・虎杖Japanese knotweed いたどり
タデ科、野山に自生する多年生植物で少し赤茶けた芽が次第に緑色になって伸びていく。民間薬として痛みを取ることからいたどりと名前が付けられたという。雌雄異株で葉は卵形、若い茎には、紅色をした虎模様の斑点があり秋口までに竹状になって高さ1mに成長、夏に薄いピンクの小花をつける。
4、5月の柔らかいところを食用とし、ちょっと渋みがあって茎は中空で酸味があり皮をむいてそのまま食べたりもする。空洞なことから「すかんぽ」と呼ぶ地域もある。特に高知県内では、古くからさまざまな方法で食べられれている。
蓚酸を多く含むので茹でたり、漬物、冷凍保存したりもして用いる。和え物、酢のもの、揚げ物、炒め物にしている。葉を煙草の代用としていたこともある。
ポリゴニンPolygonin、エモジンEmodinなどのアントラキノン配糖体誘導体が含まれる。秋に成長した根茎[虎杖根(こじょうこん)]、果実を乾燥させ漢方では煎じて止血、月経不順、鎮痛、利尿、便秘、消化不良の生薬としていた。
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