・マスクメロンMusk melon ますくめろん
ウリ科、アールスメロンともいう。マスクメロンは、当初は16世紀イギリス王室で改良が行なわれ温室栽培で最高級品として甘味、香り共に優れていた。
ウリ科、アールスメロンともいう。マスクメロンは、当初は16世紀イギリス王室で改良が行なわれ温室栽培で最高級品として甘味、香り共に優れていた。
マスク・ムスク(musk)とは麝香(じゃこう)を意味する。現在ヨーロッパで流通するメロンはスペイン産の露地物が主流で、温室メロンはほとんどないといわれる。
日本には、大正の終わり(大正14:1925年)頃導入し交配によりさまざまの種類が生まれている。
マスクメロンの柄(え)になってい付いているつるは、果硬(かこう)ともいうが、俗にアンテナとも呼ばれ高級温室メロンのマスクメロンと、露地・多くの一般のハウスメロンを間違えないように、露地・ハウスメロンのつるを強制的に取り除いているからとしている。さらに、蔓は「鶴」に、網目は「亀の（甲）」とすると縁起がよく結婚式や祝いの席で使われている。
静岡県、千葉県を主産地とし特徴である表面の網目の模様は果実が大きくなろうとする力に耐え切れなくなり、表面にひびが入る。それをふさいでいるうちに自然にできた網目模様で、一般にこの網目が細かでムラが無く美しいメロンほど上質としている。
栽培日数は、約80日前後を要し、手間をかけ美しい果実に仕上げ温室で年間を通して収穫できる。一般的なメロンの旬は、5月下旬～7月で市場に多く出荷している。
果肉は黄緑色で、多汁で甘く、香りがあり高級果物の代表種で、主に生食でデザートとして、さらにケーキのトッピング、シャーベットなどに利用する。
生(温室)100g中に廃棄率５０％：エネルギー40kcal,水分87.8g,蛋白質1.1g,脂質0.1g,炭水化物10.3g,灰分0.7g,Ｎａ7mg,Ｋ340mg,Ｃａ8mg,Ｍｇ13mg,Ｐ21mg,Ｆｅ0.3mg,Ｚｎ0.2mg,銅0.05mg,マンガン0.04mg,ヨウ素0μg,セレン2μg, クロム1μg,モリブデン4 μg,βカロテン当量33μg(V.A:3μg)、V.D(0)μg、V.E0.2mg、V.K(3)μg、VB1:0.06mg、VB2:0.02mg、ナイアシン0.6mg,VB6:0.10mg,V.B12:(0),葉酸32μg,パントテン酸0.19mg,VC:18mg,食物繊維0.5g(水溶性0.2mg・不溶性0.3mg)を含む。
水溶性の食物繊維（ペクチン）が多く滑らかな舌触りを与え食味を良くしている。 メロンを追熟させると細胞中の不溶性ペクチン（プロトペクチン）が可溶性のペクチン酸などに分解し、果肉を柔らかくしている。
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