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今日のライトノベル ~ドッグライヴ~

2020-07-30 21:19:55 | 今日のライトノベル
「そう卑屈になるなってぇの。犬になっても。魂まで畜生になりさがることは、ねえんだからさ」

今日のライトノベルはスーパーダッシュ文庫から発売されていた「ドッグライヴ」です。
1巻初版は2013年1月に発行されました。
全2巻です。



あらすじにもある通り、ジャンルとしては異能バトルアクションです。
10代の少年少女が“絶望”したときに発現する「J能力」と呼ばれる異能を犯罪に使う集団「JUDAS」と、それに対抗する警視庁が組織した特殊青少年対策局、通称トクショータイの犬がバトルします。
自身が絶望するに至った体験を元に、それに由来する能力が発現するという設定はなかなかいいですね。
こういうマイナスの理由で能力に目覚めるというのは昔から好きです(*・∀・)
例えば主人公の月見里総は、父親が痴漢容疑で社会的地位を失い、それで追い詰められて一家心中を図った中で生き残りました。
しかし、この事件のせいでマスコミに追われ続け暴言なども浴びせられ絶望し、「どうして誰も自分のことを放っておいてくれないのか」という思いが元で「気配を消す能力」が発現しました。
なるほど、上手い設定だ( ・ω・)

この作品は一見、上記のような設定等もあってダークで重々しい感じがしますが、あくまでメインは能力によるバトルアクションなので、読んでて鬱になるようなメンタルにくる感じではないですね。
逆にそういうのを期待すると肩透かしくらうかもしれません。

あと内容には関係ありませんが、表紙の女の子、もう一人の主人公・四月朔日咲の衣装デザインが気に入ってます。
黒髪ロング、犬を表現した首輪、鎖じゃらじゃらの革ジャケットとアクセサリーの手錠、ホットパンツに破れたハイソックス…

良い、良いぞ…(* ゜Д゜*)

女の子がするこういうパンクな衣装って何故こんなにドキドキするのか…

なお、2巻の終わり方からして3巻目とかに続いてもおかしくないと思ったのですが、3巻目はなさそうですね。
元々こういう予定だったのか、はたまた打ち切りになってしまったのか…

著者は藤原健市氏。
本作はスーパーダッシュ文庫ですが、元々はファミ通文庫の「ミスティックM.A.D.」という作品で2006年にデビューされた方です。
第6回えんため大賞で受賞こそしなかったものの、著者曰く拾い上げという形で作家になったそうです。
オリジナル作品だけでなく「テラフォーマーズ」や「ペルソナシリーズ」のノベライズなども手掛けておられます。
オリジナル作品は最近はあまり出されていない感じ?

「ミスティックM.A.D.」は少し気になりますね(*・ω・)



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