だいぶ久しぶりの更新です。とりあえず生きてます(ぇ
生存報告はさておき、タイトルの通り、ボクが大学のラボ時代にやっていた研究の論文の2報目が公開されました!
1報目は以前にもこのブログでも紹介(宣伝)したもので、
Enantioselective Synthesis of Multisubstituted Biaryl Skeleton by Chiral Phosphoric Acid Ca . . . 本文を読む
どうも、マクロス30はなかなかの良作だと思ってるボクです。
突然ですが、ボクやっていた不斉臭素化の論文にとうとうページ番号がついたようです。
というわけで、改めてこんな感じでさらしてみましょう。
J. Am. Chem. Soc. 2013, 135, 3964-3970.
すごく、論文ぽい…!
というわけで、4回目となる今回は絶対立体配置の想い出話などをしてみようかと。
本編にはないけ . . . 本文を読む
というわけで、論文が出たので想い出話をするコーナー(?)の三回目です。
(一回目→こちら 二回目→こちら)
今回はこの研究のキモでもあるキラルリン酸の話をば。
ボクのやっていた不斉臭素化反応では、(R)-BINOLから合成できる、3,3'位に9-アントリル基を持つ還元型のリン酸を使っています。
3,3'位に9-アントリル基を持つリン酸というのは結構いろいろな論文で見られますね。
このBIN . . . 本文を読む
というわけで、前回に引き続き、論文がJACSに通った記念にまたもや思い出話をします。
(前回の記事→こちら)
リン酸の話にしようかとも思ったけど、それは次回にとっておき、今回は原料合成のその2です。
前回はスタンダードタイプの基質(オルト位にヒドロキシ基×2とメトキシ基、メトキシメチル基のついたやつ)に焦点を当てていたので、今回は他の基質にも触れましょう。
さて、スタンダードタイプ以外に印象深 . . . 本文を読む
どうも、ここ最近はDmCだのメタルギアライジングだのリフレクだのとゲーム三昧でめっきりダメ人間になっているボクです。
しかし、こんなボクでも数年前は朝9時半から夜9時半まで大学のケンキューシツというところで実験三昧をやっていたラボメンだったのです。
そんなボクがB4でラボに入ってからM2で卒業するまでやってた研究が、とうとう論文になりました。
Enantioselective Synthesi . . . 本文を読む
最近ゲットしたモル・タロウで、ヒマになったときにてけとーに分子を作ってキャッキャッしてるボクです。
まず、とりあえず思いつきで作ったのがこいつら。
有機やってる人ならお馴染みの求電子剤たち!
左上がMOM-Cl(クロロメチルメチルエーテル)、右上がベンジルブロミド、下のがヨードメタン。
いずれも、ボクもラボ時代によく使っていますたね、ヒドロキシ基の修飾に。
こうやって見ると……ハロゲンでかっ . . . 本文を読む
というわけで、タイトルにある「モル・タロウ」というものをゲットしました。
これは何かというと、上のリンク先を見てもらうとわかるとおり、分子模型です。
分子模型と言うと大学生協とかで売っていたり、研究室なんかにあるような、プラスチック製の多面体で穴の開いた色つき原子と結合にあたる棒でお馴染みの「HGS分子構造模型」が有名です。(こんな感じの)
対して、このモル・タロウはHGS分子構造模型ほど有 . . . 本文を読む
というわけで、前回の記事「テルペンとわ( ・ω・)」の続きです。
今回はイソプレンの生合成(動植物内での合成)について。
実はイソプレンの生合成には“メバロン酸経路”と“非メバロン酸経路”の2つの経路があります。
…が、今回はメジャー(?)なメバロン酸経路の方でいきます∠(`・ω・)/
メバロン酸経路でイソプレンを生合成するときの出発物質は“アセチルCoA”というもの。
CoAというのは「補 . . . 本文を読む
どうも、ここ最近ディスガイア4にうつつをぬかしてるボクです(ぉ
いやだって、あのぶっ飛んだノリとストーリー面白いんだもん…
さておき今回の「なんとなく有機化学がわかった気になる」は“テルペン”についてです。
(例によって内容的には有機化学に興味津々♂な高校生~大学学部生ぐらいの人を対象にした感じです)
テルペン
イソプレノイドやテルペノイドなんて言ったりもしますが、「テルペノイド」って呼ぶの . . . 本文を読む
久々に復活しました「なんとなく有機化学がわかった気になる」タグの記事です。
大学を出てからというもの、実験有機化学と疎遠になり、今ではパズル感覚で反応機構の問題を探し出してきては考えるようなことをやっているます。
(会社の研修がヒマだk…ゲフンゲフン…)
そんなわけで今回は、元有機化学をやっていたボクが、大雑把かつてけとーに反応機構の簡単な解説をしようという無謀なことをやってみます!
当然、間 . . . 本文を読む