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[抗酸化物質] 食生活について語ろう

2020年05月18日 | 美容ダイエット

◎抗酸化物質Antioxidant こうさんかぶっしつ
  抗酸化作用のある物質が、アンチエイジングAnti-aging(若返り、抗加齢、抗老化)に有効だとして知られています。さらに、ガン抑制作用があります。果たしてそれは、どのような物質なのか検証してみることと致しました。
活性酸素除去、身体の酸化、脂質が酸化するのを防ぐ物質のことと一般に言われ身体が酸化すると老化が早まり、がん、動脈硬化が促進されやすくその原因をつくるというのです。
人体にも酸化を防ぐしくみがあり食事として摂取しているのですが加齢、食事の不摂生と共に、その機能の衰えがみられさまざまの疾病の原因となっているのです。
さて、酸化Oxidationとは、狭義(きょうぎ)では物質が酸素と化合することで、広義(こうぎ)では酸化と同様な作用をすることとしています。反対に還元は、酸化物から酸素が離れる化学変化のことです。
酸化は、物質より水素(H)を奪い、電子を奪われる(他方に電子を与える)変化、またはそれに伴う化学変化です。食品の酸化は、空気中の酸素、または酸化酵素が作用して起こり、加熱、光によって早まり脂質、テルペン類、ビタミン類、フェノール類の酸化がされやすいようです。酸化物質は、体内で活性酸素の作用により有害な過酸化物、過酸化脂質に変化します。

  酸素は、人体にとって有用であるのですが時として活性酸素Active oxygen (フリーラジカル:遊離基)となって体内で悪影響を及ぼすことがあります。人が呼吸をして生体内に入った酸素は、エネルギー代謝を有効に進めるために不可欠の物質なのですがその 1~3%は活性酸素に変わるといわれます。紫外線などによってより活性化されます。

呼吸をして体内に酸素を取り入れている限り細胞の酸化、老化は逃れることができないのです。エネルギー生産のための酸素が余ってしまったもので呼吸することによって体内に取り入れられた酸素がエネルギー源となる過程において通常では消去されるべきものが環境汚染、疲労、ストレス、睡眠不足、激しい運動、食事の不摂生、食品添加物、医薬品、老化によってホルモンのバランスを崩し、毛細血管に損傷を与え、血中コレステロール値を上昇させ動脈硬化症から生活習慣病、発ガン、腎障害、白内障、認知症、リウマチ、皮膚への障害を発症させ老化を促進することにつながるのです。

細胞膜を酸化させ、蓄積され実際にこれらの疾病の90%以上が活性酸素と何らかの因果関係があると言われています。活性酸素には強力な殺菌作用があるのですが過剰になること、機能の老化によってさまざまの弊害を生じさせています。
 実際には活性酸素による衰えを遅らせる、還元させる物質が体内にも備わっています。その老化を遅らせる物質も少なからず体内にはSOD(Superoxide Dismutase)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシターゼ、COQ10(補酵素)などの合成能力が備わっているのですがやはり、加齢と共に減少していくのです。酸化と還元のバランスを保つことが重要です。酸化も還元もどちらか一方に片寄ることによって弊害が生じてくるのです。

SOD:スパー・オキシド・ディスムターゼSuperoxide Dismutaseの略でたんぱく質、ミネラル類より合成され抗酸化作用のある物質とし活性酸素を取り除く酵素として存在する。体内で過剰に発生した活性酸素は、高血圧、糖尿病、ガンなどの生活習慣病を促進させ、老化を早めるが、体内でも生成されるSODによって除去されている。老化とともにその合成能力が衰える。SDO様物質としてビタミンE、ビタミンC、ビタミンB2、カロテン、フラボノイド、ミネラル類などの抗酸化物質があげられそれらを多く含む食品として新芽、きのこが知られる。

カタラーゼCatalase:動植物殆どに存在している酵素で体内では有害(発ガン性)な過酸化水素を水と酸素に分解する抗酸化物質で重要な役割を果たしている。傷口にオキシドールを塗って泡が出るが血液中含まれるカタラーゼによって分解される。過酸化水素を酸化(脱水素)させ生じた発生期の過酸化水素に作用しペルオキシターゼ(過酸化水素、酸化酵素)同様他の物質を酸化促進させるともいわれ生体酸化を促すともいわれている。

