・陸鹿尾菜Salt wort おかひじき
ヒユ科、地中海沿岸原産ともいわれる。英名Salt wort(塩草)といい海岸の日当たりのよい砂地を這うようにして自生、成長すると直立し草丈10~40cmになる。花が夏季に葉の付け根に一個づつ緑色の小花を7~9月に咲かせ枯れる。
ほうれん草と同じヒユ科で1年生草本で針状の緑色をして松葉に、似る。葉の多肉質なのが海藻のひじき、ミルに似ことから別名おかみる、みるな、くさひじき、はたけひじき、陸の海藻などともいわれる。日本ですでに江戸時代より食用としていたという記録がある。
暑さに弱いが乾燥に強く多肉質な葉形によって水分を貯留している。主に山形県で古くより春先の緑黄色野菜として栽培し今日ではハウス、露地栽培を盛んに行っている。
柔らかい若芽の時期である4~6月を旬とし、とう立ちしていないものがよい。葉茎部を軽く1、2分茹で歯ごたえを残し、鮮やかな緑色を特徴とし酢味噌和え、辛子醤油合え、お浸し、汁の実、揚げ物、サラダ、刺身のつまにする。
有効成分としてナトリウム(浸透圧の調整)56mg、カリウム(浸透圧の調整)680mg、カルシュウム(鎮静作用)150mg、ビタミンA(粘膜の保護)550μg、ビタミンC(毛細管を丈夫にする)21mg/100gを含む。カルシウムを同じヒユ科のほうれん草(49mg)より多く含む。保湿・耐塩性に関与するベタインBetaineを多く含む。
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[初版2020,5,19 更新2021,8,12]