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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[🍁紅葉] 食生活について語ろう

2022年11月16日 | 美容ダイエット
・気温10℃以下で紅葉 

落葉に先だって葉が🍂紅色・黄色に変わる現象を紅葉(こうよう)といいます。紅色に変わる場合だけを言うこともあります。晩秋気温が下がると、落葉樹は、葉を赤く色を染めたり、種類によって黄色に変わります。
葉柄の基部に離層を形成し移動できない糖類が赤色のアントシアンに変わるために起こる現象でカエデ属に特に著しく見られます。
りんごの赤い色は、紅葉(もみじ)の色素と類似した緑色のクロロフィルが分解したアントシアニン系色素であり低温と強い光で合成し生じ暖かくて明るいと、若い細胞に存在します。無色の色素体内に、葉緑素(青緑色)とカロテン(黄色)という水に溶けない色素が作られ葉緑体を形成しています。
袋をかけずに栽培、無袋栽培したものは緑がかった黄色でサン陸奥と呼ばれ王林も陸奥と同系です。 

アントシアニンを合成しないイチョウ(実はギンナン)の黄葉は、カロテノイドによります。緑のクロロフィルが分解し黄色のカロテノイドの黄色が残ることによって黄色になります。

 紅葉が鮮やかに見られるには、温度、水分、光などの環境が密接に関係し、昼夜の寒暖の差が大きいこと、適度の湿度があること、紫外線が強いことなどが必要です。
秋になって昼夜の寒暖の差が大きくなると、葉の働きが弱まり葉緑素(クロロフィル)とカロテンの両方の色素が分解を受けますが、一般的にはクロロフィルの方が早く分解します。冬に向かっての生育に不利な時期には一度に落葉して、休眠芽で冬芽の形で休眠します。
葉柄の付け根にコルク質の離層という組織がつくられ、養分の行き来はここで妨げられ、葉の中の物質は茎に移動できなくなり、光合成で生産した糖は葉に留まることになります。葉と茎の物質の行き来が妨げられるとアントシアニン(シアニジン・クリサンテミン:糖+アミノ酸)がつくられます。
紅葉する葉では、この糖から赤い色素アントシアニンができて葉は赤くなります。葉はやがて、離層のところで切り離され落葉します。
アントシアニンの合成には、温度と光の条件が重要です。1日の最低気温が10℃以下になると紅葉が始り、5~6℃以下になるとぐっと進むといわれます。鮮やかに紅葉するには、日中の気温は15~25℃で夜間は5~10℃になり昼夜の気温の差が大きいこと、空気が澄んで葉が充分日光を受けられ紫外線が強く大気中に適度な湿度で葉が乾燥しないことなどを必要としています。
カロテノイド(カロテン類とキサントフィル類)の黄色が目立つようになり、先に黄葉します。
さらに寒くなると、緑色の色素が消えていくときに、葉の中にもともと含まれていないアントシアニンと言う赤い色素を合成します。アントシアニンの合成にはさらに光が必要です。
紅葉や黄葉は
1クロロフィル(緑)の分解、2カロテノイド(キサントフィル類:黄色)の分解、3アントシアニン(赤)を合成の3つのステップの進み具合によって、色の変わり方が違ってきます。
 秋の落葉前に黄葉するイチョウ、ポプラ、シナノキ、スズカケノキなど、これはカロテノイドにより葉が老化し葉の中に含まれるクロロフィルが分解にともない、共存のカロチノイドの色が現れてくるためで、新しい色素の合成は、起こりません。
黄葉に含まれるカロテノイドは、ルテインやビオラキサンチンなどのキサントフィル類が主体で、カロテン類はほとんど存在していません。
秋に紅葉する植物はカエデ科、ツツジ科、ウルシ科、ニシキギ科、バラ科、ブドウ科などに属する植物が多く、鮮やかな紅葉になります。日本では気候や地形の関係から特に紅葉が美しく見えます。
  紅葉の美しさはいかに多くの糖分が葉に蓄えられたかと、葉緑体がいかに早く分解するかです。日中は温暖で夜間に急激に冷え込むとクロロフィルの分解を急速に促します。夜の気温が高いと昼に蓄えた糖分が呼吸などに使われることから昼と夜の温度差が大きいというのがポイントになります。
また空気が澄んで、葉が充分に日光を受けるということも必須条件です。

 さて5月頃に若葉が美しく紅葉する植物があります。イタドリ、ヤマザクラ、ナンテンなどですが、葉の成長とともに紅色は消失しています。まだクロロフィルの生成が十分でない若葉の中で、茎からもらい受けた糖からアントシアンがつくられるためです。
クロロフィルが生産できるまで、新芽から伸びる若葉を紫外線から保護する役割をしているといわれます。アントシアンを含む組織は表皮に限られ葉の成熟とともにアントシアンは分解消失して緑化していきます。

 他に少ないながら葉の成長の全期間を通じて紅色を呈する植物は、アカキャベツ、アカジソのアントシアニン系などがあります。これらの植物は一般の緑色種からの変種が多く、赤色であるからといって光合成が行われないわけではなく、共存するクロロフィルによって正常の光合成をおこなっています。
アカザやケイトウの葉の赤い色素はベタレイン色素によるものです。
 
植物学的にはモミジもカエデも「カエデ」と言い、どちらも分類上カエデ科のカエデ属の植物です。モミジという科や属はありません。一般的にはカエデの特にきれいな子供の手のような葉の形をモミジと区別して呼んでいます。
園芸上や盆栽の世界では葉の切れこみ数、切れこみ具合によって明確に区別しているようです。
カエデの語源は「蛙の手→かえるで」から転じたという説が一般的です。「もみじ」は紅花から揉(も)んで染め出す紅色「もみ」が語源ともしています。
 
紅葉が進む頃になると、暖房の準備も気になるところです。一般に外気温が10度で暖房を考えます。ちなみに、日差しが部屋の奥まで入ってくる我が住まいで暖房を入れることは少ないです。
 
 
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。
 
[2019,11,10]

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