急に地名や地図などにも関心が出てきたのかもしれませんね。
小さな地図を見て地名を読みながら、集中して組み立てていました。
おそらく午前中から始めて、夕方中断して夕飯を食べてからも
私たちが「篤姫」を観ている間も、ずっと続けていました。
時おり、私に「お母さん…ナントカ島って書いてあるのを探して~」などと言うくせに
私がコチラから「これ、ナントカ島って書いてあるよ~」とか
「これアフリカの下のほうじゃない?」などと、横から声をかけると
「お母さんは、黙っててよ~!ボクがやってるんだから~」と、とても嫌そうな顔をします。
ほんとうに勝手なんだから…と想いつつ、
夫と顔を見合わせて苦笑いしておりました。
結局、最後までは組み立てられそうになく、途中で切りあげるのが難しくって
仕度を済ませてナントカ寝るまで、結構タイヘンでした。
案の定、今朝は遅刻になるリミットになってナントカ起きて、仕度をして…
「お母さんも出かける用事がある」という誘因もあって、登校できました。
正門のところで、「なんだか自信がないなぁ…」とつぶやいて
少し不安げな表情で行きつ戻りつしましたが
「大丈夫、大丈夫…深呼吸して~!
お母さんもチョッとの間、ここで見ているから…」と言って、背中を押してやりました。
それでも、途中から走って昇降口に向かう姿が小さくなるのを見届けて
私も少しだけホッとして、駅に向かいました。
(ホンノスコシの成長とさらにパワーアップした課題の出現との追いかけっこ…が
まだまだ当分の間、続いていくのかもしれませんね…)
(今回の検討委員会は、レポートのこともあって
行けるかどうか、やや迷っておりましたが)
わざわざ、担当の係長さんが場所と時間の確認のメールをくださいましたし
今回と次回の2回は、平成17年度から続けられた委員会の
「全体の取りまとめ」に向けた議論になる予定でしたので
「やはり参加しなくっちゃ~!」ということで、伺うことにいたしました。
時間の余裕を持って関内駅に着いて、会場にも珍しく遅刻しないで入りました。
今日は、事例発表として「横浜市青少年相談センター」の取り組みと
「よこはま若者サポートステーション」の取り組みのお話と
青年期のまとめと全体のまとめに向けて、委員の方々の意見が出されました。
「青少年相談センター」では、概ね15~20歳代の青少年と家族を対象とした
不登校やひきこもりなどの相談と支援を行っており
医療に結びつける必要のあるケースも含めて
今年度は、発達障害との関連の考えられるケースについての支援事業を
新たに始めているとのこと。
「よこはま若者サポートステーション」は、若者をとその保護者を対象とした
「就労を目指す一歩目の施設として」厚生労働省委託事業横浜市協働事業として
2007年度より特定非営利活動法人によって運営されているそうです。
特に発達障害に特化しているのではないが
背景に発達障害が考えられるケースがみられるそうです。
乳幼児期・学齢期で支援が入っている場合とその継続性も考慮しながら
一方では、青年期以降まで相談・支援に結びついていないケースもあるので
青年期から成人期、就労につなぐ際の課題は、とても複雑になっているものと思われます。
ライフサイクルをきちんとつなげた支援体制を構築することの重要性と
障害者手帳の取得の有る無しでは、拾いきれない部分のことも考慮に入れて
今ある様々な資源を活用した形で
「ソーシャルワーク」を受けられる体制が作られることなど
今後の支援体制の進展する方向性が示されるような報告書が作成されることを
大いに期待しております。
また、中学校以降と成人も含めた医療体制の充実も、ぜひ進めていただきたいですね。
帰りがけに、教育関係として出席なさっているA先生に、お声をかけて
「中学校進学に向けた」留意点について、いくつか伺いました。
また、以前にもお話していただいた委員のUさんにも関内駅のホームでお会いして
「保護者としての意見をきちんとお話いただいて、とても心強いです。」とお話しました。
これまで何回か伺ってきた「発達障害検討委員会」での様々な議論を通じて
乳幼児期、学齢期、青年期そして成人期というライフステージに関しても
その間に、当事者も保護者も関わっていく様々な相談・支援・医療・就労支援機関についても
今はまだ、一つ一つバラバラに存在しているように思えることも
それらを如何にスムーズにつなげていくか?というところが
とても重要になってくると思いました。
