・鈍甲・貪子Dark sleeper どんこ
ドンコ科ドンコ属の淡水魚、全長15~20cm 程度で、愛知・新潟より西の本州、四国、九州などに分布するハゼの一種。日本産ハゼ類としては珍しい純淡水生の魚。
ドンコの名称は本種に限らず、地方によっては色々なハゼ類の総称として用い、カジカ類も含むことがある。
また北日本では全く別のチゴダラ科のチゴダラやエゾイソアイナメ をドンコとも呼び、これらを用いた料理を「ドンコ料理」と言う。体はずんぐりとした感じで、口・頭部は大きくやや縦扁し、尾部は側扁している。体色は茶褐色や暗褐色で、変化が多い。背びれ、胸びれ、尾びれの付け根に黒斑がある。
ドンコはカジカに似た感じだが、ドンコはスズキ目、カジカはカサゴ目に属し、頭部の形、ドンコの尾びれの先は丸ので見分ける。夜間に活動し、小魚や水生昆虫などの動物質を食べる。
産卵期は4~7月頃で、雄は体全体が黒っぽくなり、頬と額が膨らみを見せる。5年を超える寿命があると言い、一生を淡水域で過ごす。白身の魚で、塩焼きやから揚げにしている。
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