・芳香族アミノ酸Aromatic Amino Acid ほうこうぞくあみのさん
分子中にベンゼン核の芳香環を持つアミノ酸のことで、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンなどがある。
フェニルアラニン(エピネフリン、ノルエピネフリンNorepinephrine、チロキシンThyroxineのホルモンの生成)は、脳の神経伝達物質の前駆体として学習、記憶力を向上させる作用がある。チロシン(フェニルアラニンより生成)、トリプトファン(脳機能促進しセロトニンを生成、ニコチン酸生成)をいう。
芳香族アミノ酸と分岐鎖アミノ酸は、血液脳関門を通過するのに同じ輸送担体を用いていることより、このため何らかの疾患等により血中の分岐鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸比(フィッシャー Fischer比の基準値2.5~4)がバランスを大きく崩すと肝臓・脳機能への影響が出る可能性の指摘がある。
芳香族アミノ酸を多く含む食品は可食部100 gで、きなこ3.3g・プロセスチーズ2.5g・落花生2.6gを含むが一回の可食量10g~30gになる。
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