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有名企業狙い就職浪人、甘くない現実

2012-03-28 08:41:52 | 日記
有名企業狙い就職浪人、甘くない現実  2012/3/28 7:00日本経済新聞 電子版

■失敗できないプレッシャー
 厳しい就職戦線。今春も残念ながら企業との良縁が見つからず大学4年の終わりを迎えてしまった人は多い。悩んだ結果、選んでしまいがちなのが、留年してもう1度就職活動に挑戦する「就職浪人」。
では、留年すれば本当に就職できるようになるのか。現役生に比べて不利なことはないのか。
 まず、就職浪人した学生に留年を選んだ理由を聞いてみる。
 明治大学の田中肇(仮名)くん。昨年、メガバンクや大手通信など約30社にエントリーシートを送ったが、内定はゼロ。全滅だった。「留年するしかなかった」。
今シーズンは「大学5年生」として後輩と一緒に就職活動に取り組んでいる。「2年目だし納得できる企業に何とか入りたい」と意気込んでおり、今年は受験する会社を約10社にまで絞った。
 昨年6月に留年を決めてからは、就活で武器になるよう英語能力テスト(TOEIC)を730点(海外部門で働けるレベル)にまで引き上げ、準備を進めてきた。
 ただ、不安は消えない。「面接で話すネタは何がいいのか…」。去年はサークル立ち上げの話をしたが内定を取得できなかった。何をどう話せば自分をアピールできるかいまだに決まらない。
今年はもう失敗できないという思いが強く、昨年とは違うプレッシャーと闘う日々だ。

■採用担当者ふり切って内々定辞退
 全滅ではなくても留年を選ぶ人もいる。早稲田大学に通う仲田美紀(仮名)さんは去年大手コンビニエンスストアから内定をもらったものの辞退し、今年もリクルートスーツを着て企業訪問を続けている。
「コンビニは海外出店を強化しているので、英語を使う仕事ができると思って応募しました。でも、友達に『コンビニの店長やるの?』って聞かれた時に、やりたい仕事と違うなと思った。正直、なえました」と振り返る。
「アジアへ赴任できるチャンスがたくさんあるから」と採用担当者は引き留めたが、昨年7月に内々定を辞退し、留年を決めた。

主な大学の卒業延期希望者数
大学名 希望者数(人)
青山学院 214
関西学院 149
立教 113
東海 110
専修 93
学習院 90
成蹊 83
国学院 52
甲南 52
2月下旬から3月中旬に聞き取り
 就職浪人のために留年する学生はどれぐらいいるのか。厚生労働省などが3月16日に発表した就職内定状況調査によると、就職先が決まっていない大学4年生は約8万人(2月1日時点)いる。
ただ、留年する学生は「就職を希望していない」と見なされて、この調査から除外されてしまう。就職浪人のために留年する学生数は「調査したことがありません」(文科省)という。仕方がないので、主要大学に聞き取り調査を実施してみた。
結果は右表。青山学院大学214人、立教大学113人など聞き取りした9大学だけで1000人弱が留年を選んでいることが分かった。日本には4年制大学が780ある。就活のために留年を選ぶ学生は全体で数万人規模になると言われている。
 今回聞き取り調査をした大学は卒業に必要な単位がそろっていても卒業を延期できる制度がある。この制度を利用した青山学院大学の城谷由美(仮名)さんは「卒業してしまって、大学生でも会社員でもない『ただの人』になるのが怖かった。
職業欄に何て書けばいいのか…」と振り返る。冒頭に登場した明治大学の田中君は卒業できないように単位数を調整し、わざと留年した。「『新卒ブランド』は絶対あります。留年しないで卒業してしまうと門戸は狭い」という。
 卒業延期制度などは、もともと内定取り消しなどの「まさか」のために備える安全網だった。しかし、今では学生の選択肢の1つに定着しつつある。