グルタチオンペルオキシターゼGlutathione peroxidase:前駆体のグルタチオンは3つのアミノ酸、グルタミン酸・システイン・グリシンがつながったものだが含硫アミノ酸システインのイオウの一部がセレンに置き換わることによって酵素が活性化する。遊離過酸化水素(活性酸素)の水への還元作用がある。

コエンザイムQ10:もともと体内に存在し筋肉のエネルギー源ATP(アデノシン三リン酸)の生成に必要な補酵素となっている。食物をエネルギーに変える時に最初に必要とされる物質とし存在する。いわし、さば、レバー、ナッツ、ほうれん草に多く含むが成人必要量は、6mgともいわれるが定まっていない。脂溶性で6~10までありユビキノン10は心臓病治療に利用されている。 細胞一つ一つに存在し、エネルギーを生み出しているが加齢と共に減少する。健康食品とし一般目安量は、30~60mg/1日、スポーツ選手で100mg/1日(いわしで20匹分)から米国では1200mg程度摂取される。


  植物性食品には、ポリフェノール類、食物色素、香辛料類で活性酸素を除去する働きを持つ抗酸化物質βカロテン、ビタミンC、E、コエンザイムQ10(補酵素)、チオクト酸(αーリポ酸、補酵素)、グルタチオン(トリペプチド)が多く含まれており特に緑黄色野菜の摂取が望まれています。

  植物に含まれる抗酸化成分にがん抑制作用が注目されています。日光からの紫外線を浴びる植物の自己防衛の酸化防止に作用し一般にポリフェノール類に多く、苦味、渋みのもとになり野性種に多く栽培種には少ない傾向です。紫外線は、放射線であるX線と比べるとDNAを傷つけるなど基本的な性質は似ていいますが透過力が違います。X線は人体を透過しますが紫外線の一部は人間の表皮の細胞に作用してDNAを傷つけ皮膚がんの原因になります。
食物色素の赤米、黒豆の色素シアニジングルコシド、ウコンの黄色の色素クルクミン、葉緑素の緑色、緑茶カテキン、タンニン、紅茶のテアフラビンTheaflavin、ココアのタンニン、アスタキサンチンがあります。
抗酸化ビタミンといわれるビタミンA(βーカロテン)、C、E(トコフェノール)、αーリポ酸(チオクト酸)、COQ10が知られます。

 たんぱく質等の分解物のカルシノン、トリプトファン、ヒスチジン、チロシン、メラノイジンがあります。
その他の有機物でクエン酸、りんご酸、酒石酸、ポリフェノール【フラボノイド(ケルセチンの抗酸化力が強い)】、フイチン酸、レシチン、クロロゲン酸、ジヒドロコーヒー酸、ゴマリグナン、イオウ化合物(ニンニク・タマネギ)、βーグルカン(キノコ類)等があげられています。
これらの効力を高めるとしてビタミンB群、ミネラルも必要とされているのです。
天然物(ビタミンE)などから、合成品まで酸化防止剤として使用されフェノール系物質のものが多くクエン酸などの併用で増強できます。多量に使用するとかえって効果が弱まります。

体内で抗酸化酵素を作るためには、亜鉛、銅、鉄、マンガン、セレニウムのミネラルに加え、たんぱく質などが必要になります。 体内にこれらの抗酸化酵素の原材料が十分にないと、体は抗酸化酵素を作ることができないのです。

しかしながら過剰摂取された炭水化物、たん白質、脂質などは、脂肪となり蓄積(皮下組織、腹腔内、筋肉結合組織、骨髄)されます。活性酸素によって体内のたんぱく質、脂肪、DNAを酸化させてしまいます。加齢と共に抗酸化機能の衰えが見られてくることからそこでアンチエイジングとして抗酸化物質を直接食物として取り込むことが考えられているのです。放射線からの害にも有効です。
 これらの成分は、たん白質源の他に不足がちな野菜でとくに緑黄色野菜に多く含まれています。外食での野菜不足、エネルギーの過剰摂取によって蓄積された内臓脂肪では体内での活性酸素による酸化が早まります。常に栄養バランスのとれた食事が望ましいことに気づきます。

 

 

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