・胃腸の改善に役立つ食材
この季節、天候が不順で食中毒が多発しやすい時期に入ってまいりました。食品の衛生面はもとより、腸内環境を整えておくことが大切です。そこで胃腸を丈夫にする、また弱った胃腸を改善する成分・食材を捜してみました。
それぞれの状況にあわせて摂取されることもいいでしょう。
マッシュルーム
食物繊維が腸で有害物質を除去し大腸ガン、便秘を予防して腎機能の回復にもよい。シャンピニオンエキスとして消臭効果があり口臭、排便に利用され腸内消臭効果があるという。
どくだみ
茶とし飲用するが臭みが少なくなってさらりとした感じで飲めるという。
成分:イソクエルシリンIsoquercitrin(血行促進・利尿作用)、クエルシトリンQuercitrin(利尿作用・便秘解消)に役立つ。
大黄 だいおう
タデ科、刺激性下剤の便秘薬として利用される。
甘草
マメ科、漢方薬としても咳止めに、抗炎(グリチルリチン酸二カリウムDipotassium glycyrrhizate)、鎮痛、鎮咳(ちんがい)、健胃、抗アレルギー、保湿に用いられる。水分を体内に貯留する作用がある。
センナ せんな
マメ科、下剤として刺激が強いことから採取後1年以上経過したものを煎じて用いる。
オリゴ糖
食物繊維、多糖類の分解によって得られる。最近のビフィズス菌を増やすとして注目され炭水化物を原料としており低カロリー、低甘味料として利用されている。ビィズス菌を増やし便通をよくする。
食物繊維
穀類、豆、野菜、きのこ、海藻のような植物性食品に多く含む。人の消化酵素で分解されず腸のぜん動運動を刺激し、また腸内細菌の餌となってビタミンB群の合成能力を高める。糖尿病、高脂血症、肥満の予防、ダイオキシン排泄作用を持つ。不溶性食物繊維は、残渣(ざんさ)となって便量を増やす。
水溶性食物繊維は、保水性があり水を含んで便をやわらかくする。
●下痢症
症状が少しおさまったら、脱水予防から下痢をしていても少量の湯ざまし、薄い番茶からはじめ一回量50ccから100cc程度より始めて1日に3~5回にわけて取り、少しずつ量を増やし、濃度を普通にする。胃液の分泌がよくないときには、酸味のある梅干、レモン汁で分泌を促すこともある。
便の形状を見ながら繊維の少ない野菜、果物、白身の魚などが適当でまた水溶性食物繊維は、保水性があり適度に取るとよい。
分粥食の時期までは、食事からのエネルギー、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどが十分確保されない。食欲がでてきて栄養状態をよくする事が病状の回復を早める。
性、年齢、合併症を考慮し、特に高齢者、乳幼児では初期の脱水症状に十分注意する。
葛
根を葛根湯(かっこんとう)とし、解熱、発汗、保温、抗酸化作用があり漢方薬とし風邪予防に用いている。
高麗人参
ウコギ科、中国北部原産。オタネニンジン、朝鮮人参とも言う。ウコギ科植物の多くは滋養、強壮、強精に用いられているものが多い。
●腸内環境を整える
プロポリス
もともと樹液(樹脂・やに)には、幹の傷を修復したり、新芽を保護する作用、抗菌性があり、蜜蜂が本能的に利用していたもの。またフラボノイドの種類を数多く含み、主成分であるケルセチンは、抗炎症、抗アレルギー、抗がん、吐血作用がある。蜜蜂の生育環境によってプロポリスの成分は大きく異なる。
マスティック
ウルシ科、ギリシャのヒオス島に自生する潅木で現地ではこの木の樹皮の間から分泌される樹液を原住民のあいだでガムのように噛むことで、口腔、消化器の健康を維持する習慣があった。98年12月、イギリスの研究グループが、マスティックがでピロリ菌に対して抗菌力を有することを報告している。
マヌカハニー
ニュージランドに自生するフトモモ科マヌカ(別名ティーツリー)の初夏に咲く白やピンクの可憐な花からとれた蜂蜜のことをいう。
この蜂蜜に強力な抗菌作用(過酸化水素)がある。ニュージーランドの原住民マオリ族は、マヌカを薬草として使用、葉を煎じたお茶は解熱に、葉をつぶしてにじみ出た液を抗菌に利用、樹皮は鎮静作用あることで知られる。
ゲンノショウコウ
お茶が下痢止め(タンニン:ゲラニン)によいが過剰摂取に便秘になりやすく民間薬とし用いられていた。ケルセチン(フラボノイド)が便通をよくし健康維持に役立つ。
乳酸菌
糖類(牛乳、脱脂粉乳、穀類等)を分解、発酵させて乳酸に変える菌をいい種類は多いが有用菌としてビヒィズス菌、アシドフィルス菌が知られている。
有用乳酸菌を純粋培養して、乳酸菌飲料、チーズ、ヨーグルト、バター、酒、漬物、味噌、乳酸菌製剤の製造に利用している。乳酸菌が腸内の腐敗菌を抑制、感染症の予防に役立つ。
便秘、下痢、食中毒など症状がひどい場合、なかなか改善が見られない時には、信頼できる医療機関に相談するようにしましょう。早めの手当てによって、症状の重症化が避けられます。
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