・皮剥Monacanthus かわはぎ
カワハギ科、主に日本の南西部沿岸の水深10~30mの浅瀬を回遊している。単独で泳いでいることが多く群をなしていることは少なく一度に大量に捕獲することが少ない。
体長25cm、ひし形の平たい体型をし体色は、灰色をしている。背鰭(せびれ)に鋭い5cmの棘(とげ)があり、堅い丈夫なざらざらした表皮で外敵に襲われることが少ないせいか泳ぎは遅い。
体がフグに似ていてフグ目に属す。皮が硬く、皮を剥いで調理することから名ずけられたという。口が突き出て口が小さく釣り糸に付けた餌だけをついばみ逃げられてしまうことから釣り人に嫌われる。
店頭で見かけることが少ない。冬の寒い時期に産卵し夏から秋にかけての6~10月を旬とし肝臓は、秋口にかけて肥大して動きが少なく、あまり運動しないことから内臓が15%と多くを占める。白身で淡白であっさりとして美味しくちり鍋、椀だね、薄作りの刺身、肝合え、フライ、ムニエル、煮付けとし肝臓が大きく美味で煮付けにする。
[2019.10.22]