いわゆる「連携」や「ネットワーク」と言われていることの
「実践」に尽きるのでしょうね。
それらが、円滑に回り始めるには、やはりお金と社会的な資源やマンパワーなども必要でしょうし
ある程度の時間はかかっても、前向きな方向に進んでいって欲しいと切に願っております。
発達障害に対する施策において、「先端を走っている」と胸を張って言えるような…
横浜市の動向に、ぜひ注目していきたいですね。
さて、横浜駅でU さんと別れてから(時間があるときの息抜きに…)
ルミネの5階の○○堂書店へ行きました。
これといって買いたい本があるわけではありませんでしたが
気になる本が…なんだか呼んでいるような感じがして
平積みの本や書棚をゆっくり見ながら歩いていると…
本棚の中央あたりに、見覚えのあるモノクロ写真の表紙が目に留まりました。
「あぁ…」茂木先生と松岡正剛さんの「脳と日本人」です~!!
思わず手に取って、中身を見てしまったら…
悩む間もなく、買いたくなってしまいました。
それから…雑誌のコーナーで、緑色っぽい表紙のデザインが覗いている
「ブルータス」を見つけて、こちらは「植物園に包まれたい」という特集です。
(クオリア日記の中でも、お話を伺ったことのある鈴木芳雄さんという方が
編集に携わってらっしゃるとのこと。)
気になっていた本と雑誌とのうれしい出会いがあったというだけで…
ジグソーパズルのピースが、ピッタリとはまった時のような…
ささやかな…けれど、この上ないヨロコビにめぐり合ったような気のする私でした。
(ちなみに…kirikouはというと
学校から帰ってからパズルの続きをやって、陸地の部分がほぼ完成して…
やっとのことで切りあげて、先ほど塾に出かけて…
戻ってから、また早速「難関の海の部分」に挑戦しています…)
いつもより、足取りの重いkirikouを正門前で見送ってから
私は「第11回横浜市発達障害検討委員会」の傍聴に向かいました。
遅くなったことの、特別な理由はないような…
まぁ、強いてあげるとすれば、前日の寝不足…でしょうか。
実は、昨日のソフトボールの練習に、私は役員当番で参加することになっていましたが
私との「話し合いの結果」結局、kirikouは練習をパスして
家で一人で過ごすことになりました。
kirikouの座っている、ちょうど後ろに置いてある食器戸棚の中に
何気にしまってあった「愛・地球博で買ってきた地球儀型のジグソーパズル」に
どうも目がいったらしく…
私が帰って来た時には、すっかりパズルにハマっている様子でした。
(どうも、ソフトボールに対する意欲が、減退していることもあって
「夫が一緒に練習に参加する」というようなプラスの誘因がないと
自主的に練習に参加する動機が弱まっているようです。
今後、続けるのかどうか?やる気があるのかどうかも含めて
最後は「本人が選択できる」ように
きちんと話し合うことも、そろそろ必要になりそうです。)
それは、国連館のお土産コーナーで、私の趣味で買ってきた
6インチ240ピースの3-D球体パズルです。
その当時は、kirikouがまだ2年生でしたから
夫が主に組み立てて、カナリ難しかったので
kirikouは、(最初だけ挑戦していましたが)
途中からほとんど関心を示さなかったように記憶しています。
このところの社会科の影響でしょうか、
急に地名や地図などにも関心が出てきたのかもしれませんね。
小さな地図を見て地名を読みながら、集中して組み立てていました。
おそらく午前中から始めて、夕方中断して夕飯を食べてからも
私たちが「篤姫」を観ている間も、ずっと続けていました。
時おり、私に「お母さん…ナントカ島って書いてあるのを探して~」などと言うくせに
私がコチラから「これ、ナントカ島って書いてあるよ~」とか
「これアフリカの下のほうじゃない?」などと、横から声をかけると
「お母さんは、黙っててよ~!ボクがやってるんだから~」と、とても嫌そうな顔をします。
ほんとうに勝手なんだから…と想いつつ、
夫と顔を見合わせて苦笑いしておりました。
結局、最後までは組み立てられそうになく、途中で切りあげるのが難しくって
仕度を済ませてナントカ寝るまで、結構タイヘンでした。
案の定、今朝は遅刻になるリミットになってナントカ起きて、仕度をして…
「お母さんも出かける用事がある」という誘因もあって、登校できました。
正門のところで、「なんだか自信がないなぁ…」とつぶやいて
少し不安げな表情で行きつ戻りつしましたが
「大丈夫、大丈夫…深呼吸して~!