■「何度受けても結果は同じ」
 採用担当者に聞くと表向きは「人物本位ですので浪人していても関係ありません」という答えが大半を占める。
 だが、本音を探ると少し違う。大手食品メーカーの採用担当者は「最終面接で落ちた学生に『来年も受けます』と言われることがある。
社風に合うかなど様々な角度でみているので、何度受けて頂いても結果は同じです」と困惑する。携帯電話向けの広告代理店の採用担当者は「留年は同じ成長を遂げるのに長い期間が必要だったということ。
中にはすごい方もいるのでしょうが、(成長に時間がかからなかった)現役生から探した方が効率的。就職浪人した受験者は書類選考で落とします」と厳しい。
就職支援のジョブウェブ社長の佐藤孝治さんも「やはり留年は不利」と断言する。
 就職は大学受験とは違う。単なる学力だけでなく、性格や考え方などが自社の欲しい人物像と合致しているか、自社の風土に溶け込めるか、などを幅広く見ている。
1年では大きく変わらない部分も多い。繰り返し受験が必ずしも良い結果を招くとは限らない。
 もちろん就職浪人をして、内定を勝ち取る人もいる。
 早稲田大学を今春卒業する藤井翔太(仮名)くんは1年間の就職浪人の末、中小の機械メーカーから内定をもらった。4年生の就活は金融機関ばかり受験していた。
メガバンクが落ちてしまい「このレベルなら大丈夫かな」と思った信用金庫も不合格で全滅した。今年内定をもらった中小メーカーは眼中にもなかったという。

■「プライドとして許せる限界」
 追いつめられた今年は金融機関以外にも化学や造船なども受験した。「金融機関に限定せず、去年も柔軟に志望先を広げて受けておけば良かったなと後悔しています。
やっぱり説明会で後輩に会うのはつらかった」と振り返る。「もし昨年の自分にアドバイスできるなら?」と聞くと、「『視野を広く持て』と言いたい」と答えた。
 企業社会の実態を十分に知ることができない就活生にとって、視野を広く持つことはなかなか難しいものかもしれない。リクルートワークス研究所によると、従業員数300人未満の中小企業の求人倍率は3.35と完全な売り手市場。
これに対し、5000人以上の大企業は0.49と学生にとっては極端な狭き門になっている。誰もが知る大企業に志望が集中する様を映している。
 早稲田大の加藤彩(仮名)さんは「せっかく(難関の)早稲田に入ったのだから、大企業で働きたい」と話す。「金融機関で女子が採用されやすい地域限定の総合職がプライドとして許せる限界」というのが本音だという。
 都内にある有名大学のキャリアセンター担当者は「採用意欲の高い中堅企業を集めたイベントを卒業ギリギリまで開催しています。だけど、学生は来ない。早い学生は6月に留年を決めてしまう」とこぼす。
 就職浪人が現役に比べて不利だとしても、理想を追い求める――。熱意は大事だが、リスクが高まることは覚悟しておく必要がある。

■調査結果
 就職浪人は不利な場合が多そう。視野を広げて、浪人を回避する選択肢もある。

2 コメント

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みゆき (miyuki28k@yahoo.co.jp)
2012-03-28 15:46:40
はじめまして!ノヽ口―_φ(゜▽゜*)♪ 初めてコメント残していきます、おもしろい内容だったのでコメント残していきますねー私もブログ書いてるのでよければ相互リンクしませんか?私のブログでもあなたのブログの紹介したいです、私のブログもよかったら見に来てくださいね!コメント残していってくれれば連絡もとれるので待ってますねーそいじゃ。o○。o○゜・*:.。. .。.:*・゜○o。○o。゜・*:.。. .。.:*・アドレス残していくのでメールしてね!そいじゃ。o○。o○゜・*:.。. .。.:*・゜○o。○o。゜・*:.。. .。.:*・
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Unknown (Unknown)
2014-05-25 09:40:18
別格なんて上位国立だけっしょ。
後は本人勝負だろうに。
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