・夕張メロン ゆうばりめろん
ウリ科、昼夜の寒暖差のある山あい、水はけの良い土地での生育がよい。火山灰でさらさらした砂地の夕張にメロン(本名:夕張キング)の育成が昭和35年(1960年)に始まった。
ハウス栽培で1~2月の雪深い時期に種まき、定植、温度センサーの導入などにより4月下旬ごろより黄色の花を咲かせる。完熟の10~15日前頃より浅い薄いネット(亀裂:きれつ)が縦に付き始め次第に横にネットが張り美味しさ、甘みが増す。
スパイシーカンタローブSpicy CantaloupeとアールスフェボリットEarls Favourite(マスクメロン系)との交配により、当初は網目も無く、甘みも薄いものだったといわれる。完熟して収穫するので日持ちがよくなく、収穫の時期が1、2日ずれただけで糖度の変化の違いが感じられる。
全体が黄色みを帯び底の部分を指で押して軽く弾力を感じられる頃になったら食べごろで糖度12~15度と甘さを充分堪能できる。メロンは一般に黄色の果肉をしているが夕張メロンは赤く、食味、香りがよい。
ハウス栽培で大きさが1.5~2kgほどになり暑さに弱い品種で5月下旬より8月中旬頃まで高級品とし出回り旬とする。生食ほか、ゼリーにする。赤い色素はカロテン(抗酸化作用)による。
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