お母さんもチョッとの間、ここで見ているから…」と言って、背中を押してやりました。
それでも、途中から走って昇降口に向かう姿が小さくなるのを見届けて
私も少しだけホッとして、駅に向かいました。
(ホンノスコシの成長とさらにパワーアップした課題の出現との追いかけっこ…が
まだまだ当分の間、続いていくのかもしれませんね…)
(今回の検討委員会は、レポートのこともあって
行けるかどうか、やや迷っておりましたが)
わざわざ、担当の係長さんが場所と時間の確認のメールをくださいましたし
今回と次回の2回は、平成17年度から続けられた委員会の
「全体の取りまとめ」に向けた議論になる予定でしたので
「やはり参加しなくっちゃ~!」ということで、伺うことにいたしました。
時間の余裕を持って関内駅に着いて、会場にも珍しく遅刻しないで入りました。
今日は、事例発表として「横浜市青少年相談センター」の取り組みと
「よこはま若者サポートステーション」の取り組みのお話と
青年期のまとめと全体のまとめに向けて、委員の方々の意見が出されました。
「青少年相談センター」では、概ね15~20歳代の青少年と家族を対象とした
不登校やひきこもりなどの相談と支援を行っており
医療に結びつける必要のあるケースも含めて
今年度は、発達障害との関連の考えられるケースについての支援事業を
新たに始めているとのこと。
「よこはま若者サポートステーション」は、若者をとその保護者を対象とした
「就労を目指す一歩目の施設として」厚生労働省委託事業横浜市協働事業として
2007年度より特定非営利活動法人によって運営されているそうです。
特に発達障害に特化しているのではないが
背景に発達障害が考えられるケースがみられるそうです。
乳幼児期・学齢期で支援が入っている場合とその継続性も考慮しながら
一方では、青年期以降まで相談・支援に結びついていないケースもあるので
青年期から成人期、就労につなぐ際の課題は、とても複雑になっているものと思われます。
ライフサイクルをきちんとつなげた支援体制を構築することの重要性と
障害者手帳の取得の有る無しでは、拾いきれない部分のことも考慮に入れて
今ある様々な資源を活用した形で
「ソーシャルワーク」を受けられる体制が作られることなど
今後の支援体制の進展する方向性が示されるような報告書が作成されることを
大いに期待しております。
また、中学校以降と成人も含めた医療体制の充実も、ぜひ進めていただきたいですね。
帰りがけに、教育関係として出席なさっているA先生に、お声をかけて
「中学校進学に向けた」留意点について、いくつか伺いました。
また、以前にもお話していただいた委員のUさんにも関内駅のホームでお会いして
「保護者としての意見をきちんとお話いただいて、とても心強いです。」とお話しました。
これまで何回か伺ってきた「発達障害検討委員会」での様々な議論を通じて
乳幼児期、学齢期、青年期そして成人期というライフステージに関しても
その間に、当事者も保護者も関わっていく様々な相談・支援・医療・就労支援機関についても
今はまだ、一つ一つバラバラに存在しているように思えることも
それらを如何にスムーズにつなげていくか?というところが
とても重要になってくると思いました。
いわゆる「連携」や「ネットワーク」と言われていることの
「実践」に尽きるのでしょうね。
それらが、円滑に回り始めるには、やはりお金と社会的な資源やマンパワーなども必要でしょうし
ある程度の時間はかかっても、前向きな方向に進んでいって欲しいと切に願っております。
発達障害に対する施策において、「先端を走っている」と胸を張って言えるような…
横浜市の動向に、ぜひ注目していきたいですね。
さて、横浜駅でU さんと別れてから(時間があるときの息抜きに…)
ルミネの5階の○○堂書店へ行きました。
これといって買いたい本があるわけではありませんでしたが
気になる本が…なんだか呼んでいるような感じがして
平積みの本や書棚をゆっくり見ながら歩いていると…
本棚の中央あたりに、見覚えのあるモノクロ写真の表紙が目に留まりました。
「あぁ…」茂木先生と松岡正剛さんの「脳と日本人」です~!!
思わず手に取って、中身を見てしまったら…
悩む間もなく、買いたくなってしまいました。
それから…雑誌のコーナーで、緑色っぽい表紙のデザインが覗いている
「ブルータス」を見つけて、こちらは「植物園に包まれたい」という特集です。
(クオリア日記の中でも、お話を伺ったことのある鈴木芳雄さんという方が
編集に携わってらっしゃるとのこと。)
気になっていた本と雑誌とのうれしい出会いがあったというだけで…
ジグソーパズルのピースが、ピッタリとはまった時のような…
ささやかな…けれど、この上ないヨロコビにめぐり合ったような気のする私でした。
(ちなみに…kirikouはというと
学校から帰ってからパズルの続きをやって、陸地の部分がほぼ完成して…
やっとのことで切りあげて、先ほど塾に出かけて…
戻ってから、また早速「難関の海の部分」に挑戦しています…)
相談会の来られた方には「高校以降」での2次障害でたちゆかなくなって困り果ててという方がかなりいらしたようです・・。
この2年で、随分と関係諸機関とつながってきてはいますが、
「二人の特性の違い」のおかげで、どこかには引っかかって(へんな言い方ですが)、全体としては輪が広がった感じです。
親御さんが「丁寧」に療育されていても、それ由、思春期あたりから希望する公的支援が受けれないことことのほうが多いかなと。
自治体や教育委員会関係で発表されているものをみると「すばらしい」内容で、先進的とも思いますが「現場」「当事者の立場」からすると報告内容と温度差はかなりあるかなと思っています。
市内のどこでも、どの年齢でも支援を必要な形で受けれるようになってから「先進自治体」としての報告をしてほしいなあと思います。
(親の会が学校、専門機関、医療機関を駆使して連携がとれたので今は私的にはとても満足できる状態なのですが、多分稀有なケースだとは思っています)
7回から傍聴をしてきましたので、まずは今、発達障害児・者の方々が
どんな状況にあるのかを、丁寧に拾い上げていく作業を進めてきているように感じました。
福祉サービスや教育や就労支援にしても
そのどれをとっても、きちんと対応できていない部分を含めて
できるだけ、洗い出していく感じでした。
それらに対して、どんなカタチで実際に手立てを施していくのかは
確かに現状を知れば知るほど、そのムズカシさが見えてきますね。
ただ、きめ細かい視点に立つことで
より良い方向性が、見えてくると思いますし
それらを踏まえて、実際の手立てを積極的に講じていただきたいなぁ、
と切に願っています。
もう、お察しのこととは思いますが・・・
小さいときに気づきがあっても、青年期あたりまでうまくつなげられていなかったり
いわゆる特定不能の広汎性・・・といわれる範疇の方々の課題は
なかなか難しいものが残されているかもしれません。
まぁ、そうは言っても「いま、できることをやっていく」ことに変わりはありませんので。
うまくいっているケースから、学ぶことがたくさんあると思いますので
そのあたりのお話を、これからもっと掘り起こしていくことも必要かもしれませんね。
また、いろいろとお話しましょうね~!!